小皇帝が通る

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上海旅日記

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2006.03.27

この日は、私たちが上海に滞在する３日間のうち、
唯一のウィークデー。

つまり、街中で上海の人々の
通勤通学風景が見られた唯一の日でもありました。

まぁ‥この時間帯に限ったことでもないのですが、

車のクラクションの音、
自転車のベルの音、
プープー、チリンチリン賑やかで、
どんな混雑の中であろうとも、
人も車も自転車も‥なんとまぁ、
譲り合ったりしないこと。

これこそ、上海の交通事情なのだ!!

ところで‥
MuMuの小学校のＰＴＡで、
地域安全の委員長をやって２年目に入る私。

ここでも、ついつい気になって見てしまうのは、
小学生たちの下校風景です。

午後４時ごろ、
タクシーで、パパの妹のYinYinと待ち合わせの
中山公園駅に向かう途中、
ついつい、委員長モードになって、
街をゆく子ども達を見守ってしまいました。

低学年ぐらい‥とおぼしき小さい子たちは、
私が見かけた中ではほとんど例外なく、
お爺ちゃん、お婆ちゃんに手を引かれて
下校していました。

政府の人口抑制政策として、
「ひとりっ子政策」がとられている中国。
子ども達は、両親の‥そして、
父方、母方、４人のお爺ちゃんお婆ちゃんの
関心と愛情を一心に受けた小皇帝です。

だからこそ‥
たった一人の我が子を、我が孫を、
末は博士か大臣に育てたい‥と、
「学習能力の高まるお薬」なんてものが
開発され、スーパーで売られているのかしら？

‥で、おじいちゃん、おばあちゃんたちは、
孫の手を引きながら、一方の手には、
孫の通学カバンを持ってあげている。
孫達は手ぶら。
これも、私が見かけた中では、
ほぼ例外なく、そうでした。

(ー'`ー;)ムムッ
ちょっと～、お年寄りに学校まで
お迎えに来てもらって、
しかも、荷物まで持たせるとは、
一体、アンタら何様やねん！！

でも、これがごくフツーのことのようなので、
ホント‥「小皇帝」とはこのことなんですね。

さすがに、高学年らしきちょっと大きな子達は、

もう、いいよ～、
いつまでもお爺ちゃん、お婆ちゃんと
お手手つないでは、かっこ悪いし‥。

なんて、年齢になってくるのでしょうか。
お友だち同士で帰っていました。