陣痛（２日目）
朝の６時に病院に行った。
陣痛らしいものが始まってすでに１２時間経過している。
陣痛と言ってもこの時はまだ、生理痛に毛が生えたような痛みだった。
病院に着くと、看護婦さんが「歩けますか？」と声をかけてくれた。
全然普通に歩けたので、自分で歩いて、４Ｆにある診察室へ向かった。
内診をしてもらうと、
「まだ１ｃｍくらいしか開いてないからまだまだですね。
入院しますか？帰ってもいいですよ。」と言われた。
せっかく来たので入院する事にした。
そこの病院は陣痛室が３室あったんだけど、私は一番奥の部屋だった。
隣は陣痛より先に破水してしまった人が来ていた。
一番端の人は２人目の出産で、分娩室に入ってた。
「痛いー！！もうダメ！！」という悲痛な声が聞こえてくる。。。
それを聞いて、Ｄちゃんと私は無言になった。
ビビッてきた・・・・。
その後も一向に陣痛は進まない。
眠れないからとても大変だった。
でも、Ｄちゃんがずっと側にいてくれたので安心だった。
こんな時はやっぱり母親よりも旦那だなー。
ワガママ言えるのもＤちゃんだった。
八つ当たりできるのも。。。
Ｄ「ダイジョーブ？」
私「大丈夫じゃない！！！声掛けんなよ！！！」
Ｄ「ゴ・・・ゴメンネ」
私の八つ当たりをＤちゃんはじっと耐えて私を支えてくれた。
二人の子供だもんね。
どんどん時間は経ち、夜の２０時。
先生が来て内診してもらった。とても美人な先生だった。（なぜか覚えてる）
「まだ４ｃｍしか開いてないね。
辛いよね・・・。
明日になったら促進剤使おうか？
もしかしたら、赤ちゃんが大きすぎて降りてこられないのかもしれないのね。
明日の朝、レントゲンを取って赤ちゃんが骨盤を通れるか見よう。
できるだけ普通分娩できるようにするけど、もしかしたら帝王切開する事になるかも
しれないからその事だけ頭の隅においといてくれる？」
そう言われて、先生が去った後、悲しくなって泣けてきた。
私はシクシクと泣いた。
私は恭子さんも頑張ってると思うから、私もこの痛みを２４時間以上も耐えているのに、
恭子さんは出てきたくても出てこられないのかな。と思って。。。
Ｄちゃんはギュッと抱きしめて頭をなでてくれたけど、すぐに陣痛が来る。
私も眠れなかったけど、Ｄちゃんも昨日の夜から寝ていなかった。
二人で早く恭子さんが降りてこられるように祈った。。。
２００２年１０月３日、午前１時半頃・・・
私は慌ててブザーを押した！！
ついに破水したのだ。
それからどんどんキツイ陣痛が来た。
痛くて痛くて、痛みを耐える事に必死だった。
つづく
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