3姉妹ママ モンテッソーリ子育て。

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十月十日


不安な気持ちになるのは当然じゃない?
産むという事実が毎日近づいてくる。
怖い。

たとえ痛そうだから今回は産むのはやめておこうという途中下車は絶対不可能。
どんなに待ち望んでお腹にいても逃げることが出来ないプレッシャー。
「安産で生まれて来てね」とひたすらお腹に向かってお願いするのみ.

女性は自分の身体の変化で母になる気持ちを認識していく。
しかし男性はどうだろう。
男性は直接的に生まれるまで父親になる自覚をもちづらい。
それは当然のことでしょうがないないことだけど、わたしばっかりという認識のギャップを埋めようとしていた。
「うれしいよ」といいつつ、生活事体は何も変わらない。体の変化もない。痛くもない。かゆくもない…。
「あなたも父親になるんだよ」という問いかけをしつづけていた時期なのだと思う。
夫は心から喜んでいたのはわかっている。自分は痛くなくてラッキーだとか思っていたわけではないし、現実的に子供のためにも仕事を頑張らなくてはと頑張っていたに違いない。
それを理解しようとせず悶々としていた。

ホルモンのバランスを崩してか精神的にボロボロになっていた。妊婦は明るく前向きにならなくてはいけないプレッシャーに負けていた。なんで後ろ向きなってはいけないか。
「なんで私だけ」

死にたいという感情。
自分は死んでも子供は殺したくないから、産んだら死のうと真剣に思っていたのだから救いようがない。

昼間は散歩や買い物に行ったり、ランチをしたり、本屋で育児本や名づけの本を買いあさってお腹の子のことを一日中考えていた。昼間、幸せいっぱいな気持ちでいても夜になると不安になって泣き続けたり、涙が止まらなかったりした。気持ちが沈みすぎて気持ちが悪くなって吐いたりしたこともあった。めちゃくちゃだった。

もう喜怒哀楽がどうにも止まらない。
自分が赤ちゃんになっているようだった。
そんな豹変した妻につき合ってくれた夫に感謝しかない。
だいぶ経ってからあの頃のこと覚えている?と聞いてみたところ
「あ~ホルモンのバランスが大変だったんだろ」とあっさり。
この人と結婚してよかった~と一番思った瞬間。究極にわがままになっている私を包み込んでくれた夫に感謝。

きっとこの頃、赤ちゃんの細胞やらがものすごい勢いで作られたりした時期だったんじゃないかな。

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