ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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初診-胎児が見えない


初診。偶然にもルナの2回目の誕生日。
ルナが2年前に生まれたその日に、ルナを取り上げてくれたG先生に2度目の妊娠のために会いに行く。
しかも、先生の最後の診察日に。何か運命のようなものを感じた。
超音波検査で胎児の心拍を確認してから、双方の両親には報告をする予定だった。

しかし。

超音波の画面に、胎嚢は映ったが、中身は素人目にも空っぽだったのが分かった。
まだ胎児が小さすぎて見えないだけかもしれないから、10日後にもう一度検査に来るよう言われた。

超音波検査も、その後のG先生の診察も予定より長くかかり、疲労感だけが残った。
でも、少なくとも、G先生に、成長したルナを見せて、お別れの挨拶がすることができた。

一抹の不安を心に抱えながらも、午後は義父母と義弟を交え、ルナの誕生日パーティを開くことで過ぎた。

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