わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

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6月のお出かけ-雨コ



 梅雨ですね。今年は例年に比べると晴天続きですが、「いざ!」という時のために、一枚欲しいのが雨コート。決まり切っているようで、以外と好みをいかせるのがこれです。衿や袖の形の他にも、フルレングスにするか二部式にするか、素材はどんなもので作るのか…。その人らしい一枚に仕上がります。  まずフルレングスにするか二部式にするかですが、それぞれに長所短所があります。フルレングスはさっと羽織れて、脱ぎ着が楽です。特にお連れがある時など、二部式だと下(巻きスカート状)と上(コート状)を別々に着なければならないので、ちょっと出遅れる感は否めません。その代わり、上だけコート代わりに使えたり、丈の融通が利くので、サイズのかなり違う母娘で共用できたりします。その点フルレングスは丈に気を使わなければなりません。ちょっとでも着物の裾が見えてしまっては、NG。雨用のコートですからね、フルカバーでなければ意味ありません。
 また、どんな布地で作るか、これも大きな楽しみです。作家の宮尾登美子さんは、大島紬に撥水加工をした物を雨コートにしているそうです。大島とまではいかなくても、紬は元々縮緬などに比べて水に強い素材なので、そういう楽しみ方もアリなんですね。
 私は雨コート用のナイロン生地で、フルレングスに仕立ててもらいました。紅白の幾何学紋様がギンガムチェックチックで可愛いでしょ? 雨の日くらい、明るくポップなのが楽しいです。単衣仕立てで軽く、晴天でもダスターコートとして重宝しています。

雨コート

雨コート・アップ

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