non title


想像できる限りの星を数え
何かをつかもうと手を伸ばす
夜明けには消えてしまっても
毎日なにかを失う
対価を払うたびに目覚める
極限の感覚 極限の幻想
影の目はすべてを欺く
空の色さえも凍らせる
たった一つの真実を守るために
蒼き瞳の悪魔が告げる
二人は結ばれぬ運命だと
知り得る愛は全て死に絶えると
新しい世界を夢見れば炎に包まれると
だがやってみろ 奪ってみろ
邪魔をするなら全力で立ち向かう
極限の感覚は容赦などしない
極限の幻想の中へと落としてやる
愚かさと共に眠れ そして償え


冷たい頬に触れられて
やっと気づいた
失った優しさに
雨に紛れる涙は行き場をなくし
虚ろへと消えてゆく
それでも覚えていて
その涙はすべてを見ていたのだから

真夜中に虹がかかる
やっと気づいた
もう一つの優しさに
そこは壊れそうな心が帰る場所
違う空でも同じ夢見てる
だから覚えていて
遠い瞳にはキミが映っているのだから

深い雨雲に落ちたとしても
必ず救い出してみせる


ニセモノ
目に見えるもの
耳に聞こえるもの
触れるもの
ホンモノなんてどこにもない
ミンナキエテナクナッテシマエ


ヴェールに隠した心
誰にも見せない心
誰も近づけさせない意志
今日も地面を這いずり回る
まるで虫けらのように

ロウソクの焔が消えるまで

静けさの叫びが聞こえる
全てを飲み込もうとする
氷と化した心を砕こうとする
誰かに知って欲しい心
温かいものに溶かされたい

ロウソクの焔が消える前に



死を口にする者は死なない
本当に死を決意した者は
何事もないように振舞う
表情には表れても口にはしない
でも生きたいとう思いもまだ・・・
そして無意識に表現する
ちょっとだけいつもよりお喋りになったり
ちょっとだけいつもより部屋をきれいに片付けたり
ちょっとだけ・・・
ちょっとだけ・・・

無意識が叫ぶ
誰か・・・気付いて・・・止めて と

そして、その日が来る



砂のため息が聞こえる
砂漠の一粒と同じ存在
特別なことは何もない
誰の心にも残らず
記憶の端をすり抜けてゆく
出涸らしのコーヒーを飲み
タバコに火をつける

すべり込むたび見送る電車
行き場所を失くしてる
そしてまた
街の片隅
悲しみを繰り返す



夢を見ることも許されず
追いかけることさえ出来ない
どんなに耳を澄ましても
何も聞こえない
ささやく声は風に消え
永遠の想いは
彷徨うことも出来ず
胸の泉に溜まってゆく



おれの心なんて壊せばいい
突き落としてくれ
怖くはないから
永遠のファーストダンスを踊ろう
心を縛る鎖は鋼鉄ではないはず
道はあるはずだ
雨の中のダイヤモンドの中に



全ての声は闇に消え
つかの間の永遠を知り尽くす
流れる涙は頬を離れ
手の平を伝い消えてゆく
いつしか心は悲鳴を上げる


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