中高年サラリーマンからの行政書士　独立・起業の舞台裏

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Nov 20, 2005

一体、誰のための

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　昨日までの日記に頂いたコメントや掲示板の書き込みは以下の方でした。

　『行政書士を開業しようとされていて，社会保険労務士も受験されるＫｏｍａさん』

　でした。どうもありがとうございました。

　今回の事故のケースでは、相手の方はとてもよい方で、全面的にこちらの損害を賠償しようと申し出てくださいました。

　ただ金額的にある程度の額になりそうだったので、自前で負担されるのはつらいので、加入されている任意保険を使って弁償しようとされました。

　ここまでは普通に皆さん考えられる事ですが、実はここに大きな落とし穴があります。

　というのは、保険会社の基本的な考え方は、契約者、つまり顧客の意向に沿うように処理するのではなく、如何に支払い金額を少なくするか、を中心に物事を進めてきます。

　つまり、被害者側の損害を低く算定しようとする、過失割合を加害者に有利なようにしようとする、加害者側の被害額を高く算定しようとする、人身の場合休業補償や慰謝料を少なくしようとする。

　このような事が基本戦略となっています。そして多くの契約者＝加害者の方はこのような事をご存じないように思います。

　結局交渉が長引くことになり、加害者もいつまでも事件が終わらない事になりますし、保険会社の支払いで足りない部分をあとから請求されるになり、結局最初より高くついたなどと言うこともあり得る訳です。

　生命保険であれば、入院１日に付きいくら。この病気ならいくら。この手術ならいくらとある程度決まっていますし、支払いについても病気になったのはあなたのせいだから、３割支払いを減らします、なんて主張は出てきません。

　これに対して損害保険は、保険料算定の部分が非常に不透明で、しかも会社ごとの差がかなりあるようです。

　この辺もう少し目先の利益だけを追求するのではなく、顧客・被害者側に立った運用をするようにしないと、結局は損をするということになるのではないかと思ったりしていますが、いつの事になるのやら。

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