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中高年サラリーマンからの行政書士 独立・起業の舞台裏
第4話 占いもたまには
1
「よし、これでどうだ」
俺は直したファイルをサーバーに転送してそう言った。
「そっちのPCで表示してみてくれ」
望月は自分のPCでホームページにアクセスした。いつもより少し時間がかかったようだが、ちゃんと表示されたみたいだ。
「轟さん、ちゃんと出ました。いやぁ、ありがとうございました」
「でも何が悪かったんでしょうかね。普通にホームページを直してアップしただけなんですけどね。ウィルスですか、それともハッキングされたとか」望月は心配そうな、でもどことなく自慢げな顔をしてそう言った。
「それはないだろう。そんな兆候はなかったぞ。それにそう言うのはこのプロバイダーはサーバー側できっちりチェックしてるからまず大丈夫だ。お前が何か変な事をしたんだろう」
「おかしいなぁ。何もしてないんだけどなぁ」
望月はまだ納得できない様子だ。
と、そこへ事務所の電話が鳴り出した。望月が出る。
「はい、望月行政法務事務所です。お電話ありがとうございます」
一応電話の受け答えもサマになってきた。話はよく見えないがどうも会社設立の相談らしい。もうすぐ新しく会社法と言うのが始まって、今までの有限会社が作れなくなるので、それまでに有限会社を作りたいという事らしい。珍しい人も居るもんだ。普通は株式会社の方が通りがいいので、法律のスタートを待って株式会社を作ろうとする人ばかりなのに。
どうやら電話は終わったらしく、受話器を置いて望月がこう言った。
「轟さん、有限会社を作りたいらしいんです。いまどき珍しいですね。取り敢えず今から打合せする事になったんで、付き合ってくださいよ」
「オレだって忙しいんだ。いつもいつも付き合ってられないぞ」
「そう言わずに。どうせ暇なんでしょ。お願いしますよ」
どうもこの笑顔に弱い。こうやって頼まれると断れない。それにこれからわざわざ有限会社を作ろうなんて、どんなやつか見てみたい気もあったので、付き合う事にした。
暫くしてやって来たのは、30代半ばくらいの一見するとごく普通の女性だった。
一通り名刺交換が済むと彼女がこう切り出した。
「わたし実は占いのお店をやってまして、それを法人化しようと思ってるんです」
ここまでは良くある話だ。個人事業から法人化する、いわゆる『法人成り』というやつだ。社会的信用も増すし税金対策などにも有利なので、事業がある程度大きくなってきたら考える人が多い。
「それで最近法律が変わって新しく作る会社は全部株式会社になると言う話だったものですから、それは嫌だなっ、て思いまして」
「どうしてですか。普通は株式会社の方が大きくて安心な感じで、皆さん株式会社を作ろうとされますし、今度の法改正で株式会社でも今までのように取締役3名に監査役1名を揃える必要はなくなります。今までの有限会社と同様に取締役1名で株式会社が設立できるようになりましたから」と望月が聞くと、
「一人でやってる占いのお店が『株式会社』って、なんか馴染まないと思いません? いかにも営利目的みたいで嫌だったんです。それにこれからはみんな株式会社になるなら、敢えて有限会社を名乗るのも差別化になるでしょうし」
なるほど、そう言う考え方もある訳だ。確かに「株式会社」って言う響きでは重たかったりそぐわない業種もあるんだろう。
「会社は株式会社だけではなく他にも合名会社や合資会社というのもありますし、今度の法律では合同会社という新しい形の会社も造れるようになります。これなんか同好者の集まりで造るというイメージですから、面白いと思いますが」オレがそう言うと、
「それは伺いました。でも当面は一人でやるのに『合同』というのは合わない気がしますし、もう有限会社を作るって決めましたから」
そう言われればこちらとしても無理に変えさせることはできない。あくまでもお客さんの意思が一番だ。我々は専門家として情報を提供し、お客さんの選択の手助けをするのが役目なんだから。
「わかりました。では大体の手続の流れをまずご紹介します。これが会社設立までの流れを説明した資料です」そう言って望月は彼が開業した頃2人で作った会社設立のパンフレットを差し出した。そして、こっちに説明してくれと目配せしてきた。
オレは彼女がなぜ有限会社を作ろうとしたのかもわかったので、このまま帰ってやろうかと思ったが、ここで投げ出して失敗でもしたら望月も困るし、第一せっかく我々を頼って来てくれたこの女性が一番被害を受ける。 ここは変なプライドは捨てて、彼女のために一肌脱ぐ事にした。
「まず会社を作るには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
そのひとつはお金です。会社を作るのには資本金と言うものが必要で、有限会社の場合はこれは300万という事になっています。ただし、現在は1円でも作れるような別の法律ができていますが、これを利用する場合は別の条件があります」
