始まりの1冊

始まりの1冊


『大人はNYをくつろぐ』
この本は1998年に2度目のNY旅行から帰った直後に買ったNYのガイドブック『大人はNYをくつろぐ』(東京ランブラー著/三天書房)。

98年のNYは気心の知れた友人との2人旅でした。若い頃ほど予定を詰め込みすぎず、美術館めぐり、セントラルパークでサイクリング、ブロードウェイで観劇、などなど、適度にのんびりと過ごしたつもり。やっぱりNYっていいな、と思いながら帰ってきて、数日後、本屋をぶらついていたらこの本が目に付きました。

中をパラパラと見てみると、写真は一枚もなく文章とイラストだけのガイドブックで、紹介されている場所は、自由の女神、メトロポリタン美術館など、メジャーな観光名所。でも、ちょっと読んでみると、例えば、自由の女神については「この世界的に有名な観光名所を制覇するために行列に並び、女神像の内部に入って、王冠のところにたどり着くのが楽しいかというと疑問が残る。」と始まり、「観光用フェリーの行列を横目に、そのまま公園を東側に出て「スタテン島」行きのフェリーに飛び乗ろう。」と紹介されている。この先も引用させていただくと、「北側には、マンハッタンのスカイ・スクレーパーが見える。これがフェリーポートを離れて5分もしない内に小さくなっていき、舞台の模型のように見えてくるのも不思議な光景。片道の所要時間は30分程度。フェリーに乗ってスタテン島に着いたら、そのまま同じフェリーに乗って帰ってくる。夕日に包まれた女神像と、マンハッタンのオフィスにポツポツと電気がつき始め、スカイ・スクレーパーが夜の顔に変わっていく帰路も楽しい。」

こんな風に、自分が行ってきたばかりの観光名所が、ちょっと違った視点からなんとも魅力的に紹介されていたら、これは実際に行ってやってみなくちゃと、いても立ってもいられなくなるのも無理はない。行ってきたばかりのNYへの次の旅への欲求がむくむくと湧きあがってきたのでした。

興味があった分野の勉強をする為にOLを辞めたとき、その勉強以外に、もう1つの目標を立てました。NYへのひとり旅。のんびりとニューヨーカー気分を味わおう!この本に出会って、まだまだ知らないことだらけのNYの本当の魅力がほんの少し見えてきたのでした。

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