NO-NAMEの隠れ家

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相川七瀬

作品レビュー

1stアルバム
『Red』
(1996.7.3)



1.光と影の迷宮 ★★
2.夢見る少女じゃいられない ★★★
3.LIKE A HARD RAIN ★★★
4.SHAKE ME BABY ★★
5.Sayonara ★★☆
6.BREAK OUT! ★★★☆
7.GLORY DAYS ★★☆
8.Love me ★★
9.バイバイ。 ★★☆
10.最後の夜 ★★☆
11.今でも…。 ★★☆

総合 ★★

織田哲郎プロデュースで1995年11月にデビューした彼女の1stアルバム。シングル4曲を含むこのアルバムは、270万枚を越えるメガヒットになりました。
当初、周りのスタッフは誰もが「売れないだろう」と口を揃えたらしいけれども、彼女を一躍メジャーシーンに押し上げてしまった織田哲郎のプロデュース術には驚くばかり。相川七瀬の女性ロッカーとしての濃いキャラクターも印象が強かったですね。あれだけ可愛いルックスの彼女にドスの利いた声で「夢見る少女じゃいられない」と歌わせるんだから。
さて、アルバムの内容のほうなんですが…、う~ん、どうも曲がイマイチ…。耳に馴染みのないアルバム曲はまったくと言っていいほど引っかからない。これらの楽曲も繰り返し聴いたらシングル曲と同じくらい頭にこびりつくのかな。つかないだろうな。ほぼ全ての楽曲を織田哲郎が手掛けているわりには、打率が低くないですかね?コレ。どうもアルバム曲は、シングル曲を引き立てるための道具としてしか機能していない印象です。狙ってやったのか?うー…。シングル曲から感じた印象とは違い、アルバムを聴くと全体的にどうも線が細い印象です。
サビのインパクト勝負の『LIKE A HARD RAIN』や、「Wow wow wow wow-BREAK OUT!」とシャウトする『BREAK OUT!』などといったシングル曲はさすがに、嫌が応にも印象に残ります。僕としては、相川七瀬はシングルだけ聴けばいいやと思わせられたアルバムでした。
(記:2007.6.12)










2ndアルバム
『ParaDOX』
(1997.7.2)



1.CAT on the Street ★★☆
2.天使のように躍らせて ★★☆
3.トラブルメイカー (trouble mix) ★★★
4.明けることのない夜 沈むことのない太陽 ★★
5.鳥になれたら ★★
6.a piece of memory ★★★
7.恋心 ★★★★
8.こんなに愛しても (water version) ★★☆
9.Love merry-go-round ★★★
10.Sweet Emotion (S.V. mix) ★★★★☆
11.Two of us ★★☆

総合 ★★☆

骨太アメリカンロックをテーマにしたという2ndアルバム。なるほど、その通りの音です、2曲目なんかは。ただ、途中から『明けることのない夜 沈むことのない太陽』・『鳥になれたら』なんていうミディアムの楽曲が続いて、コンセプトなんて忘却の彼方といった感じですが(笑)。どうも、ラストの『Two of us』といい、あんまり相川七瀬のバラード系の楽曲ってこちらに響いてきませんね。
前作より重量感は増しているアルバムですが、まだまだ粗探しも出来るし、整理出来ていないという印象は拭えませんね。やはりシングル楽曲が印象的。とりわけ、『恋心』は飛びぬけています。今作では、インストの『a piece of memory』から繋がっていく流れが絶妙。
そして7thシングルとなった『Sweet Emotion』もイイ! タイトルはAEROSMITHへのオマージュなのかどうかは知りませんが、モロにアメリカンロックしているこの曲は良いですね。ノリノリです。ラス前という配置もこれまたGood。
『恋心』と『Sweet Emotion』。相川七瀬の最高傑作の双璧だと思っているこの2曲が入っているだけでとりあえず良いか(笑)。
(記:2007.6.12)

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