Davi's Diary

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児童心理学


まだ幼かった子供への対応に困惑していた頃、殊勝にも学校で児童心理学の授業を取った。一般教養の必須科目でSocial Scienceを取らなくてはならなかったのだが、心理学を夏に、児童心理学を秋に取った。もちろんたかだか数ヶ月で心理学の何たるかがわかる訳でもないのだが、それなりに役立った。

例えば、フロイトのこんなセオリー。女の子が3~5歳の頃に男親に甘える行動の事を「エレクトラ・コンプレックス」といい、逆に男の子が女親に甘える(「ママ、僕のお嫁さんになってね」とか言う)ことを「エディプス・コンプレックス」と言う。この頃に女親も男親も子供に対して惜しみない愛情を注ぐ事ができれば、その後の人格形成に重要な役割を果たすことができるというのである。逆にこの頃にどちらかの親の存在が薄ければ、将来的に愛情に不安を残す結果となる。男親の場合から言えば、子供が父親に抱かれる、力比べをする、大きさを感じる、そういった「成人男性への安心感」が、後の人間関係をスムーズに行かせるのである。

心理学はなんでもセオリーなので、必ずしもすべて当てはまる訳ではない。しかし、実生活でのヒントになるし、うなずくことも多い。幼い頃に子供が親に思いっきり甘えられる状況というのは、とても子供の精神状態に良いとはわかっていてもなかなか実行できないものだ。セオリーで考えることによって、努めてそうしようと思う。だからといっては何だが、子供が私の夫(父親)に甘えられる状況の時は、思いっきり甘えられるようにしてやりたいといつも思っている。離婚家庭の子供は必ずしも不安定な訳ではない。別々に住んではいても、お互いの親が子供に惜しみない愛情を注いでいる事を見せることが必要なのではないかと思う。





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