「お金のことは大丈夫です。300万円のことは聞いていましたから用意できています」
「それは素晴らしい。次に必要なのは商号、つまり会社名です。今の法律では同一の市町村に同じ業種で、同一あるいは類似の会社名、これを商号というのですが、を作る事はできません。このため、事前調査というものが必要になります。業種は『占い』でよろしいですか。占いに関連して書籍を販売するとか、小冊子のようなものを販売するとかは考えておられませんか。もしそう言うご希望があるのなら、最初から入れておかれた方がいいと思います。あとから定款を変更すると、手間ですしその都度お金もかかりますから。」
「はい、行く行くは占いに絡めた情報商材のようなものを販売したいと考えていますし、何かグッズのようなものも販売できたらと思っています。
この女性、その内気そうな顔立ちや物腰からは想像しにくいが、意外と芯はしっかりしているようだ。自分の事業のビジョンをはっきり描いているのだろう。見ると望月も感心したように彼女を見つめている。
「わかりました。その辺りはこちらで必要そうなものをピックアップしてご提案します。他にご希望のものがありましたら仰ってください。
ところで、会社名は既にお考えですね?」
「はい、名刺のお店の名前をそのまま使おうと思っています。詳しい事は言えませんが私がこの世界に入るきっかけになった言葉ですので。
名刺を改めて見てみると、フランス語らしい言葉の名前だが、残念ながらフランス語は大学時代趣味で講義を取っていた程度なので、まったく判らない。
「では、この名前で調査させていただきますが、カタカナでされますか、それともアルファベットのままがよろしいですか」
「アルファベットで構わないんですか?」彼女は驚いたように聞いた。
「数年前からアルファベットでの登録もできるようになりました。昔のように無理にカタカナ表記をする必要はないんです。ただ、結構知られてないんですよ」
「ではアルファベットでお願いします」
「あとは、定款作りと誰か従業員をお雇いになる予定なら、就業規則も作って置かれる事をお薦めします。それときっともうお作りでしょうが事業計画書は自分の事業を客観的に判断できるのと、融資にも有利なので、是非作って置いてください」
「定款は私の方で一応考えてきました。」彼女は持ってきたバッグから「定款」という表紙の書類を取り出すと渡してくれた。ざっと目を通すと結構練られている感じだ。良く研究してある。
「なかなか良くできている様ですね。誰か専門家にでもご相談になりましたか?」私は定款を望月に渡しながらそう聞いた。これだけの定款を作れるブレインがいるなら設立手続もできそうなものだ。
「実は亡くなった主人が基本的なところは考えておりまして・・・」
「それは失礼な事を聞いてしまいました。申し訳ありません」
「いいえ、そろそろ忘れないといけないのですが、つい思い出してしまって、こちらこそ申し訳ありません」
「いや、私も妻を亡くしましたので、お気持ちはわかります。ま、妻と言っても別れた後の話ですけど」
「で、占いって何で占うんですか? やっぱり水晶玉ですか、それとも筮竹とか」
「いいえ、私はタロット占いと言って、専用のカードで占います」
意識してやってるのかどうか判らないが、この辺の空気を切り替えるのは望月は抜群だ。
「では、お持ち頂いた定款を元に、こちらで商号や事業目的を手直しして案を作らせて頂きます。それと並行して商号と事業目的の事前調査に入ります。来週早々には結果をお知らせできると思いますので。それ以外の手続、例えば銀行の払込証明書などは先ほどのパンフレットに書いてありますので手続をお願いします。
「商号調査で問題がなければ、すぐ定款をまとめて公証人役場で公証してもらいます。手数料などが必要になりますので、ご用意をお願いします。金額はパンフレットに書いてありますが印紙代が4万円、それ以外に公証費用として~~必要になります。会社の登記には有限会社ですから6万円かかりますし、結局資本金1円で会社が作れると言っても、手続費用で20万円以上かかります。これ以外に店の権利金や改装費、事務用品とか必要な備品などを考えたら最低でも数十万から場合によっては数百万は必要となりますので、気を付けてください。ま、すでにお店をお持ちなのでそのあたりの費用は不要でしょうが。法人化されたらお店の契約なども切り替えられた方がいいですが、そのあたりはもうお考えでしょうから」
彼女はうなずきながら聞いている。そのあとこれ以降の手続を説明し、注文書に署名、捺印と手付金を支払うと彼女は宜しくと挨拶して事務所を出て行った。
2
次の日は望月と法務局に行って、商号調査と事業目的の確認である。実はここが一番大事なのだ。と言うのは実際に登記の申請をした時にその商号と事業目的を法務局が確認するのであるが、その前にこの事前調査で認可を取り付けておくからだ。
