EMILIVE(feel relaxed)

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8 JUNE




ハワイも最後の朝がやってきました。
6:00に目覚ましセットしたけど、5:30に目が覚めた。
眠いのでふつうなら二度寝するところだけど
いてもたってもいられず、起き上がってカーテンを開ける。
まだ薄暗く、風がごうごう吹いていて、ヤシの木がばたばた鳴っている。
曇りかな? と思う。朝の肌寒い風。


カーテン越しに空を眺めながら、ベッドに横になる。
雲が、人魚の形やくじらの形になる。
だんだんと空が明るくなり、通りを見下ろすとサーファー達がすでにビーチへと向かっている。
水着に着替えて、服を羽織って出かける。


最後の朝も気持ちよく、ハワイはいつもこうして在るんだと思う。
U.S.ARMY museumの脇を通り抜けて、いつものビーチへ。
木の下で、タオルを敷いて寝ている人が今日もいた。
野宿なの? ホームレスなの?


わたしは素顔で歩き、それは自然のままの姿でなんともいえず自由だ。
ホテルを出るとき、外人のおじちゃんと「hello」「hi」と挨拶した。
たぶんノーメイクだから、幼く見えるんだろう。


ビーチに着くと、まだ人も少ない。泳いでいるのはおばあさんだけ。
ベンチじゃなく、砂の上に腰を下ろして海を眺めていた。
まだ暗い藍色の海。足だけつけてみたけど、冷たかった。
だから見ていた。


海がこうして毎朝すぐそばにあるということは、なんてhappyなんでしょう。
裸足に砂を絡ませることは、なんてfeel so goodなんでしょう。
30分ぐらいぼーっと眺めていた。
波乗りサーファーが遠くにいたり、ヨットやカヤックや、ダイヤモンドヘッドや
そして流れる雲。くっきりと力強い雲。
何気なく右を向いて、はっとした。
大きな虹が、そこに在った。
雲から水面へ伸びる、60°くらいの太い虹。
二度目の虹だ。うれしかった。
波がおいでおいでっていう。
虹が、さあ、ほらって呼んでる。


わたしの洗礼式が始まろうとしていた。
ゆっくり服を脱いで、海へ入った。どきどきした。
海はあったかく包んでくれた。
体全身を波のリズムがくすぐった。
そのまま、頭まで沈めてみた。
髪の一本一本も、頭のてっぺんも冷たく気持ちよく感じた。
すごいいやしの力。


水面から顔を上げるとそこに、
生まれてはじめて見た180°の大きな虹がかかっていた。
ものすごく、空に褒められたと感じた。


虹はしばらくわたしの目の前で、わたしを祝福してくれた。
わたしはすっかり海の子になった。
こわくない。
泳いでみた。平泳ぎ、背泳ぎ。ぷかーっと顔だけ出して浮いてみたり。
たのしかった。
こんなに気持ちのいい、全身を投げ出してくつろげる場が海というものだったんだ。


とても優しかった。
海も山もハワイの人もフラも町も、とても優しかった。
そしてspiritualだった。
「体」を感じられる場だ。
「ハワイはバランスがちょうどいい。本当にちょうどいい」と
RITAさんのエッセイにあったけれど、ほんとうにそうだ。


わたしは、山と海の子になれました。
受け入れてもらえました。


今、すごく幸せ。心からすごく幸せ。


帰りたくないけど帰ろう。わたしの島へ。


そしてまた来よう。この美しい島へ。


楽園ってほんとにあるんだな。


わたし、少し変われた気がする。


しあわせだなぁ。
胸がまあるく膨らんでいるみたい。 



         12:25pm  ホノルル空港



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