天空乃舞

2005/01/29
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カテゴリ: 教育について
C宅にて。

今日は、名詞の単数形から複数形への書き換え、それと複数形にした時の語尾のSの発音を勉強した。それから、単数形、複数形を含んだ、語群からの並べ替えの英作文の問題があったせいで、結果的にちょっとした英作文の練習もした。

Tちゃんは
名詞、動詞、主語、述語、目的語など文法用語に拒絶反応が強い。問題集や参考書には、動作の主体を表すだとか、動作を表すだとか、行為の対象になるものだとか、説明があるけど、Tちゃんには、そんなもんは通用しない。SだとかVだとかOだとかCなんて、もっと眼中にない。私もこういうのは嫌いなので、ちょうどいい。

しかし、それなら、それを使わないでどう教える?

私は年をとりすぎたせいで、しかも高校まで授業の英語は得意ではなかったから、自分がどうやって英語の基礎を学んだのかの実感としての記憶がない。
ホテルや会社勤め時代は仕事で英会話はしていたけど、作文は一切しなかったので、今の大学を受験したときは、聞く、読む、喋るは平気なのだが、書こうとするとスペルを忘れているという恐ろしい状態だった。

そして必要にかられて英語を日常的に勉強するようになった場合、私の大好きな、血眼勉強方(だってM先生にいつもそう言われるんだもの)は、英語を聞いて聞いて聞いて聞いて聞きながら英文を音読して音読して音読して、音読しながら書いて書いて書いて書いて。。。であるが、こんなやり方は英語が好きか、どうしても勉強する必要がある場合にしか通用しないだろう。
Tちゃんは、そんな勉強したくないに決まっている。



英文を見て、「この文の中で名前はどれ?」と聞いたら、
TちゃんはMikeやEmikoを指してくれる。
しかしTちゃんはHeやSheやHis fatherは、名前ではないという。

本当にそうだね。

「じゃ、この文の中で人はどれ?」と聞いたら、
HeもSheもHis fatherも主語だと認めてくれた
(“主語”で“S”なのだとはわかっていない)
「この人は何をしているの?」と聞くと、
Tちゃんはgoやstudyやdrinkを指し、訳すことができる。

Tちゃんは単語さえわかれば和訳はすらすらとできる。
それなのに英作文になると、手が止まり、語群から選び、


「この英文を、日本語らしく、じゃなく英語の単語の順番のまま
日本語に訳してみて」と言ったら、
「彼は、食べる、ひとつの塊の、ケーキ」
「私は、飲む、カップ一杯の、コーヒー」。。。。etc...
ふふ~と笑いながらすらすらと訳してくれた。


「じゃ、この日本語の文を、日本語のまま、
言い方の順番だけ英語風に並べ替えてみて」と言ったら、
。。。。できた。
ふふ~と笑っている。

「じゃ、そのまま、その変な順番の日本語を英語にしてみようか」
。。。。。できた。
「できたねえ」と言ったら、無言でどんどん次の問題を
解いていった。
語群を隠しても、スラスラと英作していった。

しかし、主語、述語、目的語、補語、動詞、名詞、
わからないまま放っておいていいのだろうか?
いつか形容詞、副詞だって出てくるだろう。
どうしたらいいのだろう。。。葛藤がある。

動名詞、分詞構文。。。。考えたくもない。今は。
だいたい、動名詞、分詞構文が、高校受験の範囲に
入ってたのかも覚えていない。
だって、ものすごく昔のことなんだもの。

Tちゃんは名詞の単数形を複数形にする問題を解くのは早い。
迷わずパッパパッパと解いていく。
sをつけるか、iesをつけるかは、よく分かっているようだが、
leafとleaves、womanとwomen、teethとtoothなどは、黙殺。
普通にsがついていく。迷いすら見せない。

そしてその語尾の発音が[s]なのか[z]なのかは、
合ってる時と間違ってる時がマチマチで、Tちゃんが自分なりの
どういう法則に従って問題を解いているのかはわからない。

「単語は今まではどうやって覚えたの?」と聞いたら
「目で見て」と答えてくれた。
「書いたりはしないの?」と聞いたら
「書いたことはないです」と言った。
「発音はどうやって、わかるの?」と聞いたら
「なんとなく」
と答えてくれた。。。。。。

どうしたらいい。。。?

母音、子音なんて通用しないだろう。
有声音、無声音なんてもっと無駄だ。

「Tちゃん、喉仏に触ってみて」と言ったら、
“喉仏”まで言ったところで、爆笑している。
年頃の女の子だもんね。でも、素直に触ってくれた。

喉仏に触りながら私が「apple(アポ~)」と言ったらもう
大爆笑している。

「ビビーって震えてるでしょ?」と言ったら
ウンウンとうなづきながら、まだ笑っていた。
「cat(キャッツ)、今は震えた?」と言ったら
今度はウウンと首を振った。
「“きゃっとぉ~”、言ったらブルブルしちゃうから、ダメだよ。
英語っぽく読むんだよ“トゥ”だよ。ブルブルする時は[z]で
ブルブルしない時は[s]だよ。」

Tちゃんはスラスラと、さっき自己流で答えた問題をやりなおしていった。
完璧。。。
leafとleaves、womanとwomen、teethとtoothなど以外は。。。

「こういうの(leafとleaves、womanとwomen、teethとtoothなど)は、
高校受験で問題に出るようなのは、ここにある中からしか出ないから、
ここにあるのだけ、書いて、覚えちゃおうか」と言ったら、
ピンクのラインマーカーで、印をつけていた。
が、彼女が書いて覚えるかどうかの保証はない。

そして、まだ彼女は
What,How,Who,Whereなどの疑問詞の違いがわからないし、
I,my,meとYou,your,youとHeとSheはわかるのだけど、
They,their,themとWe,our,usがわからないし、
TheyとThereの違いを知らない。

手探り。。葛藤の毎日。
M先生の言葉が実感として身に沁みる。

「君が人を訓練するから、人が良くなるんじゃないんだよ。
たとえどんなことがあるとしても、今は訓練を受けているのは
君の方なんだよ。
だからどんなことがあっても感謝しかないんだよ。
大事なのは触発だよ。
触発できるか?」

一時間の家庭教師は本当にあっと言う間で、
そしてあまりにも濃い。





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Last updated  2005/01/31 02:36:52 PM
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