コメディー編

コメディー編

 たまには肩の力を抜いて笑いをこらえながら読むのも楽しいものです。




*片道切符  コーヴラール著


 あまりのバカバカしさに、頭を空っぽにして読めるのが嬉しい1冊。

*気ままなプリマドンナ  バーバラ・ポール著


 オペラ界を舞台にしたミステリー。ナポリ出身のエンリーコ・カルーゾーと言う実在のテノール歌手のシリーズ第2作らしいが、ここでの主役はソプラノ歌手のジェラルディーン。

*偽のデュー警部  ピーター・ラヴゼイ著


 妻を殺害して愛人と共にアメリカへ逃亡する計画を立てた歯科医は、乗り込んだ豪華客船内で意外な殺人事件に巻き込まれる。前半はイマイチだったが、船に乗ってからは笑えた。

*白馬の王子  タニス・リー著


 ふと気がつくと白馬に乗った王子になっていた。ドジで臆病で間抜けな王子の大笑いのファンタジー。

真夏の夜の夢  シェークスピア著


 セリフは堅苦しいが、なかなかバカバカしい。

*魔法の学校  ミヒャエル・エンデ著


 短編集。お子様向けの可愛いのもあるが、ナンセンスなものがいい味を出している。

*誘拐  ロバート・B.パーカー著


 探偵スペンサー・シリーズ第2作。本格的なミステリーでもなく特に驚くべき展開もないのだが、とにかくスペンサーのキャラクターが笑える。セリフ運びが上手く、映画のシナリオを読んでいるようだ。チラリと泣かせるところもいい。

*緩やかさ  ミラン・クンデラ著


 知的コメディーとでも言うのだろうか。ぷっと吹き出したり大笑いする事はないのだが、お堅い大学教授が大真面目にエッチな話やバカバカしい話しを講義しているといった風で、独特の雰囲気がある。読み終わって面白かったと感じる事で、自分の知的度が高くなったかのような錯覚を起こす本。

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