光州からの便り

今日はオフ日

うちのウナちゃんはソルラルの前に無事に退院し、いつものように家でソルラルを迎えました。今年もシオモニがほとんど料理をこなし、オンマはジョンを焼いたり、片付けをする程度。今年はなんと、コモ（主人のおばさん）たちがそろって市場に買い物のときに事故で入院ということで、ソルラル当日は、病院にお見舞いに行ったりしました。お客様といっても、チャグンアボジ以外はシドンセンがシオモニにくっついてくるだけなので、おそらく、他の家よりも全然、労働的には楽な方ではないかと思います。でも、なぜでしょうか。こうした名節でたいした仕事もしていないくせに、精神的な圧迫感、重圧感を感じてしまい、仕事もすすんでしたくないのですよね。おまけに、名節の時期には体調も必ず崩してしまいます。今回は、ウナちゃんの入院があって、それなりに疲れていたのもあるのですけど、シオモニも年をとって、いつもの支度もきついお年頃で、私にも、もっと働いて欲しいのでしょうね。今年はいつもよりもチャンソリもたくさん言われました。でも、なんというのか、チャンソリを言われても、シオモニの立場もよくわかりながら、心の奥底から申し訳ない、がんばりますという気持ちになれないのです。それよりも、名節の過ごし方が変わればいいのになんて、ずっと思っているぐらい。うちはソルラルの朝に茶礼したあと、3日善といって、ソルラルの3日後にもまた朝に茶礼するんですね。そして、15日後には大ボルンで、また朝に茶礼します。お膳に並ぶ料理はチェーサとほとんど同じなので、1年に6回は同じものを食べて辟易し、さらにもったいなくも、食べきれずに捨てることも多いので、10年以上過ぎても、なんか受け入れて伝承していこうという気持ちになれずにいます。トンソもいないので、シオモニが亡くなったら、この行事、オンマは一人で引き継がなくてはならない立場ですが、心では放棄しているような状態です。正月は楽しいイメージだったけれど、韓国にお嫁に来てからは正月が苦痛のイメージに変わってしまい、数年に一度は日本に逃げ帰っているような状態です～。来年は日本に帰ろうかな。まあ、そんな感じですが、精神的な重圧のソルラルもなんとか過ぎて、今日はサウナチンジルバンに行って久しぶりに湯船につかってきました。ウナちゃんはお風呂はあまり好きではないので、長湯はできませんが、体の固まった血液が溶けて行く感じ～。そして、お風呂上りにはサウナの入っているビルの１Fにあったおしゃれなカフェのようなお寿司とかとんかつのお店でお寿司、うどん、とんかつを家族で食べて、家に帰ってからはお昼寝をして、今日は主婦業オフの一日でした。たまにはこういう日がないとね～。食事代は、もちろんオンマ持ち。最近、主婦業がおろそかになっている代わりに収入は増えたので、こうした楽しみをもつ余裕ができました。シオモニのチャンソリどおり、家の掃除も片付けもできていなくて、食べ物も捨てて、主婦のくせに食べ物の管理のできないオンマですが、自分の得意なことをのばして家族を喜ばせることもいいじゃないかと開き直っています。