愛いっぱい 介護生活の便利な介護グッズ♪♪アンチ寝たきり byホームヘルパー愛

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介護タクシー♪


「病院へ連れて行きたいが、バスで通うのは辛いと本人が訴える」「男手がなく、自家用車まで運ぶのは無理」――。通院や買い物に不自由しているお年寄りやその家族が、まさに朗報とばかりに飛びついたのも無理はありません。
「介護タクシー」ならベッドから目的地まで運んでもらえ、しかも運賃は無料。2000年5月、福岡県の業者がスタートしたのを皮切りに、北九州、四国圏をはじめ全国へ一気に広がりました。


いったいなぜ「運賃無料」は実現したのでしょうか。これは抱きかかえたりなど乗降時の介助サービスに介護保険が適用されていたため。業者側には健康保険組合から介護報酬が支払われたので、その分運賃そのものはタダとなったのです。


利用者はあっという間に増え、評判は上々。低迷していたタクシー業界にとってはドル箱事業となりました。しかし、健康保険組合側にしてみれば手痛い失費がかさむばかり。「乗降の際の介助程度で介護保険を適用するのはおかしいのでは」。厚生労働省はこの問題を見直し、一部、例外はあるものの「乗降介助のみ」のサービスは介護保険の適用外、としました。


介護タクシーってどんなタクシー?
このため現在、「介護タクシー」を名乗る業者は、移送や乗降補助以外の介助をサービスに取り入れることで、介護保険の適用を受けています。





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業者によってまちまちですが、主なサービスは以下の通り。
■通院・受診や買い物の補助
■着替え、排泄など身の回りの世話
■入浴の介助、病院でのリハビリ介助
ただし、「救急車のかわりに使う」などの医療行為や
「役所に出す書類を代筆してもらう」といった公的書類の代筆、預金の出し入れなどは行うことができません。
さらに注意しなくてはならないのが、
「あくまで担当のケアマネージャーのケアプランに基づく」
ということ。介護タクシー利用は必ずケアマネージャーを通し、ケアプラン範囲内で行うことになります。「家族の同乗も、ケアマネージャーの了承が必要」となるので、気をつけましょう。


費用はどのくらい?
次に気になる料金です。事業者によって設定はいろいろありますが、ここではその一例を挙げてみましょう。
■例1 オムツ交換のあと着替えをさせてもらい、タクシーで近くの病院へ。降りた後は、受付まで付き添ってもらった。
一定メーター料金以内は乗車料金は無料。乗降前後の介護費については、その1割を請求

→ここまで合計213円

■例2 さらにその後、病院で30分間のリハビリに付き添いを依頼。リハビリ後、別棟の歯科へ。受付まで連れて行ってもらい、待っている間、喉が渇いたのでジュースを買ってきてもらうなどした。
院内介助などは30分ごとに身体介護度がアップ。利用者はその1割を負担。介護度1=213円 介護度2=409円 介護度3=594円 213円+409円(リハビリ30分・付き添いなど30分)

→ここまで合計622円


ただし、このほかに介護タクシー指定料が必要となる場合も。会員制による割引指定料金を設定している会社もあります。いずれにせよ、格安で外出の世話をあれこれと焼いてもらえ、利用者にとって便利なサービスであることは言うまでもありません。


地域の事情あれこれ
とはいえ、自治体によって介護タクシーの事情はさまざまです。
たとえば東京都。ある大手タクシー会社では現在、運賃としてハイヤー料金7520円を請求したうえで、諸介助の料金を30分につき213円上乗せする料金体系をとっています。都の方針で運賃無料のサービスは行えないのだそう。


これに対し、宮城県の仙台中央タクシーは5キロ未満の運賃は無料とし、30分以内の自宅・院内介助料金214円を請求。「昨年10月からスタートしたサービスですが、利用件数は上向き。2002年7月は1210件の需要がありました」と打ち明けます。


介護タクシー発祥の地、福岡県でも利用は盛ん。西日本自動車では買い物、通院、散髪などの付き添い・介助に介護保険を適用、運賃は一定メータ以内は無料。ドライバー指定制なども設けています。「行政の方針如何でこの先どうなるか不安な部分も。あまり台数を増やさず、量より質重視で始めました。それでも利用者増加には歯止めがかからない状態。毎月3割ベースで伸びています」。


同県、最大手のひとつ、日新交通も同様の料金システムを採用。スロープ付きのファンカーゴで送迎し、着替えなどのほか、家事介助までおこないます。毎月の需要は6000件超。





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「介護保険の鬼子」と呼ばれ、厚生労働省、各サービス事業者たちの間でその是非が取り沙汰された「介護タクシー」。それでもなお、こうして数多くの需要があることは紛れもない事実でしょう。
やせ細った自治体の懐具合はもちろん頭の痛い問題ですが、つらい外出が気軽にできるようになる移送サービス、ぜひとも広がってほしいものです。


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