わんころりん☆にゃんころりん

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2006年01月07日
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カテゴリ: 幸せになった子
虹の橋の住犬になって20年近くなるかなぁ

俺は人が信じられなくなっていた
『シェルティー』というブランドを買って捨てた奴・・
放浪中の俺を拾ってくれて又捨てた奴・・・その繰り返しが何度あったか・・
俺の性格はだんだん歪んだ  生きる為にはけんかもした
虐待もされた  だからそいつを咬んだ
人間は咬み付けば怯むと学んでしまった
何時しか俺には『咬み付き野良シェルティー』という名が付き みんなが避けるようになった



もう二十数年昔になるが、一転俄かに掻き曇り散歩中の私とラブ雑のチーを雷雨が襲った
一目散に家に帰り着くと、強烈な落雷音。  後方で『ドタッ』と凄い音がした
振り返ると息も絶え絶えなシェルティが一頭倒れていた
落雷に当ったのであれば素手では危ないと思い、とっさの判断で玄関に敷いてあったゴムマットでシェルティを包み雨の当らない玄関ポーチに運び込んだ
実に重い20KGの犬であった
幸い落雷のショックではなかったが、獣医師に往診を要請した
散歩コースの新築工事現場に数日前から見かけた犬だったので、雨が止んでから訪れてみた。 当然そこの犬だと高を括っていたのである。
『いや、家の犬ではありません』・・・意外とも思える返答に困惑した

この日から戦いの日々が始まった
飼い主探しは勿論のこと、腎炎、膀胱炎、ストラバイト、肝炎、フィラリア、腸炎、傷口の化膿、歯石、歯肉炎・・等等の治療・・良くまぁこんなに沢山の病を背負って・・・さぞ辛かったろう・・
そんなものは獣医師任せで、簡単であったが、コイツには恐ろしいほどの噛み癖、攻撃性があることを保護した日の夜思い知った

『この子をここまで人間不信にしたのは誰なんだろう?・・』こんなになるまで苦労したこの子が不憫でならず、私の痛みなどは物の数ではなくなってしまった
この凶暴犬のためにこの日から私は『犬』になった
唸る、噛み付く・・同じ事をした。対等に戦った

3年の月日が流れ私はコイツが『完全に尊敬するボス』の座を勝ち得た
それからの毎日は楽しかった


シェルティは保護時5~6歳。全ての病気を治すまで10余年、この間、癌の手術を7回、最後の皮膚癌は18歳時。麻酔無しで『ステイ』の1言でレーザーで切って貰った
共に治療に携わってくださった獣医師は『あの噛み付き君がねぇ』と感心していた
我が家での16年がこの子にとって幸せであったかは『神のみぞ知る』である

コイツのおかげで私の知識は凄い財産となり、この後の保護活動に活用できたことは言うまでもない


  ありがとう  シェル・・            写真は20歳時






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最終更新日  2006年01月07日 09時47分19秒
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