NO-NAMEの隠れ家

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MANISH

レビュー掲載作品

『MANISH』
『INDIVIDUAL』




作品レビュー


1stアルバム
『MANISH』
(1993.4.14)

1.声にならないほどに愛しい ★★
2.いつか誰かに出逢うため ★★
3.素顔のままKISSしよう ★★☆
4.君へのメロディー ★★
5.恋人と呼べないDistance (130 Brand-New Mix) ★★
6.素直になれない ★★★
7.DREAM AGAIN ★★

総合 ★☆

シングル3作を含む、MANISHの1stアルバム。彼女らの経歴はなかなか面白くて、空手パフォーマンスグループ「アクションズ」や、農協キャンペーンソングを歌う「おにぎりにぎり隊」なんていうのに所属していた過去もあります(笑)その後、Beingの女性4人組グループ「DALI」として、『美少女戦士セーラームーン』の主題歌として有名な『ムーンライト伝説』でデビュー。DALI解散後、高橋と西本の二人によって結成されたのがMANISHです。
長髪でアイドル的なルックスを持ちながら、ファッションはボーイッシュに決め、都会的なスタイルで、目指したのはいわば「女版WANDS」といったところでしょうか。実際、2ndシングルの『声にならないほどに愛しい』は、WANDSの上杉昇による作詞(その後、WANDSもこの楽曲をセルフカバー)だったりします。
明石昌夫が全ての編曲を務め、サウンドはアーリー’90sのBeingなのですが、ちょっと姉御肌的な力強さのある高橋さんのヴォーカルが、オケと微妙に乖離しています。CDで聴いていると、ジャケットで見せる風貌と声のイメージも結び付きづらいものがあります。この人の声、ちょっとこのサウンドに乗るのはイヤかも…。楽曲のほうも、あまりに画一的すぎて、聴くのはツライものがあります。『声にならない~』も、残念ながらWANDS版のほうがずっと良いです。
(記:2007.9.3)










2ndアルバム
『INDIVIDUAL』
(1994.10.24)

1.だけど 止められない ★☆
2.走り出せLonely Night ★★★
3.明日のStory ★★★
4.ゆずれない瞬間 ★★☆
5.My Boy ★★
6.もう誰の目も気にしない ★☆
7.眠らない街に流されて ★★★
8.君が欲しい 全部欲しい ★★★
9.いつでも君に会いたかった ★★
10.ずっと見つめていたかった ★★
11.eternal ★☆

総合 ★☆

全11曲中、シングル表題曲が6曲、カップリング1曲を含めると7曲が既出という2ndアルバム。
今作も、全て明石昌夫によるアレンジ。サウンドは前作と比べて聴くと結構違います。前作は1993年の前半。今作は1994年の後半。彼女らに限らず、このあたりの時期にBeingサウンドの変革があることに気付かされます。それが何かと言われれば困りますが、それまで非常に多かった、いかにも’80s的なアレンジは、この時期ではその面影がほとんど消えています。
しかし、量産型商業ポップロックに終始している感は今作でも否めず。しつこいオケヒット、煌びやかなシンセ音、そして「Being版『走れメロス』」と言えそうな『走り出せLonely Night』に代表されるようなやたらポジティブな歌詞も含め、’90s中庸のBeingの典型と言えるような楽曲が今作には詰め込まれています。アルバムタイトルとは裏腹に、どの曲も同じような感じで個性が感じられません。
これもやはり今聴くには、時代遅れでどうにもツライものが…。そもそも、制作にあたって、何年か経った後もCDラックから引っ張り出して聴いてもらうようなことは絶対に想定してないんでしょうけど(笑)
織田哲郎が作曲した『君が欲しい 全部欲しい』がこの中では好んで聴けました。
(記:2007.9.5)


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