2011年04月19日
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震災以来、世の中の流れが大きく変わりました。

その中でも、大きく分かれた二つの意識があります。

一つは絶望。
全てに悲観する人々。

もう一つは希望。
辛いことがあっても、前を向いて進もうとする人々。


ネットの友人の一人で、大船渡と陸前高田に縁の深い方がおりました。
震災直後は家族とも親戚とも連絡が取れず、見知った懐かしい場所の尽くを破壊された光景を、日々突きつけられ、人の痛みの分からない愚鈍な者から興味本位の軽口を向けられ。当人がいかに非被災者であろうと、そのストレスたるや凄まじいものであったと思うのです。

しかし彼女は、その状況から絶望に囚われるのではなく、前を向いて進むことにしたのです。


自ら意識をして、自ら自身を労わり、己の目を絶望ではなく希望の方向へと向けなおしたのです。


悲観論ばかりを口にする者もいます。
しかし悲観論に囚われてしまえば、前に進めなくなるのです。
前に進んでも、光の見えないトンネルが永遠に続くと感じてしまいます。

もちろん、楽観的になれというわけではありません。
楽観的になるほど、現状は甘くはありません。

ただ、悲観論や絶望で、自らを縛り付けては、自分で自分自身を追い詰めてしまうだけなのです。


震災は、本当に未曾有の大天災であったと思います。
しかし同時に、様々なことに改めて意識を向けるきっかけになったことも確かです。

原発の恐ろしさだけではなく、家族や友人のありがたみ、日本人の優しさや思いやり、郷土を愛する心、近代文明が追求して来た綱渡り的な発展への疑問、世界との絆。
全てが、既存の価値観に一石を投じるものです。


最もたる有害物質、放射能を生み出す原発がなくとも成り立つ社会であるにも関わらず、一部の者の利益のために、それが当然とまかり通り、誰しもが窮屈な社会の図式の中でもがくことしかできなくなっていました。

それは日本だけではなく、世界中がそうでした。

でも何かが、今回の震災で変わったと思います。
その投げ込まれた一石が生じさせた余波が、じわじわと広がっていくのを感じます。


今後の復興への道のりは、長いものになるでしょう。

色々不便となる事も出てくるとは思いますが、だからこそ改めて、様々なことに目をむけ、価値観を考え直す機会にもなると思うのです。


被災地はまだまだ大変で、被災者の方々の生活は不透明なまま。
だからこそ非被災者の我々は前を見て、自らの心身を労わりながら、長い期間での被災地・被災者支援が出来るように、気遣っていくことが大事なのだと思います。





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最終更新日  2011年04月19日 13時00分18秒
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