各法務局には専用の相談窓口があり係官が詰めているのだが、これがほとんど登記官やそのOBが交替でやっている。つまり事前調査で相談しておいてOKを貰っておくと実際の申請でも揉める事がほとんどないからだ。厳密には各登記官はそれぞれの職務として権限をもっているので、その人がダメと言ったら上司でも覆せない事になっているので、運が悪いと本番でNGと言う事もなくはないのだが...。
一通り調査して問題なさそうなので、次に最近設立された会社の綴りを借り出して調査する。この最近できた会社の分は、各法務局で管理方法が違っているので、調べにくい所もあるのだが、今回は申請日順に綴ってあるタイプだったので、頭から全部見ていくしかない。
暫くはただページをめくる音だけが静かに響いていたが、望月の手があるページでぴたりと止まった。
「轟さん。」望月は自分の分冊をそっとオレの方に指し出した。
オレは差し出されたページを見て驚いた。
ヤバイ。同じ商号だ。こっちはカタカナだが、読みは同じになる。慌てて事業目的を見てみる。事業目的からするとどうも健康食品の販売を目的にしているようだ。主業務は違うが、この会社も小冊子かパンフレットを作って売る積りらしく、『書籍類の作成および販売』というのが入っている。このままじゃ、同一業務内容で同一商号と言う事になってしまい、会社が興せない。
こういう場合の対応にはいくつかの方法がある。つまり、定款から競合する業種・目的を外す、会社名を変更する、本店の場所を変える、などだ。でも今回は社名は変えられないし、店も引っ越しできない。結局、書籍の販売を事業目的から落とすか限定を付けるしかないようだ。取り敢えず電話で彼女に報告する。
「で、どうしたらいいのでしょう?」
「ここは、事業目的から外しましょう」
「外すんですか? でもそれじゃあ小冊子の販売とかができなくなりますよね。それは避けたいんですが、何とかなりませんか」
「はい、仰るとおり暫くは書籍販売はできません。でも、開業後すぐに小冊子などを売り出したりするわけではありませんよね」
「それはそうですが...」まだ納得していない様子だ。
「前回も言いましたけど、今度会社法というものが施行されます。この法律では同一会社名の規制がなくなります。つまり、同じ業種で同じ会社名であっても構わないのです。ですから、ちょっと費用はかかりますが、会社法が施行されてから実際に書籍を販売される時までに定款を変更されれば、その時には合法的に書籍販売を事業目的に加える事ができる事になります。その頃には会社も大きくなっているでしょうから役員を増やしたりされれば、その変更手続きと同時にやれば余分な費用もかかりません」
「そうなんですか!」彼女は急に声が明るくなった。
「実際指針が出ているわけではないですが、現在のところ法的には問題ないと思います」
「では、それでお願いします」
定款を作り終えると、数日後知り合いの行政書士に頼んで定款の電子認証をしてもらう。こうすると印紙代が4万円浮くからだ。それに今回は関係ないが、本当は役員全員が公証人役場に出向かなければならないのだが、電子認証ではそれも不要となった。あとは会社登記を司法書士に依頼してやってもらうだけだ。費用を押さえたい場合は登記申請を本人にやってもらう方法もあるが、実質的な書類作成はこちらでやる事になるので厳密には司法書士法違反になり、オレや望月の事務所ではやっていない。
それに仲良くしている司法書士など他士業ができれば、向こうからも仕事を回してくれることも多くなる。共存共栄する事を考える方が得策だとオレは思っている。
法務局への申請日が設立日になるため、この日取りについては彼女が占いで決めると言う事になっていた。必要な手配は済ませてあるから、あとは日程が決まりその連絡が来るのを待つだけだ。
「もうお父さんなんかと会わないから」
別れ際の沙耶の言葉が胸に突き刺さる。今日は別れた妻が育てていた娘の沙耶との月1回の面会日だったが、昨日の帰り道で今日のために買ったテディベアをどこかに忘れててしまい、お陰で機嫌が悪い事この上ない。最初は今日の予定の遊園地も行かないと駄々をこねていたが、何とかなだめすかして連れて行ったものの機嫌は直らず、結局別れ際の言葉は、こうなってしまった。
お陰でいつもより2倍以上疲れて事務所に戻ってみると、ピンクに花柄の封筒に入った手紙が届いていた。この前占いの会社を設立した彼女からのお礼状だ。電話一本入れてくれれば住む事なのに、わざわざ手紙で送って来るとは最近では珍しく丁寧な方だ。
早速封を切ると中から挨拶状とは別の紙が入っている。開いてみると占いの結果らしい。
「誠に勝手ながら轟様を占わさせて頂きました。そうしましたら『女難の相』が出ておりましたので、お知らせした方がよいと思い、結果を記させていただきます。
女難と忘れ物・落し物の相が出ております。お気をつけ下さい。
ラッキーアイテムは、『クマ』です。
ただ、『後知恵』のカードが最後に出てまいりましたので、手遅れかもしれません。
間に合う事を祈っております。」
2005/11/03
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