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2006年10月24日
テーマ： 映画館で観た映画(8682)
カテゴリ： 映画
『カポーティ』公式サイト
制作データ; 2006米/SPE ジャンル; 伝記 上映時間; 114分
監督; ベネット・ミラー
出演; フィリップ･シーモア･ホフマン/キャサリン･キーナー/クリス･クーパー/クリフトン･コリンズＪｒ
劇場：10/23(月)シャンテ･シネ
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まず注目するべきは、 アカデミー賞男優賞 を獲った フィリップ･シーモア･ホフマン の演技
素晴らしい存在感 だった
彼の演技から、カポーティの感情の移り変わりや心の葛藤が見て取れる。
事件を新聞で知って興味をもち、ノンフィクションを書こうと早速現地へ迎い担当刑事とあう。
最初は、足蹴にされていたがここはうまい！なんと 奥さんを味方 につけるのだ
彼のいわゆる職権乱用は、とても役に立つ。自分の本に ｢キッチンの女王○○さんへ｣ のようにサインして女性の心をくすぐり潜入していく。
犯人の片割れスミスと交流を深めていくにつれ、感情の移り変わりがわかる。
最初はもちろん、自分の作品のためお金、名声のため。スミスが死刑とわかると、有能な弁護士を雇い、死刑を延期にする。それもこれも スミスから話を聞かないと作品が出来上がらないからだ
しかし、彼の生い立ちに自分を重ねてしまうカポーティ。
その友情は、自分でもわからないうちに愛情へと変わっていったのか。。。
『彼に死んで欲しくない』 死刑が行われないと本が書きあがらない』
複雑な心境のまま４年の歳月がすぎ、その年月は彼の精神をむしばんでいく。
ここに、 『冷血』 を書き上げたあと、作品を出していないカポーティの心理がうかがえる。
カポーティの最後は、アルコール中毒死だったらしい。
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＜総評＞★★★★・
見どころは、ホフマンの演技とカポーティの心情の変化。
『アラバマ物語』 の話もチラリと出てくる。
著名な作家カポーティが、なぜこの 『冷血』 を出した後出版しなくなったのか。
この作品を観るとわかるような気がする。
人間にとって、お金も重要だがそれ以上にかけてはいけない何かがあるように思う。
軽く重い作品だ
カポーティ
冷血
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