《MA PLUS BELLE HISTOIRE D’AMOUR》日本未発売 Ann’So &Rolland Rmanelli 〈曲目〉 1. Dis, quand reviendras-tu? 2. Ce matin-la 3. A peine 4. Le soleil noir 5. Le mal de vivre 6. Ni belle,ni bonne 7. A chaque fois 8. Le testament 9. La solitude 10. Le sommeil 11. Nantes 12. Cet enfant-la 13. L’aigle noir (instrumental)
この《MA PLUS BELLE HISTOIRE D’AMOUR》のCDを寝しなに良く聴きます。上の画像がクリアでないのはコピーだからです。CD-Rでいただいたものでジャケットも作っていただいたものです。私には、バルバラの歌をバルバラ以外の歌唱で聴くとは思いもよらなかったことです。自分でもそう思うほどバルバラの歌に耽溺してきました。バルバラの曲には、流れるように、そっと胸にしみこんでくる美しいメロディーがあり、いまさらながらその美しさに深い感動を覚えます。アンソ(ANN’SO)というまったく無名な歌手が、バルバラの良き盟友でもあるアコーディオニスト、ローマン・ロマネリと共にこの《MA PLUS BELLE HISTOIRE D’AMOUR》というバルバラ作品集を発表したのを私は全く知りませんでした。このCDの事を知ったのは若いフレンチ狂(?)の女性からでした。フレンチのレコードを蒐集しているというその女性は、バルバラのことが一番好きということでこのCDの存在を教えてくれました。さらに、13枚組のCD-BOXをも購入しているとの事で驚きました。それも私の所有している13枚組の物と違いマスタリングされ再発、デジパックでオリジナル版と同じジャケットが用いられ、写真集も来日時のものまであるという夢のような仕様との事。(正式には輸入盤ですが「バルバラ:レーグル ノワール インテグラル ステユデイオ 1964-1996/バルバラ:黒い鷲 1964-1996年スタジオ録音全集」というタイトルで13枚組!勿論、私もオーダー出しました。)彼女のバルバラに対する尊敬の念は若々しくとても美しいものだと思います。優れた芸術家への尊敬の念はとても知的で美しい感情であると思います。私はこうした何年経っても風化することのないというよりますます深まってゆく芸術家への畏敬の念をいくつも持って生きていくことが生きてゆく上での最大の財産であると考えます。最近やっとスタンダードナンバーの本当の良さが判るようになったような気がします。バルバラのレパートリーを歌っている若いアンソはストレートでマイルド、とても澄んだきれいな声で軽めのヴォーカルながら、随所に流麗なオーケストレイションも加わりバルバラへの思いが溢れそうになるほどにしっとりと歌います。さすがロマネリが抜擢しただけのことはあります。
バルバラがずっと大切に歌い続けた「我が麗しき恋物語」《Ma plus belle histoire d’amour》は、私の人生のテーマ曲、このアルバムでは歌われておりませんが、この歌のなかでバルバラが「あなたたち」と呼びかけているのは、変わらぬ支持を寄せてくれている観客たちのことで、私もバルバラの観客の一人であった事をずっと誇りに思って生きてきました。今では正確な年代はさだかではありませんがバルバラの初来日のコンサートを郵便貯金ホールに観に行きました。最初、バルバラを聴き始めたのは隣の兄の部屋から流れてくる美しい声に惹かれてからでした。普段あまり口を利くことをしない兄弟でしたが、この時は素直にレコードを借り、自分の部屋で歌詞カードを見ながら何度も何度も聴きました。時あたかも青い春が深まり行く頃、そこには私の心に深くしみ込んでくる数々の歌がありました。折からバルバラの来日公演があるのを知り、当日郵便貯金ホールへでかけ当日券を買い入場しましたが、自分の席が二階の一番奥でステージから一番遠い所でがっかりしてしまいました。立ち見でもいいから一階で見ようと思い、暗くなるのを待って1階へ移動し開演を待ちました。確か、LIVEアルバム「ボビノ座のバルバラ」の開演を告げる木槌と同様の音が聞えてきた瞬間もう舞い上がっていました。腰をかがめ突進するかのように通路を前の方にどんどん進み舞台から2メートル前あたりで人目もはばからず座り込んでしまいました。自分でも何をしてるのか良くわからなかったように思います。ただもう颯爽と登場してきたバルバラを食い入るように見入ってただけです。黒ずくめの服装に小さな顔が光り輝いて眩しいほどでした。あ~、あ~!バルバラと目が目が目が合ったァ!微笑んでくれてるゥ!ただ、ただ、ただもう感激、没我状態!生涯最高の時を迎えたのです。嗚呼!これが恋というものなのか?いまだ醒めやらぬ恋の渦中にいつCAT-Oさんは幸せ者でっす。あははは。 バルバラの名声を大いに高めることになった「黒い鷲」《L’aigle noir》はインストの大曲に仕上げられこのアルバムの最後を飾ります。「バルバラ:レーグル ノワール インテグラル ステユデイオ 1964-1996/バルバラ:黒い鷲 1964-1996年スタジオ録音全集」を見事入手できましたら画像たっぷり使ってUPいたしましょう。では、チャオ★!