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2007年04月16日
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カテゴリ: CDま行



ま、高校3年の同級生が9年ぶりに再会したのですから、27歳か?うん、BLにしては結構年齢設定が上と言うのは、おいといて(って、突っ込みを入れたのは自分ですが(大笑))。

再会したシーンから始まって、尚哉が久住を裏切って約束の場所に行かず、行方をくらませてしまった事。高3の夏の夜のプールの想い出。
そして、久住との会話で「500万の金に釣られて」尚哉が久住を裏切ったことが、次々と分かります。もともと人に対して無愛想だった久住が、以来心を閉ざして生きてきたであろう事。借金と仕事と二重の意味で尚哉を縛ろうとしている事が、テンポ良く語られていきます。

その暗いまでの情念を持つ久住を、小西さんが熱演されています。彼は、本当に傷ついていたんだろうなぁ・・と思わせるセリフの数々。回想で入る高校時代の情熱的な彼のセリフと、現在の鬱屈したセリフの温度差。ただ、現在の鬱屈した中にも、本当は尚哉の事が忘れられずに来た彼が、もっと優しくしてやりたい!!と思っている気持ちが噴き出してきているのが凄いです。端々に、久住の優しさがにじんでいるんです。あぁ、彼に高校時代のような素直な気持ちで、笑って欲しい!と聴いている私が、思ってしまうほど。
小西さんで、凄い!!と思ってしまうのは。尚哉の妹が訪ねてきた後。自宅マンションでウィスキーをあおっているシーン。うわぁ・・酒臭い・・と思ってしまう息の吐き方をされているのです。後は、良く眠っているシーンの寝息!息を褒めるってのも、どうかとは思いますが、本当に上手いんですよ。花丸ものです。

自らの選択で、良かれと思って一方的に裏切ったものの。彼への想いを封じなくてはならないのなら、二度と恋などしない!と誓った尚哉。妹から贈られたと言うだけで大事にしていたわけではなさそうな、皮の手帳。冒頭のシーンの藤田との会話の最中に出てきた手帳が、後のシーンで重要な小道具として再登場した時には、背筋に来るものがありました。
そんな、切ない思いを大事にしていた尚哉を演じていらっしゃたのが、叫びの帝王(大笑)檜山さん。
なんと、檜山さんはこのCDでは叫んでいないんですね。唯一の叫びは、手帳の中に入れていたとある品が風で飛ばされてしまって、大あわてになるシーンだけ。むしろ、フリートークの方が声は出ています状態なんですね。


ただ、そんな二人でも高校時代の内向きな性格と、今現在の様々な物が重なり合っての内向的な感じは違うんですね。単に口べたなだけだろう久住と、明るく振る舞おうとしている尚哉の葛藤が微妙ににじむ高校時代。そして、裏切られたと思ってより一層暗さを増した久住の迫力と、過去に囚われてはっきり言い出せない尚哉の暗さ。

そんな久住と尚哉の801シーンは、あまり多くはありません。
高校の時の一度きりのシーンと、尚哉の回想での「昨夜」の1シーン。そして、再会して2ヶ月過ぎたお泊まりした翌朝のシーンのみです。
え?3回もあれば、多いじゃないよ・・と思われるかもしれませんが。高校の時と昨夜の回想は、本当におまけ?と言うか昨今のBLCDを聴いている身としては、数に入れたくないくらい短いんですな。だから、まぁ801シーンと言えるのは、お泊まりした翌朝のシーンだけです。

小西さんと檜山さんの初の絡みは、「あぁ・・!!もっと、もっと聴かせて!」と思ってしまいましたねぇ。凄く大人の色気があって、あれだけってのが勿体ない!!
小西さんの優しさを隠した鬼畜っぽい攻めや舌打ちも良いですが。やっぱり、檜山さんの耐え系の息づかいですよ。今、何をされているのかが分かるってのは、凄すぎます。しかも、はっきり「良い」と声に出して言えずに耐えている・・・自分の中の波をやり過ごすかのような荒い息の吐き方!もう、絶品でした。どうして檜山さんに受けが少ないのか?と、またしてもこのCDで悩んでしまいましたよ。元気!叫び!系のイメージが強い方なので、どちらかと言うと攻めが多いのは分かるのですが。こんなにお上手なんですもの。あぁ、勿体ないなぁ・・。

セリフを思い出すだけでも、ドキドキする801シーンってのも久しぶりですが。ちょっと(いや、かなり!)残念だったのは。二人のそういうシーンは、両思いになってからはないんです。
本当はお互いに遠回りをしていただけで、ずっと両思いではありますが。ただ、久住は気持ちを持て余して尚哉を抱いていますし。尚哉は償いのために抱かれている。
お金シリーズで、自分から抱いて欲しいと言ってからのシーンが、本当に幸せに満ちていて「あぁ・・良かったねぇ」と思ったものですが。蛇足でも良いから、久住と尚哉の幸せなそういうシーンが聴きたかったなぁ・・。あれだけ、濃厚な素敵なシーンを演じられたお二人ですもの。ラブラブ(大笑)のシーンだったら、どうなっただろう??入っていたとしたら、蛇足と思ったでしょうが(って、私本当に天の邪鬼ですね)。

ただ・・そのシーンに入る時。「するの?・・だって、朝の6時だよ」には、ちょっと噴き出してしまいました。いや・・男の方って、朝は何もしなくても元気だったりするじゃないですか?>生理的に(大笑)。だから、なんかちょっと笑えてしまいまして。ごめんねぇ・・何か妙にツボに入ってしまったの(^^;。

フリートークでは、少ない出演者の中から、主役のお二人と尚哉の上司である藤田役の白熊さんが出ていらっしゃいますが。写真でも、分厚いジャケットを着ているなぁ・・と思った白熊さん。お若いのに、なんとかなりの寒がりさん。初のフリートークで固まっていらっしゃるのが、とても好感が持てました。


そして。いつも、インターコミュニケーションズさんのCDでは。効果音や音楽を褒めていますが。このCDでも、夏の夕暮れやプールサイドの移動の水をしたたらせた足音、そしておそらくは古いな・・とすぐに分かる自転車がライトを点灯させて走っている効果音。あの音だけで、あぁ時間帯はライトを点けないといけないくらい暗いんだな・・って分かるんですもの。
そして、過去のシーンなどに入るギターを使ったBGM。昔流行ったフォークソングを思わせるような(タイトルを挙げるとしたら、神田川や22才の別れなど)音楽が、もう場面にぴったりで。涙が出そうなほどでした。
いやぁ・・本当に良いドラマを聴かせていただきました。
ちなみに・・このCDを聴いてから、原作も読んでみたいな!と思って地元の本屋に注文を出したのですが。版元も売り切れて在庫がないと返事が来まして。Amazonや楽天などの本屋さんでも入荷待ち状態でした。聴く前に検索した時には、在庫がありましたから。私と同じような「原作を読みたい」と思った方が多かったのだろうか?と、ふと思ってしまいました。2007年4月、リーフさんが倒産してしまい。雨後の筍のように濫発されてきた感のあるBLですが。こうして、良質な作品なら。CDから原作へ・・と言う(普通は、原作からCDは多いでしょうが)流れも起きるのだ・・と、そういう事も考えてしまいました。





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最終更新日  2007年04月16日 20時58分45秒
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