【漢方での不妊症】
不妊症の原因でまず思いつくのは
例えば男性要因の「精子の問題」や
女性要因の「卵管や子宮の異常」が考えられます。
しかし、「排卵は確認出来るのに妊娠できない」
「排卵がほとんど無い」など、ホルモンの分泌の
働きが悪くなっていると考えられる場合や
全くの原因不明の場合があります。
もし、原因が分かっているなら西洋医学的な治療も
考えられますが、原因がわからない場合は
漢方薬でホルモンを調整して、妊娠しやすい
体を作ることが大切だと考えられます。
漢方では、不妊症の大きな要因として
内臓の働きの衰えをあげています。
内臓の働きが衰えた状態を
例えば腎が衰えた状態を腎虚といいます。
その他、各消化器官は飲食物をエネルギーに
変える働きをしています。しかし、乱れた食生活や
冷たいものや水分の取りすぎで、これらの消化器官が冷え
脾虚や腎虚になりやすくなります。
【不妊症に使う漢方薬】
漢方では、同じ不妊症でもその原因によって
処方を変えます。まずは、体の調子を整えて
順調に生理がくるようにする事が大切です。
不妊症での漢方薬の基本として
当帰酌芍薬散(とうきしゃくやくさん)
や
温経湯(うんけいとう)
を飲んで冷えを治します。
この二つの漢方薬は体を温めて血の流れを良くして
生理を順調にします。そして妊娠へと繋げて行くのです。
ここからは、体の状態によって3つのタイプに別れます
1. 仕事などによって精神的なストレスが
溜まりやすいタイプ
2. 腎虚(「気」が不足している)タイプ
3. 瘀血(「血」が停滞している)タイプ