野呂美加さんの講演会 1-1
http://youtu.be/RCDkHQunytE
※プロジェクターを使っての講演ですので、動画を見ることをオススメします。
音だけで起こしていますので、わかりにくいところ多々です。
大体チェルノブイリに 20 回以上行くような運命になっちゃったんですね、いろんな打ち合わせとか、そういうことで。
それで、さっきも車で話してたんですけど、あちらの方がいろいろ私たちにレクチャーしてくださってたことを、例えば何ミリシーベルトでこうだよとか、そういう話というのはやっぱりどこか他人事で、全部はメモしてたんですよね。大変だね、とかいう思いで聞いてて、それを日本の皆さんにお伝えはしてたんですけど、そのミリシーベルトの話がこんなに自分たちの身近になってくるとは思わなかったんですね。で、その十何年前のものを引っ張り出したり、今、これからちょっと昔のショッキングな映像を見ていただくんですけど、やれていなかったことが、全部、今、ツケになって回ってきてます。
まず、一番、福島で今、何が起こっているかというのは、私たちが外から見て、やれやれと思うのは、長崎の○○さんというお医者さんがテレビに出て、金看板で、長崎とチェルノブイリの二枚看板でアドバイザーとしてお話ししてるんですね。
で、○○さんがどうこうということじゃなくて、こういう役割の人が出てくるということをまず皆さん、わかってほしいんです。
で、私が一番最初にチェルノブイリに行ったときに、「おまえたち日本人のせいでおれたちはひどい目に遭ったんだ」というふうに言われたんですね。私は救援に行ってるのに、いきなり現地の人にすごい文句を言われて、一体日本人が何をしたっていうのよって、こっちは原爆落とされて被曝してる国だから救援しに行ってるのにと思ったら、どうも、広島の医者が来て、みんなが、子どもたちが甲状腺がおかしいと、甲状腺がんが増え始めてるからということで、でも政府は何もしてくれないから、そうしたら、IAEAの調査団がやってきて、広島の医者を連れてきてくれて、これで自分たちはようやく助けてもらえると思ったら、その広島の医者が、この小児がんは、小児甲状腺がんは放射能のせいではありません、あなたの国には海もないのでヨード不足なので、これは風土病ですねっていうふうに言って帰っていったんです。
全く事実と、うそだとわかりますよね、皆さんね。
それで救援活動が、国連の公式見解になったので、救援活動が入らなくなったんです。 10 年間。 10 年後にIAEAという調査団がその誤りを認めるまでの間、時間稼ぎしました。
そういうことをやるんですよ。それはなぜかというと、世界中の人が、原発に対して不安を持って、騒ぎ始めますよね。ドイツでももうすぐ全廃と決まりましたよね。日本の外のほうが騒いでるんです。まだ私たちは、じゃあ、福島の人、どうしてるのかなって、どうして騒がないのかなと思って見ているけど、世界中の人は、どうして日本人は騒がないんだろうと思っているのと同じで、そういう役割をする人たちがいるっていうことをまずわかってほしいんです。
それが福島でまず行われているんだなというのを私はテレビで見てて思って、そのときに、△△さんって名前出るから言いますけど、その人が個人の責任にしちゃうと、その人が悪い人、その悪い△△さんの話で終わっちゃうから、私はあまり名前を言いたくないんですね。そういう役割、金看板を持たされた役割の人はいっぱいいるんです。それで、その人が一体何のためにそういうことを話しているのかなという、どこからお金が出てやってきているのかなとか、そういう 10 年後、 20 年後、何かが起こっても、この人はまだその役職に在籍しているかどうか、年齢も確かめて聞いてほしいんです。
△△さんというのはもう退職間近の人だったんですね。それで、その人は叩いたらいろいろほこりの出る人で、日本の公害訴訟、全部厚生省側と企業側と一緒にタッグマッチになって出てきたお医者さんなんです。で、全部同じ論理でいったんですね。カドミウム、イタイイタイ病とか、水俣病とか、全部の公害訴訟にその△△さんがかかわっていて、全部栄養不足のせいですって言ってきて、裁判を 10 年、 20 年引き延ばしてくるんですね。そうすると、 10 年、 20 年、引き延ばされたら、何が起こるかというと、被害者の方はもう亡くなったり、病気ですので闘う気力もなくなっていく、そういうことをやってきた人たちなんです。
だから、放射能の被害でがんというふうに私たちは直接的に思っていますけど、チェルノブイリの子どもたちもたくさんがんになってますけど、それを放射能のせいだと認知されるということはすごい難しいことなんです。医学的に。もう不可能です。じゃあ、あの○○先生を相手に、皆さんがあの人を信じたせいで、子どもとか私ががんになりました、乳がんになりました、何になりましたといって申し立てても、勝てるわけがないんです。そういうことをわかってやってる人たちがいるということをまず頭に入れてほしいんですね。
で、それではすごいショッキングな話とか、いっぱいあります。だけど、絶対私が思うのは、いい社会にバージョンアップしていきましょうということなんですね。そういう人と人が傷つけ合う社会じゃなくて、助け合う社会にしていきましょうということをやっぱり言いたいんですね、
このチェルノブイリ、私たちが救援にかかわって今年で 20 回目で、子どもたちを呼ぶのをすごい楽しみにしてたんですけど、今年は呼ぶのをやめました。やっぱりとても向こうの親が、こっちには出せない、まだ事故も収まってないし、死ぬほど嫌だと、放射能は、親も保養に出てる世代で、今、 2 世になってきてますので、それもあるし、まずは福島の子どもたちを何とかしなくちゃいけないということで、今年はチェルノブイリの子どもたちの活動は休止させていただきました。
じゃ、ちょっとこの△△さんの、△△さん個人を責めるんじゃなくて、そういうまず社会的な地位、役割ですね、地位とか名誉のある人を使って、どういうことをやっているかということと、あと、病気の子どもたちの顔が出てきます。その顔にクマが入ります。そのクマは、私たちおばさんたちが疲れたときに入るクマとは全然違うので、ちょっと目元をよくごらんになっていただけたらと思います。
(広川隆一さんと櫻井よしこさんの番組の動画。おそらくこのシリーズ。
「チェルノブイリ特集 第 1 回 潜入!最悪汚染ゾーン( '93.5 )」
http://youtu.be/gWrfcGlItxk )
櫻井 広川隆一さんに今夜もおいでいただきました。こんばんは、広川さん。今夜は?
広川 実際に住民の体に何が起こっているのかを直に 。特に子どもたちがどういう目に遭っているのか、それを見てください。
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