お茶の時間のコーヒーロール

お茶の時間のコーヒーロール

 とってもふわふわで、コーヒーのほろ苦さとキャラメルの甘い香りがたまらないパンです。焼き立てが一番おいしいので、おやつの時間めがけて作ってくださいね。




 <材料> 直径20cmの菊皿1枚分
強力粉 210g
薄力粉 40g
砂糖 大さじ2
塩 4g
スキムミルク 大さじ1
バター 15g
卵黄 1個
水 160cc
生イースト 5g
 コーヒーシュガー
ブラウンシュガー 大さじ2
キャラメルチョコレートコーヒー 小さじ2
卵白 少々

 <作り方>

①生地の材料を全部パンケースに入れて、ピザ生地コースでこねます。


生イーストの扱いについては《基本の卵生地》、こね方については《クグロフ》をご覧ください。

②《クグロフ》を参照して、倍になるまで発酵させます。


③軽く打ち粉をしたパンマットに取り出し、丸めて10分ほどのベンチタイムをとります。


④ベンチタイムの間に、コーヒーシュガーを作っておきます。小さな容器にブラウンシュガーとインスタントコーヒーを入れ、スプーンなどでよくかき混ぜておきます。


ここで使ったコーヒーはとても粒子の細かい粉状のものなので、普通の顆粒状のコーヒーを使う時は少し量を増やすといいでしょう。

⑤生地を静かに押してガスを抜き、麺棒を当てて長方形にのばします。


ガスを抜く時中心を押して、平均に平らにします。麺棒を中心に置いて、上、下、右、左と必ず中心から外側に向かって転がします。順番は関係ありませんが、上下、左右をセットにします。また、完全に端までたどり着く前に麺棒を止め、少し膨らんだままにしておきます。上と下が1回ずつ終わると、上下の端が土手のように膨らんでいます。この状態のまま今度は右、左をそれぞれ最期に膨らみを残すようにして麺棒を転がします。左右が1回ずつ終わったら、ほぼ四隅が出来ます。
1度にのばそうとしないで優しく何度も麺棒を転がし、角形を保ちながらだんだん薄くのばしていきます。ここでは約25×30cmにのばしました。

⑥生地の表面に卵白をハケで塗り、コーヒーシュガーを平均に振りかけます。


卵白はあらかじめよくほぐしておきます。室温の高い時は冷蔵庫に入れておくと思いますが、生地に塗る時にあまり冷たいと発酵が遅くなりますから、ベンチタイムに入ってからでも室温に出しておきましょう。
また、卵白は生地全体に塗ってしまわずに、周囲を残しておきます。コーヒーシュガーも、卵白を塗った所に振るようにします。

⑦端からロールケーキのようにくるくると巻きます。きつすぎずゆるすぎず、自然にころころ転がして巻きます。


巻き終わりの生地は指でしっかりとつまんで閉じます。このとき端まで卵白を塗っていると、生地がつきにくくなることがあります。また、生地が乾燥している時も生地がくっつかなくなります。1時的に成形を中断するような時は、パンマットを折り返してかぶせたり、室内の乾燥がひどい時にはその上から硬く絞った濡れ布巾をかけるなどの注意が必要です。

⑨左右の端(ロールの端)もつまんでしっかりと閉じ、マットの上で優しく前後に転がしながらロールを平均の太さに調節します。これを包丁やスケッパーで8等分の輪切りにします。


⑩薄くバターを塗った型に切り口を上にして並べ、1.5~2倍の大きさになるまで2次発酵させます。


⑪オーブンを200度に予熱し、180度で12分焼きます。


予熱が完了したら足の長い金網を入れ、その上に型を乗せます。型に入れたものは底に焼き色が付きにくいので、このように網を使う事が多いです。
天板を使う時は、底が厚くならないようにセルクルを使ってもいいでしょう。セルクルを持っていなかった頃は、スポンジ型の底を抜いて使っていました。
生地の表面に軽く霧を吹いてオーブンに入れ、すぐに180度に下げて12分くらい焼きます。

⑫表面をたたいて軽い音がしたら出来上がり。型の底をバンバンたたいてから網の上に取り出します。あら熱が取れてから、ロールをひとつずつ離していただきます。



 そろそろ焼き上がる頃かなと思う間もなく、キャラメルの甘い香りが漂ってきます。実はこれ、ヘーゼルナッツコーヒーで作ったつもりでした。豊かな香りに、これがブラウンシュガーの香りなのだと思って喜んでいたのに…。今はフレーバーコーヒーが大流行でいろいろな香りが出回っていますから、コーヒーを変えて楽しむのもいいですね。


 とにかく焼き立てがお勧め。翌日は味が落ちていたので、いったん冷凍してみました。レンジで解凍してオーブントースターで焼いたら少しはマシでしたが、焼き立ての味には及びません。また、焼いているうちに底に溶けた砂糖が染み出してきますから(これがおいしいのですが)、お客様にお出しする時はアルミケースに小さくひとつずつ作ると召し上がっていただきやすいかも。



 写真は、上が2次発酵終了後、下が焼き上がりを撮ったものです。

コーヒーロール1コーヒーロール2

 ◎2002年12月7日製作

© Rakuten Group, Inc.

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