触
ここに待つ未来が
きっと明るくは無いだろうって
どこかがしっかり分かっていて
だけどそれ以上何も出来ずにただ頷いた
黒いものが
あたしの前を漂って
ここが世界の果てなら
どれほどましだろう
それならきっと
待つ先は明るい場所だろう
もし一つだけ全ての願いを叶えるものが存在するとしたら
それは何もかなえることが出来ない
ただの不要物
あればきっと今この状態に陥っているはずなど無いのだから
今この場所から
逃げられないのなら
そっと目を瞑ろう
そして
幻想の世界を静かに想うの
だから離してなんて贅沢な欲求
今すぐにかき消すから、
もう少し。
いつかあたしが幻になるまで。
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