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2006年07月18日
テーマ： お勧めの本(7902)
カテゴリ： お勧めBOOK
『近いのに遠い･･』4人が繰り出す心の距離感
夜の公園
2006.04/単行本231p
◇内容◇
リリは夜の公園を散歩しながら気付いてしまった。申し分のない夫･幸夫のことが｢好きではない｣と言う事に･･。リリには若い恋人の暁が、幸夫には愛人の春名が、またリリと春名は親友同士。ある日、喫茶店で4人がはちあわせをする。｢こんにちは・・｣。何事もなかったかのようにまた日々は繰り返される。4人は、どのような結末へと向っていくのか。
************************************
内容だけ読むと、 "Ｗ不倫" で "愛人と正妻"は"親友同士" という言葉で句切られてしまう。
しかしこの本の中には、昼ドラのようなドロドロとした憎しみ、嫉妬、愛憎などは見えてこない。
もっと、現実的というか、 客観的に冷静に見ている各個人 が存在しているのだ。
4人で鉢合わせした後、夫は外泊し3日後に帰宅。リリもその日は外泊し、2日目に帰宅
そこでも ｢あなたは、マーマレードと蜂蜜とどっちが好きかしら?｣ などと言う会話が出てくる。
そう、リリは幸夫のことを "好きではない"が、"嫌いでもない" わけなのだ。
こうなると、どこで本人が 状況を打破して 新たな道を突き進むのか、それとも
嫌いではないが好きではない男 の下着を洗いご飯を作り、これからの数十年を共にしていくのか。。
現在の安定した、 経済的には居心地の良い環境 を変えるには、かなりの不安がつきまとうだろう。
もしも、自分ならどうしますか？結構、考えますよね。。。
リリと春名も親友だった。それが "愛人・正妻" 言葉の持つ力 ですごいバトルが繰り広げられそうだが(今ドラマしている ｢不信のとき｣ のように)そういうのではないのだ。
お互い、連絡はできないものの ｢春名(リリ)は今なにしてるかしら｣ なんて考えていたりする。
************************************
＜総評 ＞ ★★★★･ ｢不倫｣｢愛人｣などという言葉は似つかわしくない
【近くにいるのに、遠く感じる】 とはまさにこのことだろう。
毎日会い距離は近くても、 心が離れている時に寂しさや孤独を感じるんだろうな
最後の、心中騒動が少々ありきたりなチープな感じを受けたが、たんたんと自分を分析していく
4人の気持ちがよくわかる。書き方も、それぞれの目線で書かれているので 読みやすい
文中で、リリから別れを告げられる暁は立ち直れずいつもリリを想っている。数ヶ月してリリと再会の
約束をして会うのだが、そのときに ｢あれ。もっとこみ上げるものがあると思ったけど、何も感じないや｣ と、どこかでリリに対する感情に区切りをつけていたことがわかる。
読み手は、 ｢あれだけ好きあってたんだから再会したらまた復活すんのか？｣ なんて思ったりするのだが、う～ん、こっちの方が 現実的 ですね。やっぱり、何でもタイミングが大事です。
一度心が離れてしまうと、もう元には戻らない方が圧倒的に多いと思う。
本当に好きだと思えた人には、その時に手放したりしたらダメなんですね。 覆水盆に返らずか・ ・
なんてコトを思ってしまいましたいろいろ、考えてまった作品です。女性向きかな。
夜の公園
2006.04/単行本231p◇内容◇
リリは夜の公園を散歩しながら気付いてしまった。申し分のない夫･幸夫のことが｢好きではない｣と言う事に･･。リリには若い恋人の暁が、幸夫には愛人の春名が、またリリと春名は親友同士。ある日、喫茶店で4人がはちあわせをする。｢こんにちは・・｣。何事もなかったかのようにまた日々は繰り返される。4人は、どのような結末へと向っていくのか。
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内容だけ読むと、 "Ｗ不倫" で "愛人と正妻"は"親友同士" という言葉で句切られてしまう。
しかしこの本の中には、昼ドラのようなドロドロとした憎しみ、嫉妬、愛憎などは見えてこない。
もっと、現実的というか、 客観的に冷静に見ている各個人 が存在しているのだ。
4人で鉢合わせした後、夫は外泊し3日後に帰宅。リリもその日は外泊し、2日目に帰宅
そこでも ｢あなたは、マーマレードと蜂蜜とどっちが好きかしら?｣ などと言う会話が出てくる。
そう、リリは幸夫のことを "好きではない"が、"嫌いでもない" わけなのだ。
こうなると、どこで本人が 状況を打破して 新たな道を突き進むのか、それとも
嫌いではないが好きではない男 の下着を洗いご飯を作り、これからの数十年を共にしていくのか。。
現在の安定した、 経済的には居心地の良い環境 を変えるには、かなりの不安がつきまとうだろう。
もしも、自分ならどうしますか？結構、考えますよね。。。
リリと春名も親友だった。それが "愛人・正妻" 言葉の持つ力 ですごいバトルが繰り広げられそうだが(今ドラマしている ｢不信のとき｣ のように)そういうのではないのだ。
お互い、連絡はできないものの ｢春名(リリ)は今なにしてるかしら｣ なんて考えていたりする。
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＜総評 ＞ ★★★★･ ｢不倫｣｢愛人｣などという言葉は似つかわしくない
【近くにいるのに、遠く感じる】 とはまさにこのことだろう。
毎日会い距離は近くても、 心が離れている時に寂しさや孤独を感じるんだろうな
最後の、心中騒動が少々ありきたりなチープな感じを受けたが、たんたんと自分を分析していく
4人の気持ちがよくわかる。書き方も、それぞれの目線で書かれているので 読みやすい
文中で、リリから別れを告げられる暁は立ち直れずいつもリリを想っている。数ヶ月してリリと再会の
約束をして会うのだが、そのときに ｢あれ。もっとこみ上げるものがあると思ったけど、何も感じないや｣ と、どこかでリリに対する感情に区切りをつけていたことがわかる。
読み手は、 ｢あれだけ好きあってたんだから再会したらまた復活すんのか？｣ なんて思ったりするのだが、う～ん、こっちの方が 現実的 ですね。やっぱり、何でもタイミングが大事です。
一度心が離れてしまうと、もう元には戻らない方が圧倒的に多いと思う。
本当に好きだと思えた人には、その時に手放したりしたらダメなんですね。 覆水盆に返らずか・ ・
なんてコトを思ってしまいましたいろいろ、考えてまった作品です。女性向きかな。
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