わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

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格のお話-名古屋帯



 名古屋帯にもその技法の違いで「織り」と「染め」の二種類あります。基本的には格は「織り」>「染め」。でも、カジュアルな雰囲気の織りもあれば、ちょっとしたお出かけ着にもOKの染めもあります。また、同じ染めや織りの中にでも、カジュアル用やお出かけ着用があります。
 二本の帯が映っている写真を見てみて下さい。両方とも染めですが、左の猫柄はユーモラスで可愛らしく、右の楓柄は、繊細で美しい、とは思いませんか。「ここがこうだから」ときっちり説明はできませんが、なんとなく着用場面が想像できないでしょうか。猫柄は紬や、縞などの気楽な小紋でお洒落着に。楓柄は、あまりきらをはらない訪問着や色無地にあわせて、秋のお茶会やお出かけに使います。
 もう一枚の写真は三本とも織りの帯ですが、雰囲気がずいぶん違いますでしょ。左下のはざっくりと織られた素朴な一本。ウールや紬や、縞などの気楽な小紋にあわせる、普段使いの帯です。右下の白地の物は、お出かけ小紋から色無地、きらをはらない訪問着まで、応用範囲の広い一本です。上の金銀地の綴帯は、伝統的な正倉院華文で、正式な席用の格の高い一本。たぶん本当にはやらないでしょうが、「これなら留袖にも締めていただけます(普通、留袖には名古屋帯は締めない。洋服で言うなら、パーティ用のゴージャスなソワレに健康サンダルをコーディネートするような感じ)」と言う呉服屋さんもいるようです。
 なんとな~く、名古屋帯の格、分かっていただけたかな? これはもう本当に感覚的な物なので、とにかく数を当たってみて下さいね。

格の話・染め帯2本

格の話・名古屋帯3本



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