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カテゴリ: CDか行



この作品は、実は(あまり原作などを読まない私は)BLの感想を書いてあるサイトさんで、褒めてあった事(べた褒め状態。その年のベストドラマに選んだ方が多かったほど)で知った作品です。一カ所だけではなくあちこちのサイトさんで褒めてありまして。しかも、3と4の続編タイトルの発売の時には、掲示板などで盛り上がっていたので気になったのです。
一カ所だけなら、書いている方の好みがありますし・・・って、まぁ自分の好みに近い方のサイトで、褒めてある作品はあまり外れがないので。或る程度信用してしまうんですよね(^-^)。実は、私も自分のこの感想などが、読んで下さった方が「あそこで褒めてあるから、大丈夫」と思っていただけると、本当に嬉しいので。それを目指しております(嫌いをはっきりと書かないようにはしていますので、そこはかとなく嫌いは感じていただけると嬉しいです)。
こういう良い作品に出会えるから、感想を書いているレビューホームページやブログさんのネットサーフィンは止められません。この作品の感想を書いていた全ての方に、感謝したい気持ちですm(_ _)m。

さて。1巻の時には、中世地中海のイメージのある作品だな?と思ったので。聞き始めた時に、地中海の地図を頭に浮かべたのですが。やはり、地理的な事、宗教を含むお国事情が分からなくて。
ブックレットに地図や国の宗教や小説特有の固有名詞(媚薬や、暗殺集団の名前)などの基本設定が載っていたら良かったのですが。ミニストーリーはあっても、初めてこの世界に接する者には不親切かな?と思うほど、固有名詞に説明がなくポンポンとお話が進んだものですから、1巻の途中で原作を買いに走りました。この2巻で出てくるセサーム様なんて、いきなり名前だけ出てきましたしねぇ。
おかげ?で、このお話を聞く時には、私には珍しく原作を読んだ状態で聞くことが出来、上手くまとめているなぁ・・と言うのが、一番に来ました。

DISC2枚組なのですが、1枚目はピサールでの、セサーム様とのやりとりをメインに。2枚目は兄・ユーグとのやりとりがメインにまとめてありまして、2枚組でストーリーは繋がってはいるけど、きっぱりと別れているので、微妙に違うお話が楽しめました。ドラマCD1タイトルで、二度美味しい(^-^)と言う感じですね。
しかも、1枚目のセサーム様のお話は、原作では短編で紹介されたものなども上手に収められていて。セサーム様との愛情たっぷりの過去が、本当に細やかに描かれています。そのまとめ方は、最初からこういうお話だったように見えるほどです。

原作でも好きなシーンで、カナーレの目を海や空の青に喩え。いつも声を殺して泣くカナーレに「声を殺して泣いてはいけないよ。おまえの瞳に映る私を見るのが好きなのに、おまえがいつも泣いてばかり居るから、私が溺れてしまうよ」と言うような台詞があるのですが。文章で読んでも「うわぁお」と赤面するほどの気障なセリフを三木さんのセサーム様がおっしゃると、涙の海で溺れる姿が見えましたし。溺れているのは、瞳の海ではなく、カナーレ自身に溺れているのかも・・と思わせてくれるほど、深読みが出来るんですよね(^-^)。
また、この大人なセサーム様と腹芸(あ、おへその回りに顔を描いて踊るものじゃあありません・・って、誰もそんな事思いませんわねm(_ _)m)が苦手な森川さん演じる海賊のアヤース。この二人が会話をするシーンの凄さ。
原作でも、セサーム様は「自分だけが知っているのは不公平だ」として、アヤースと会話していますが。実際には、アヤースにはまだ知らせていない事実があるんですね>前の晩に、カナーレはセサーム様に抱かれていないと言う事実を。そこは、微妙にはぐらかしてアヤースに弁解もしていないし、否定もしていない。「全部の手駒を見せるつもりはない」頭脳派のセサーム様(気づかれました?様が付いているのは、セサーム様だけです(大笑)。いや、様を自然に付けたくなるんですよ)と、そんな小細工などしなくても良いアヤース。この二人の会話は、原作よりも緊迫感がありましたねぇ。原作を越えていたと私は思います。
しかも!!トークを聴く限りでは、三木さんは別録音だったのでしょうか?もし、このシーンで三木さんと森川さんは相対していないのなら!凄すぎる・・としか書きようがないですね。
今回のもう一人の大人(大笑)の子安さんも、低音で静かに決めてくれました。原作では、子安さん演じるヤーニと三木さんのセサーム様は・・・・・・の関係を結ぶ事になります。今回のお話からは逸れてしまうので、収録はされていないエピソードになりますが。出来る事なら、この二人のシーンも希望しちゃいますね!!

繊細で、美人さん。しかも、盲目だけど凄腕の暗殺者たるカナーレは、鈴木さん以外の方はもう思い浮かびません。ゆったりと喋るカナーレのテンポは、鈴木さん本来のスピードとは違うため。トークの時には、鈴木さんは多少はっちゃけておりまして。「しゅたっ!」とあちこちの現場に、レポーターとして活躍していらっしゃいました。他の方に「ちーちゃん、速い」と言われるほどでしたね。
そんなカナーレのお兄ちゃんは、凄味を見せて鳥海さんが熱演していらっしゃいました。本当は、家族を崩壊させたきっかけとなったカナーレを憎んでいたのではなく。カナーレの色香に、自分も下働きの男のように劣情を抱いてしまうかもしれない事への不安感。そこから逃げ出すために、カナーレを憎もうとした悲しい兄。そんな気持ちが、ユーグくんの食いしばるようなモノローグに現れておりました。
そんな家族に愛されなかったカナーレですが。原作でもとっておきのシーンで、アヤースに言われて涙します。船に戻ろう!となったシーンでは、本当に拍手喝采したくなりましたもの。

そんな百点満点のドラマCDではあるのですが。三つほど文句?を付けるなら。
アヤースが、ユーグの側に置いておくのはこれだけあれば十分・・として、カナーレの髪の毛を切るシーンが、ちょっと分かりづらかったです・・・。
あとは。館が崩壊するほどの火事が起こっているわけですよね?船の上から、その煙が見えるくらいですから>そもそも、館は砦と言うか要塞だったわけですから。その館が燃えている側で、カナーレとユーグは決闘をしています。なのに、その時の効果音が。たき火でもしていますか?状態なんですよ。

また、ユーグはわざわざ意地悪でカナーレを西の塔に幽閉しますが。西の塔に連行しろ!と言った時のカナーレの反応が何もなかった事。声としては、出さなかったでしょうし。そこで「はっ」なんて反応は、とってつけたような感じになるかもしれませんが。そこがね、ちょっと弱かったかなぁ・・と。
ただ、文句が細かい点に付けたくなるくらい、良いドラマCDだった事は間違いないですね(^-^)。






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最終更新日  2007年03月09日 19時48分03秒
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