IXEに、Tessar T*45mmF2.8は付くか。
ども、「いまさらAPS推進委員会」 会長
のエンゾーです。<(_ _)>
えー、たまには会長らしく、身体を張ったAPSネタを一つ。
EOSボディはフランジバックが短いