ある天国に近い、椰子の木とサラサラの砂浜と肌がとろけそうな風に曝された俗悪なビーチで何日もボヤボヤしていると、何故か地上に住む住民達は、「why do not you get a girl ? 」といい続けて、トイモイは女を連れ込まないという鉄則が住民の間に浸透しているようだ。 それにしても、数日でビーチに住む島民達は、私の名前をすでに全員が知っている。 「ハロー、トイモイ!」あんた誰デッか?というのもヤボなので、おたく、えらいビッピンハンでんなあ、という大阪弁はおくびにもださず、「Kumusta kayo?」といってみたりなんかして、割と馬鹿っぽさを露呈する。村は噂の宝庫であり、女を買うことの無いジャパニという噂、髭面のせいで前回来た時より、男前を下げたという噂、飛び道具で遊んでいるという噂、オカマには寛容という噂、タガログ語を片言で話すという噂、朝から飲んでいるという噂、がまた噂として入ってくる。久し振りに訪れたからと宿屋の女主が喜び、隣のコテジに無理矢理押し込まれたが、波の音を聞きたいと思っても、朝方までディスコの音が騒がしくて、鬱陶しいと思いながらも、朝から持参のラジカセでjhonmayallを鳴らしている。肝炎注意水分はビールのみ。 今日の標語「愉しみを最大限に発揮できるような間をうまく使えるように」