初めてクイニー・アマンを食べた時、そのあまりの甘さに驚かされました。本来は有塩バターをたっぷり使って作られるものなので、くどいのが当たり前なのでしょう。本場の味をぜひにと言われるのなら別ですが、砂糖もバターも塩もグッと減らした、手作りならではのクイニー・アマンはいかがですか?焼き立てをバリバリッとかじると、豊かなバターの風味が口中にジュワッ。甘すぎないので、つい2個目に手が出てしまいます。バレンタインを意識して、ハート型で作ってみました。
①ボールに材料を入れて混ぜます。
②なめらかになるまでこねます。
③涼しい所で1次発酵させます。
④バターの準備をします。
⑤生地をのばしてバターを包みます。
⑥三つ折りを2回繰り返して冷蔵庫で休ませます。
⑦グラニュー糖を3回に分けて折り込みます。
⑧薄くのばしてグラニュー糖を振り、ハート形にします。
⑨型に入れて2次発酵させます。
⑩180度で15分、200度に上げて10分ほど焼きます。
9個取りのマフィン天板では、実は少し小さすぎました。9等分した生地を入れるとちょうどぴったりなので、これでは2次発酵と焼成時の膨らみで形がくずれるのは必至。ところが、焼きあがってみるとうまい具合にハート形を保っています。裏を返すと、ダブルでハート模様が…。
最後に生地を薄くのばす時、切り分けたい個数や大きさによって縦横の長さを調節します。大きなものを4個…などという場合には、横長の長方形にのばして短い辺から巻いて4等分します。長い辺から巻くと小さなものがたくさん出来るわけですが、縦横の差があまり大きい場合には層が少なくなってしまいます。
生イーストの生地は冷やしてもどんどん発酵を続けるので、バターを折り込むタイプのパンに向いています。成形で時間をかけたと思ったら、2次発酵なしで焼いてみるのが無難かも。
焼き立てが少し冷めて、まだ少しぬくもりの残っている時が食べ頃。完全に冷めてしまっても、オーブントースターで焼くとまたバリバリの歯応えが楽しめます。