わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

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1月の茶席



 除夜の鐘を聞きながら、氏神様に初詣。ずーっと起きてて、何が変わるって、日付が変わるだけのこと。それでも年が明けると、とても気分も改まり『ああ、ワタシってニホンジン…』としみじみ思います。
 1月も12月に引き続き、たくさん趣向や使える柄がある月です。干支(2003年は未、ヒツジです)や勅題(宮中の歌会始のテーマ。2003年は「町」です)にちなむ柄を使うのはお約束だし、「月日は巡るもの」という意味で、「回るもの」、例えば糸巻きや手まり、独楽などを使うのも楽しいです(これは12月も使います)。昔からおめでたいとされる柄は「松竹梅」「宝尽くし」「鶴亀」等々たくさんあるし、「金銀」「紅白」という色の組み合わせでもおめでたさ満載です。
 お茶の世界でも、普段は地味目にこしらえますが、お正月の「初釜」は気持ち華やかめで寿ぎを表現します。今回は、肩のあたりが薄紫っぽく、裾にいくに従って濃い茶になるグラデーション地に松竹梅が描かれ、七宝、青海波が金糸で刺繍された、裾模様の色留袖に、破魔矢に見立てた矢文様袋帯を合せました。色留袖は黒留袖と同格の、一番格の高い着物ですが、着ていくシーンを限定してしまわないよう、「重ね熨斗」を色糸縫いの一ツ紋とし、訪問着感覚で着られるように比翼なしで仕立てました。帯締め、帯揚げも慶事用の白を合わせて、おめでたさ一杯に。お友達の披露宴などにも向く組み合わせです。

1月の茶席(新)

1月の色留・柄


1月茶席の帯

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