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桃花台(とうかだい)新交通は、1991年に愛知県小牧市の北東部に開発された「桃花台ニュータウン」へのアクセスとして開業しました。しかし利用は伸び悩み、2006年にわずか15年で廃止されてしまった、悲劇の新交通です。
以下の通り駅が設けられていました。
小牧=小牧原=東田中=上末=桃花台センター=桃花台東
利用が伸び悩んだ原因はニュータウン開発の遅れや新交通自体の建設の遅れなどがありますが、一番致命的だったのは接続する名鉄小牧線の名古屋側の起点・上飯田駅が他の鉄道路線と接していないことでした。
実際、乗りに行ったときは地下鉄の駅から市営バスで高層住宅の中にひっそりと設置された上飯田駅から古臭い電車に乗って小牧駅まで向かったものです。
それだけではなく、桃花台東駅の近くにあった中央自動車道のバス停から高速バスに乗って名古屋市内へ向かう流動や、名鉄小牧線より利便性の高かった中央本線の春日井駅や高蔵寺駅へバスや自家用車で向かう流動へと変わったことも一因でした。
2003年には、大きな変化が現れます。
接続する名鉄小牧線が地下鉄上飯田線とつながり、ようやく他路線と接続されて利便性が大幅に改善されました。これが桃花台新交通にとって起死回生のチャンスになると思われました。
ですが、累積赤字を解消するまでに輸送は伸びず、「ガイドウェイバス化」も検討されましたがうまくまとまらず、それが廃止へとつながったのです。
一度だけ乗りましたが、ニュータウンへのアクセスとは思えないほど、のんびりしたものでした。車窓はほとんど果樹園。しかも、桃の木ばかりでした。
今思うと、もう少し様子を見て、長期的な視野で経営を展望して存続の道を探れなかったのだろうかと、思えてなりません。
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