わんころりん☆にゃんころりん

わんころりん☆にゃんころりん

2006年01月29日
XML
カテゴリ: 幸せになった子
大きなお庭で自由な生活を思う存分楽しんで昨年の今頃新居の完成を待てずに旅立ってしまった子です
この近所最後の昭和生まれの子でした・・・

18年位前のある朝 ピョンコタンピョンコタン変な歩き方をする『大きな仔犬』を近所の方が捕獲した
変な表現だが『大きな仔犬』なのである
将来大きくなるであろうことは誰しもが予測できる2ヶ月くらいの茶色の雑種だった

里子に行った先は我家のお向かいさん
とても躾の行き届いたマフィーと言う名の犬が産んだ子犬が居り三代目となる子として・・・

マフィーは外国人の方が飼っていた犬
帰国が決まり連れて行けないという理由でお向かいさんがお預かりしていた

昼間は庭に放し飼いされ夜はケージで暮していた(26年前の事)
ところがある時様子がおかしいと相談され 見に行くとどうやらお産が始まろうとしているところであった

迂闊にも庭に入り込んで来た犬があった様で父親不明
元気な子が3頭生まれ 2頭は里子に知人宅へそれぞれ縁付いた
産後の肥立ちが悪くマフィーは子育てが終わるとまもなく他界してしまった

忘れ形見の犬には『茶太郎』と言う名前が付いた
ところがある日忽然と姿を消してしまい 数ヶ月の月日が経過した
犬好きなお宅で保護されていると聞くや すっ飛んで見に行った
案の定・・茶太郎であった
ところがこの保護宅に辿り着き落ち着く前 歯の生える頃ジステンパーを患ったのが原因らしいが 一生歯が生えないままの生活であった

そんな事はお構いない様にカリカリフードも上手に食べて大きく成長していった

5~6年経った頃 『小太郎』が登場した
そんな経緯を経験している飼い主さん
今度はケージと縁先にワイヤーを張り自由に移動できる空間を設置した
茶太郎がしばしば覗きに来るとくんずほぐれつ大遊びをして熟睡を繰り返しスクスクと育った
何時しか茶太郎も老齢には勝てず旅立ちの日が訪れた



病院と言えばワクチンとフィラリアの予防薬を貰うだけ
病気1つせず 永年住み慣れたお家が壊され 新しいお家が出来上がるのをただ一匹見つめていた
お家の人は近所のマンションに引っ越したが小太郎は工事に関係ない横のスペースに残る事を選んだ
老齢の身に暑さ寒さはこたえるだろうと 夏はペットボトルを凍らせ 冬は湯たんぽをハウスに入れた

漸く工事が終わり内装の仕上げにはいったある日
静かに静かに一生を終えた・・・

今 小太郎はリビングの棚の上から 家族の幸せに満ちた笑顔を満足そうに見つめている

こんなに身近な子なのに気が付けば我家には写真1枚残っていなかった
自分の意思のまま 人に寄り添うように生きた小太郎の一生 天晴れである





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年01月29日 02時01分32秒
コメント(0) | コメントを書く
[幸せになった子] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

ファルコン・トロン

ファルコン・トロン

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

管理人@ Re[1]:猫の意思と尊厳を守りながら介護(11/11) 茅ヶ崎 1991さま 秋は何処へ? という…
茅ヶ崎 1991@ Re:猫の意思と尊厳を守りながら介護(11/11) ファルコンさんへ 一気に寒くなりました…
管理人@ Re[1]:犬猫11頭“ペット虐待”の疑い(10/19) 茅ヶ崎 1991さまへ お散歩には絶好のコ…
茅ヶ崎 1991@ Re:犬猫11頭“ペット虐待”の疑い(10/19) ファルコンさんへ こんにちは。 朝晩は、…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: