ホンダT360公道復帰

ホンダT360公道復帰

クローラの説明

2003.1.15
シトロエン・ケグレス式?本田技研T360型半装軌式軽貨物車輌

このページはT360クローラ(ハーフトラック)の解説。
日記からの抜粋なので話しは前後している。何れも推測ですので・・

T360&クローラは現在までに、イベントで直接お話した方2名、webで確認された方2名、雑誌で拝見した方2名と私で7機確認されている。
クローラだけお持ちの方2名からメールを頂いた。これからもっと増えるはず。

スノーラのCMフイルム

クローラ(キャタピラは商品名)は藤沢武夫(副社長)が考えた、スーパーカブも彼の発案。藤沢は東京出身、戦後、福島県の親戚を頼り製材業をしていた。
クローラは実体験で特に冬の製材業ではゼヒ欲しかった車かも?
本田宗一郎は浜松、雪用商品は思いもつかなかったはず。
商品名は「スノーラ」雪用としてクローラにスノーをかけ合せたロゴ。

クローラでの雪上走行は普通の車と変わりないが、通行量の多い道は危険。当然スピードは出ないが、クローラ自体のブレーキが凄く、アクセルを離すと強力なエンジンブレーキ状態になる。エンジンブレーキはクラッチを切ればOKだが、タイヤ自体がブレーキ。
シフトは素早くしないと減速が激しい。もしシフトミスすると追突される危険が有り、雪道で車重500Kgにこのクローラでは減速距離は信じられないほど短い、結果、追突される。
新雪では前輪にスキーを装着しないとバンパー前に雪が固まると前進できない。
現在の道路では積雪面と舗装面は混在してるのでスキーを付けての走行は場所が限定される。

ゴム・クローラはニットー製、デッドストックがあるかな~
Webでクローラを調べたら、製作している会社があります。下記に
http://www1.odn.ne.jp/~aaa33090/
クローラの減速比は50%、スピードメーターで90の場合実速45Kmになります。前オーナーは90Kmまで出したそうです、
前オーナーは当時15万円で購入、雪道で数回使用しただけなので、
まだゴムに角が生えてる状態。
ちなみに当時の販売価格
 T360:119000円 T500:122000円
  前輪スキー4000円
高い! 軽三輪の半分ぐらいの金額。積雪地、農業用として売り出されたが何台売れたかは不明。
現在のアクティーもクローラを付けると200万円以上する。
それでも、スキー場などでは雪上車を買うよりはるかに安い。

アクティーのクローラはシンプル、T360クローラの各ローラーは独立したサスペンション、建設機械のキャタピラーより複雑、近い乗り物は唯一 コストを考えない戦車だけでは?

『軍用自動車入門』光人社刊によると、我が国のハーフトラック(クローラ)は昭和11年に98式半装軌索引車輌(ハーフトラック)として登場、これはドイツを参考にした。T360とは構造が違う、後年、フランスからも各種兵器を輸入しているのでT360はシトロエン・ケグレス式ゴムキャタピラ(P107)を参考にした、と思う・・
いろんな写真を見るとシトロエン・ケグレスのゴムキャタピラ、補助輪などそっくり、チェーン駆動はホンダ・スクータージュノオM80のチェーンを利用すれば本多宗一郎にとっては日曜大工程度の仕事だったと思う。

キャタピラ(商品名)は古くからある、ゴム製にして簡単にトラックの後輪に装着出来る様にしたのがシトロエン社の技師アドルフ・ケグレス。
フランス製の自動車、兵器はデザインが素晴らしく独創的な発明が多い。

本田宗一郎はこの事は良く知っていたはず、雪上車製作についてはシトロエンを参考にしたと思う。構造的にはT360よりもチェーンドライブのS600の方が簡単に装着出来たはず(ボディー改造して)。

ホンダT360、中でもクローラはもっとも特異な装置、何故こんな複雑怪奇な雪上車を作ったのか不思議だったが、教材はあり、チェーン駆動もすでに有る、本田宗一郎にすれば、それこそ朝飯前。

シトロエンによる自動車(ハーフトラック)最初の大陸横断冒険旅行はアフリカ(黒)アジア(黄)北極(白)を横断して自動車の可能性を高めた。
アジアは北京~パリを14台で走破、ヒマラヤは分解して越えたので黄色い巡洋艦隊と呼ばれた。
シトロエンの歴史は

「黄色い巡洋艦隊」の末裔が「本田技研T360半装軌式軽貨物車輌」です?

キャタピラの発明は車輪とほぼ同時と思われる。車が進むにつれ車輪の下に板を敷いていけば、連続した舗装道路になる、この板を車輪に撒きつけていけば無限に道路が出来、すなわち無限軌道である。

1908年アメリカのホルト社(現キャタピラ社)がホルト式トラクターを売り出した。これは、T360と同じハーフトラックであった。クローラ=芋虫
不整地走行には ひたすら車輪を大きくレベデンコ戦闘車 (最大12メートル)するホイール・トラックとキャタピラを使用するクローラ・トラックの2種類ある。

日本軍は英語を嫌ったので、キャタピラ(クローラ)を履帯、キャタピラを使用した乗り物は装軌式とし、T360は半装軌式となる。

2004,2月号グランドパワー別冊「ドイツ軍用車輌」にはドイツ軍の驚くほど多種多用なハーフトラック解説がある。シトロエンと関係するような車体は無かった。生産台数も日本と比べるのは酷だが驚くほど多い。
2003.1.15クローラ

クローラはキャタピラのこと、キャタピラは商品名なのでクローラとなる、アメリカではトラック(TRACK)と呼ばれる、陸上トラック競技のトラック、形が似てるからか?
貨物車のトラック(TRUCK)とは違う。

7月28日のクローラの追加日記

現存するクローラでワンタッチ(約30分)で交換できる車種はT360だけだと思う、
てっいうか・・絶対これだけです。
2005-06-22 14:25:34
スノーラのカタログ

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諸元表

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表面のスノーラ価格とサイズ。T500用は現存していないと思う?

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面白いHPを教えてもらった。フィアット500(チンク)にクローラを履かせたものが登場した。
造った方は天才だ!たぶんアーティストだと思うので、ゼヒ々。
チンクタンク、実用性が全く無いところが良い

クローラは現在も多種多用な商品が発売されている、もちろんスキー場などの特殊用途なので、気軽にお目にはかかれない。本田アクティーもクローラ仕様があるが200万円以上もする。
アクティークローラは高速も走れるが、タイヤに戻す事は出来ない。

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