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介護-在宅で死ぬということ




在宅で死ぬということ


 『つねに見守っていた奥さんと長男夫婦は、
  三浦さんにいちばん近いところで
  手を握り声をかけています。
  呼吸にあわせて、息をすったり、吐いたりしています。
  お孫さんたちは、そこからちょっと引きぎみに
  「おじいちゃん」と声をかけています。
  娘さんたちは足をさすりながら
  黙って三浦さんをみつめているのが
  印象的でした(本文より抜粋)』


“大の病院嫌い”という、81歳のおじいちゃんが選び取った「在宅死」。病院では、医療者に囲まれ、何本ものチューブにつながれながら死んでいく人がほとんどでしょう。しかし、在宅死の場合、枕もとにいるのは、大切な家族や親しい人々。モニター装置など、医療設備に頼らず、ごく自然な死を迎えることとなります。

著者、押川真喜子さんは、聖路加国際病院訪問看護科ナースマネージャー。12年間にわたって訪問看護の仕事を続けています。数多くの事例から、11の在宅死を取り上げ、紹介したのが本書、「在宅で死ぬということ」(文藝春秋 定価1238円)。淡々とした語り口ながら、涙を誘わずにはいられない、切ない物語ばかり。とはいえ、これらの話はすべて実話。けっして絵空事ではありません。本人や家族の葛藤、看護師である著者自身の葛藤が克明に描き出されている点も、この本の大きな魅力でしょう。そして、何より、「家で死ぬこと」の素晴らしさを、余すことなく読者に伝えてくれています。


『モニター装置もなにもなく、なすすべもなく傍観しているのは、医療者としてなんとつらいことだろうと、私は感じていました。
しかしその反面、
「これが人間の本来の死に方なのではないか。これこそが、本当の在宅のよさなのではないか」と緊張しながらも初めての「在宅死」のすばらしさにいいようのない感動をおぼえていました(本文より抜粋)』








目次(抜粋)
初めて経験した「在宅死」(81歳男性)
「こんな死に方があったのだと、あらために思いました。私たちもそんな生き方をしたい」

着られなかったウェディングドレス(20歳女性)
「楽になりたいの。そう思うのは・・・いけないこと?」

老夫婦の愛(67歳女性)
「なあ、お前。なるべく家でがんばるんだよ。病院でも同じことしかやらないんだ」

どうしても行きたかったディズニーランド(17歳女性)
「今日で花火終るの。私の体調よくなるのは待ってたけど。もう今日しかないの」

大往生(87歳男性)
「一番大切なのはバアさん。子供たちもみな仲良くて、人生悔いなしだなぁ」

夫の決断・妻の決意(63歳男性)
「スーッと逝ければってよく思うよ。家だからって不安はないよ」

威勢のいいおねえちゃん(28歳女性)
「いろんな男とつきあったなぁ。子供はまだ生んでないから、元気になったらがんばろっと」

妻の在宅奮闘記(62歳男性)
「ひとつだけよかったことは、動けなくなって、やっとお父さんが私のもとにもどってきたことです」

在宅死という選択(70歳男性)
「入院したら帰れないのがわかっているんだと思います。できれば家にいさせてあげたい」

子供が助からない病気になったとき(17歳男性)
「神様はどうして大切な息子をこんな目にあわせるんだ。神を信じてきた僕が怒りを感じてしまう」

私の体験記 父の発病~在宅介護の限界
「私はもう一度、お父さんと一緒に暮らしたい。でも、もしこれ以上生きていたくないのなら、いって欲しい」



死を通して
家族とつながる
「家で過ごせて幸せだ」「在宅で療養して、調子がいいときはディズニーランドにも行ってみたい」。病院で知らない人に取り囲まれているより、自宅がいいと考える患者さんは多いようです。不安なとき、つらいときに心のケアをしてもらえるのも家族看護ならではのよさ。死を看取ることで、家族の絆も再発見することができます。といっても、在宅看護には大きな負担がつきものです。







家族にのしかかってくるもの。それは、もちろん「介護ストレス」です。病人が夜間に痛みを訴えれば、薬を飲ませたりさすったりしなくてはなりません。経管栄養の管理、体重測定、人工呼吸器の点検など、病院ならプロの看護師がおこなうことも自らやることに。命を預かっているのだというプレッシャーから24時間、緊張状態を強いられます。


さらに、自宅では医療設備も十分ではないために、患者本人も辛い思いをせねばならないことが多々あるよう。たとえば、気管に挿入されたチューブ、膀胱に留置したカテーテル(排尿のためのチューブ)交換ひとつするにも、時間がかかり、痛みや負担感が増してしまう――と著者は述懐します。


なにより、終末期に入り、弱っていく様子をそのまま受け入れることは、家族や医療者にとって、辛いことに違いありません。しかし、著者は「生半可な決意でできることではない」としながら、死に至るそうした状態を、「自然な経過」と説明するのです。


たしかに、病院ではプロの手厚い看護があり、最新医療機器による恩恵も受けることができます。しかし、死んでいくこと自体は、生き物としてごく自然なこと。それを家族とともに体験することは、悲しいけれど、素晴らしいことなのでは――。そんなメッセージが強く伝わってきます。

死に方は生き方。誰もがそれを選択できる時代はもうそこまで来ているのではないでしょうか。本にはこう書かれています。


『これは、どちらが正しい、正しくないの問題ではありません。それぞれの患者さんの生き方の問題です』



在宅看護の注意点(本書より)
●主治医が不在の場合、ホームドクターにピンチヒッターで動いてもらえるよう手配

●緊急事態の場合は、近くの大学病院などへ救急車で搬送してもらえるよう、紹介状などを書いてもらう

●停電時もケアができるかどうかなど、医療機器取り扱いの確認は万全に

●配偶者などがひとりで抱え込まず、家族で協力して介護する

●困ったことはためこまず、なんでも訪問看護師に相談する

●ホームヘルパーなどの協力を得る

●要介護認定の手続きをし、介護保険と健康保険の適用を受ける
(住宅改修費や福祉用具の貸与・購入費の補助も検討)


看護費用 著者の体験から
食道・胃癌の父親を自宅で看護した際の月額費用・・・4万円


●週3回の訪問看護→介護保険適用
●週2回3時間のヘルパーサービス→介護保険適用
●週1回の入浴サービス→介護保険適用
●オムツの支給サービス→介護保険適用
●ベッドのレンタル→介護保険適用
●ガーゼなどの衛生材費
●人工呼吸器→健康保険適用
●酸素・栄養剤など経管栄養→健康保険適用


ちなみに、要介護5の認定を受けていたため、月額サービス料金は上限37万9500円分。30万円分のサービスを受け、自己負担額3万円+その他医療費1万円を負担。(以上、すべて本書より引用)

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