銭の塊ズラ

絶対に手に入れてやるズラ





執着と復讐と。そして父親と。

とりあえず、ラスト、桔平父（桔平さん演じる父親の略）が三國家の門に手をかけたのを見て、

もしくは、３秒でセ○ムの人が飛んでくるとか。（ぇぇー
結構あっさり忍び込めそう……


└|･_└|ｿﾉﾊﾅｼﾊ |┘_･|┘ｺｯﾁﾆｵｲﾄｲﾃ



今ちょうど、奥田英郎の「オリンピックの身代金」を読んでるんですが、東京オリンピックの時代を描いた小説と、平成も２０年を過ぎたドラマと、同じ空気を感じでいけません。

同じ空気。

そう、ブルジョワとプロレタリアートと昭和の匂い。


どこか懐かしくも物悲しい。そんな景色に、松山ケンイチの殺伐とした演技がよく似合います。
露悪的な目が、食堂やアパートや畳や肉体労働によく似合う。


「俺は自分が醜いからさ　美しいものが好きなんだ
　醜いものは嫌いだ　だからお前は大嫌いだよ　見るのも嫌だ　寒気がする
　でも　俺には緑さんを手に入れるのは難しそうだ
　だから仕方なくだよ　お前の家の財産全ていただくためだよ　仕方なくな
　じゃなきゃお前の顔なんて見たくもない　銭のためズラ」

お金に執着してるとは思えない。
お金が全てだと思ってるようにも思えない。
そんな風太郎が三國造船を見て「銭の塊」と言い、全てを手に入れようとし、その足がかりを茜という少女に求め、着々と歩を進めていく一方、破滅に向かう伏線も着々と張り巡らされてました。

刑事とお手伝いさんと父親という伏線が。

……………基本的にハッピーエンドじゃないと見たり読んだりする気は全くおきないんですが、俳優さんの演技一つでこうも作品世界に引きこまれちゃうのか。

もうね、松山ケンイチの演技が凄まじすぎて、気が付いたら正座してましたからね。
「セクロボ」のロボとも「デスノート」のＬとも全然違う。

相変わらず猫まっしぐらな勢いでノワールまっしぐら。
重くて暗くて陰湿っていう３拍子揃ってます。
第１話の視聴率が１２％くらいだったので、今回は絶対１０％切ると確信してますが（笑）、

掛け値なしに　 面白かったです。

テレビから滲み出る濃密なオーラにドキドキするっていうか、ドキドキするっていうか、ドキドキするっていうか。来週がごっさ楽しみです。ばんざーい!☆（≧▽≦）☆!←演出からストーリーから俳優さん達の演技からなにから、ツボに嵌りまくったせいで、浮かれモードのスイッチが入りました（笑）