★流行色




1.流行色の方向付け→インターカラー(国際流行色委員会)等
 ***販売時期の約2年前

2.ファッショントレンドの方向付け→トレンド情報会社
 ***販売時期の約1年半前

3.素材の方向付け→プルミエール・ヴィジョンなど
 ***販売時期の約1年前

4.デザイナーのコレクション発表、企業の展示会開催
 ***実売期販売時期の約半年前

5.小売店での商品展開
 ***実売期

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●流行色の方向付け●

○第1ステップ○インターカラーによる、流行色の決定。

インターカラーとは、「国際流行色委員会」と呼ばれる、世界14カ国(オーストリア/中 国/コロンビア/チェコ/イギリス/フィンランド/フランス/ハンガリー/イタリア/日本/韓国/ポルトガル/スイス/トルコ)からなる、国際間で流行色を選定する唯一の機関のことで、1963年に発足した委員会。インターカラーでは、実シーズンの約2年前に、加盟各国が提案色を持ち寄り、6月に春夏のカラー、12月には秋冬カラーを選定。
このインターカラーによる選定色を基に、世界各国でトレンドカラーの方向付けが行なわれていく。

○インターカラー
***国際流行色委員会


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●トレンドの方向付け●

○第2ステップ○トレンド情報会社による、トレンドの方向付け。

第一ステップのインターカラーの選定色を受けて、欧米各国のトレンド情報会社が、カラーの他、素材、シルエットなど総合的なトレンドを予測し、情報を発信。カラー、素材、プリント、スタイリングなど何種類にも分かれていて、価格もかなり高額。

この時期、欧米の(主にパリ)トレンド情報会社から発信されるトレンド情報を参考に、デザイナーは「デザイン」を、テキスタイルメーカーやヤーンメーカーは「素材」を開発。

日本では、インターカラー(国際流行色委員会)の日本代表団体である、「社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」から、「アドバンスカラー・ファッションカラー」が発表されるのも、この時期。

○○○トレンド情報会社(パリ等)○○○

○プロモスティル
***スタイリングオフィス

○ネリーロディ
***スタイリングオフィス

○カルラン・インターナショナル
***スタイリングオフィス

○トレンド・ユニオン
***スタイリングオフィス

○(社)日本流行色協会(JAFCA)
***日本のアドバンスカラー・ファッションカラーの発信元

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●素材の方向付け・主な展示会●

○第3ステップ○


○エキスポフィル(パリ)
***糸の展示会

○ピッティ・フィラティ(フィレンツェ)
***糸の展示会

○プルミエール・ヴィジョン(パリ)
***素材の展示会

○ティッシュ・プルミエ(リール)
***素材の展示会

○イデア・コモ(コモ)
***素材の展示会

○モーダ・イン(ミラノ)
***素材の展示会

○プラトーエキスポ(フィレンツェ)
***素材の展示会



●デザイナーのコレクション発表、企業の展示会開催●

○第4ステップ○

ヤーン展、テキスタイル展を基に、実売期の約半年前から開催されるのが、
パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京、マドリードで開催される、「デザイナーコレクション」。

この頃になると、「ヴォーグ」、「エル」など、一般の人たちに向けての、ファッショントレンド情報が発信されるようになってきます。


また、各メーカーの展示会も順次スタート。

それに伴い、国内の一般ファッション誌からもトレンド情報が発信されるようになり、徐々に、消費者の間に次のトレンドが浸透。

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●小売店での商品展開●

○第5ステップ○

そして、ファッショントレンド情報が消費者の間に浸透した頃に、各ショップの店頭に実際商品が並び始め、販売期の突入。2年前のインターカラーの流行色提案に端を発した、トレンドを生む出す工程が、いよいよ実際の商品となります。ここまでが、トレンドを生む出すプロセスの流れです。

2年も前から現在のことを予測するのは大変だけれども、その中から実際店頭に出して売れているものを店頭でのPOSデータ等を参考に、「いま売れるているものを、いま作り、いま店頭に投入する」というSPA的な生産システムで
流行と言うものが創りだされています。


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