架空料金請求


このような被害が増えている。

多くは「債権回収業者」を名乗り、「アダルトサイト利用料の債権を引き受けたので請求致します」と、通知してくる。中には、「支払わなければ延滞金を加算する」という文言や、「裁判所による差し押さえをかける」「振込がなければ直接、自宅もしくは勤務先に回収に出向く」といった脅し文句も添えられていたりもする。

当初は葉書や封書による請求が多かったが、最近はインターネットのメールを使った請求が増えてきた。
一度に多数のメールを送信することができるパソコンの特性を悪用した手口である。
売買されているメールアドレスのリストを元に、架空の請求メールを無作為に送信しているわけだ。

よくあるのが、アダルトサイトを覗くと、マウスをクリックしなくても次から次へとジャークサイト(ポップアップウィンドウ)が現れ、場合によってはどうしてもウィンドウを閉じられず、パソコン自体を強制終了しなければならなくなるケースもある。

インターネットの初心者であれば、こうしたケースで慌ててしまうものであろう。請求のメールが来た時、「もしかして、あのときの・・・」と思い込んでしまって、お金を振り込んでしまう。
または、本人のいない時に家族が請求メールを見てしまって、事を穏便に済ませようと支払うケースもどうやらあるらしい。

実は巧妙なのが、摘発された平均被害金額が、二万数千円というところで払えない金額ではないのである。
何となく身に覚えがあるし、アダルトサイトを見ていたなんてやはり恥ずかしいという心理が働き、数万円ならと払ってしまうわけだ。
詐欺師たちにとっては、一人数万円でも、何百人、何千人と増えれば、振込も何百万円、何千万円の儲けになる。


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