*まれーすたいる in じゅぷん*

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お付合い

* わたしとキッキ・お付合い *


2度目も同じ有楽町でデートした。

約束通り、今も忘れない映画“マグノリアの花”を観た。

この映画、何が悪いわけじゃないんだけど、蛙が空から降ってくるシーンがある。

映画でもテレビでも怖いシーンや驚くシーンに体をビクッとしてさせてしまう私が、彼にはとても面白いらしい…

その後も何度かデートしていくうちに、私たちはお互いに居心地がよいことがはっきりしてきた。

けれど、それとともにお互いの生まれ育った環境の違いにも悩みだした。

マレーシアという国から来たイスラム教の彼、家の名前を継いでいくことに重きを置く私の家族。

イスラム教というのは、同じ宗教の人同士でないと結婚ができないらしい。

その他にも豚肉が食べられないなどよく知られている規律から、濡れた犬に触っちゃいけないなど何やら私には訳の分からない決まりごとの多い宗教だった。

彼に惹かれていく一方、一緒の未来は予測が全然できない不安も一緒に抱えだしていた。


2000年3月 2人で話し合い、付き合ってみようと決めた。

その後の私たちは“3歩進んで2歩下がる”といった具合。

お互いにのんびりマイペースな性格なので、ケンカはしないものの、よく将来について話し合った。

話し合っても話し合っても、解決はしないし、見えない不安はつきものだった。

それに2002年まで私は両親にも彼のことを伝えていなかったけれど、周囲の友達や病棟の仲間からは心配されっぱなしだった。

口に出していわなくても、世間一般にある白人外国人へは憧れのまなざし・東南アジア人には差別的なまなざしが辛かった。

私の中にそうゆう気持ちがあったかどうかは正直分からないけど、彼はそうゆう日本人の心を知っていて、私の両親や家族の反応を心配していた。

一緒に歩いていても、たまに彼は警官に声をかけられ、外国人登録証の提示を求められる。

一緒にただ歩いている人が警官に声をかけられる、そんな経験は初めてだったし、国際恋愛のつらさをそれなりに味わった。

1年の私の留学から遠距離恋愛も経験し、2003年7月からは一緒に暮らしている。

2004年4月からは、babyならぬkittenきららが、5月からはジジ、12月からはももの3にゃんと家族も増えた。

毎日それなりに楽しく過ごしているんじゃないかと思う。


よく生活や考え方からの習慣の違いを聞かれるけれど、意外とそれはない。

だって日本人同士だってそれはあることだし、食べ物だって慣れてしまえばどうってこともない。

うっかりベーコンが入ったピザをオーダーして、「あ、ごめんね、うっかり」程度のこと。

気にしていたら生活はできない…だから我が家はいつも汚れているんだけど。

小さな紆余曲折は昔も今も繰り返しているところだけれど、今では私の実家のパソコン(母使用中)のメンテナンスや母へのパソコン教室(たま~にね)も彼の役割になっている。

私にとっても、誰よりも大切な存在になった。

一緒に過ごした時間は、確実に2人を近くしてくれているし、大嫌いな夏が1年中続く国マレーシアの印象もよくなってきている。

住むことはまだ抵抗しているけれど…

でも、やっぱりこれから先の人生も彼と一緒に歩んでいきたい。

出会いはちょっとおとばけだけど、彼の存在に感謝しているし、運命なんだと信じている。



いつかまた、私たち2人に転機が訪れたとき、ここにページを増やしていこう。

とりあえずは今までのベースをまとめてみました。

…時々修正も加わっていくでしょう…

★-両親への報告へ-★


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