バックストリートボーイズ３

BSBと'N SYNCをこの世に送り出した、全米屈指の名プロモーター、Lou Pearlmanが、
巨額詐欺事件を起こした容疑者として、世界中に、再びその名をとどろかせた。その額、
ざっと3億ドル。日本円にしても、気が遠くなる数字。3億円ではなく、ドルなので、
すなわち321億円の詐欺を、一人で働いたことになる。そもそも、このPearlmanは、
1990年代に、BSBを始めとしたボーイズバンドを、一流アーティストとして育て上げた人物で、
そのビジネスセンスは、高く評価されていた。でも、気が付けば、巨額詐欺事件の犯人に転落。
銀行までもが騙されて、彼の架空の投資案件に融資を行い、さらに銀行を信じて、
Pearlmanにお金を投資した人々は全世界で1000人にも及び、総額で1億9500万ドルにも登った。
一般投資家達は、元本に、約束していた利子を加えた額の返済を要求しているけれど、
さすがにPearlmanの弁護士は、元本のみの返済ということで、その額を調整しているらしい。
それにしても、一人でよくも、総額3億ドルもの事件を起こせたかと、呆れるばかり。しかも、
彼は刑務所に服役している間も、プロモーターフィーで個人収入が得られるというから、更に驚き。
騙された人たちは、怒り心頭。普通ならば、服役中の労働対価は、一時間あたり、
1ドル半くらいが相場らしいから、犯罪者でありながらも、檻の外では、
自動的に多額の収入をえている彼に、非難が集中するのは当たり前。この巨額詐欺事件によって、
BSBの名前に傷がつくことはないけれども、少なくとも、かつてメンバー達にとっては、
音楽活動における良きサポーターであったことは事実。というか、
そうした見え方をしているだけかもしれないけれども、BSBをスターに育てた立役者であることは、
動かぬ事実。とても残念だけれども、BSBに迷惑がかからないのであれば、Pearlmanが私利私欲に走った罪を、
人生をかけて償えばいいだけのこと。この事件に関して、これからも報道がなされるだろうけれども、
BSBは事件には一切関与していないので、御安心を。

08.7.23更新

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