Fertility and Sterilityという学術雑誌に2005年に掲載された論文(2005; 84:678)ですが、 417カップルの929回の人工授精について(1)禁欲3日間以下、(2)禁欲4日から10日、(3)禁欲10日以上の3つのグループに分けてセイエキ所見と妊娠率を比較しています。その結果は、禁欲日数が長くなると精子の数は増えるものの、動きが悪くなり、妊娠率は(1)禁欲3日間以下のグループでは14%、(2)禁欲4日から10日では10%、(3)禁欲10日以上になると3%でした。さらに詳細にみてみると、禁欲1日以下が妊娠率19%と最も高く、反対に14日以上の禁欲で妊娠した例は1例もありませんでした。