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タイゾー@KY

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巷に雨の降る如く我… カーク船長4761さん

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2011.10.09
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カテゴリ: 日記・随筆。
逆転の発想



人生は一度流れに乗ってしまえば楽に生きられる。
親にしてみればそれを願って良い高校、有名大学
へ入れと躍起になる。

だが、今日、レールの引かれた安全な列車への
切符を手に入れることが出来れば安泰かといえば、
実は時代は相当想定外のことが起こっているようです。

勿論、切符を手に入れられなかった自分
をそれほど残念がることはない。


道中に変わるかなぁなんてなことを考えながら、
閃いた言葉『逆転の発想』。


今回、面白そうと手に取った本が糸川英夫著
『逆転の発想』です。


糸川さんとは、宇宙探査機はやぶさが着地して
調査した小惑星イトカワの名前の由来となって
いる日本ロケット開発の父、糸川英夫さんことです。


なんとこの本はオイルショックの頃に
書かれた本です(驚)。

ということはアラフォーですね。
自分が丁度この世に誕生した頃です。




が書かれている難書かというえばそう
ではなく、糸川さんが宇宙開発事業を
離れた後に、熱心に研究した組織工学
についての著書です。


日本の社会や組織の実態を分析して、論理的、



ただこの予想が、予言?と思えるくらい当たって
いるので、人智を尽くせばこれくらいの科学的な
見解が出せるものかと感心してしまいます。


先ほども述べたとおり、1973年
のオイルショック時代から2000年
までの約30年を予報しているわけです。

つまり、今では事実とすり合わせて
検証もできるんですね。


たとえば、『原子力発電所の挫折』というくだりでは、
原子力の平和的利用は2000年以降であると予想
しています。


その部分を少々長いが引用してみます。


『核分裂による原子力発電は根本的にムリがあり、技術は放射性廃棄物の問題
を解決し得ないだろう。ウラン二三五とウラン二三五をぶつけてエネルギーを
得る方法は縫い目のほころびているお手玉を作るようなもので、縫い目から
放射性廃棄物がポロポロとこぼれてしまう。これを完全に縫い合わせることは
難しい。核分裂は爆弾としてはすばらしいが、平和利用には不向きであり、
平和利用は核融合が完成するまでおあずけ。それは2000年以後だろう。』
(逆転の発想 糸川英夫 P198)

2011年の東日本大震災と津波については
書いてませんが、原子力の技術が不完全で
あることは見抜いていた。

そして、同時に地球環境を汚さない太陽エネルギー
や水素を使った燃料電池についての実用化の
必要性を熱く語っている…

そういえば、福島原発の事故以降、ソフトバンクの
孫さんが太陽光発電の関するメガソーラー事業計画を
発表したのも記憶に新しい。


原発を縫い目のほころんだお手玉と表現しているの
が鋭いと思いました。まぁ、実際にはほころびどころ
か、破けて中身が飛び出してしまいましたが…



それから、必ず高度成長期の経済方針は行き詰ること
も論理的に解説しています。

行き詰まり現象が顕在化してくると、社会での
疎外感が問題となりうつ病増えること、不景気
になり消費意欲が不満になることや社会の閉塞感
などを予想してます。

そもそも近代とは工業化で幕が開け、『都市は工業の組織
の一員になるための兵士たちの駐屯所』であり、『個人の
能力や勇気が価値を低めて、組織の中でしか価値を見出せ
なくなる』と、正に今の生き難い時世を写し取って書いて
いるかのようです。(同 P.103)

この工業化は糸川さんの考えでは1985年ごろ
までに終息を向かえ、2000年頃には個性の
時代がおとづれるであろうと予想しております。

今日では、未だ工業化時代の悪癖が末期症状として残り、
個性の時代は到来してはいない気がします。糸川さんの
予想が正しければきっと個性の時代は近々やってくるでしょう。

そして、新しい時代では人は工業化で失ったものを取り戻す
ことに価値を発見して、新しい社会を形成するといっています。


失ったものとは自然だそうです。確かに人は自然から
離れてしまった。だから、今度は工業化の産物と自然
のいいところを取った生活を目指すだろうと…


ロハスとかですかね。


その時代のシンボルはコットンのGパン(デニム)
なんだそうです。工業と自然の融合。なるほどねぇ。
今でも人気ですね。


少々長くなりました。ただ、なかなか鋭い指摘の
連続で『へぇ~』と感動の連発でした。


最後に、『逆転の発想』でもっとも感動した糸川さんの指摘は、
『自分は、だれかほかの人の為になにか役に立つことがあるの
ではないか、という発想。これが、人類の集団として生きて
いく原点』(同 P116)というアイデアである。

自分もそうだと思います。人の役に立てればすばらしいし、
それは幸せでしょうね。


随分古い本ですが、機会があれば是非、是非、手に
とって読んでみてください。


☆☆☆、星3つと小惑星イトカワ1つ!







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Last updated  2011.10.10 01:39:32


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