「名も無き星」からスタートしたアンコールは、ディーン製のVシェイプに持ち替えた「Shout of our soul」に流れていく。たぶんCまで下がっていただろうチューニングのおかげで、ここまでになかったヘヴィ・サウンドが轟く。ギターのルックスも今までとは雰囲気が違うので、パワフルなもうひとつのBINECKSを観られた気がした。
続く「Get it Back」もVシェイプでの演奏だ。本曲はそれこそボトム命の重量級チューン。“CDの音質のまま”にこだわるDAITAだが、この時ばかりはライブ・バージョンのほうが勢いも音圧も上回っている! DAITAの動きも曲に負けじとアグレッシブで、ファンもそれを後押しするかのように“オイオイ”と大声でステージを盛り上げた。中にはお母さんに連れられた女の子もいたが、大人顔負けのロック・ファンと化して、拳を振り上げるのだった。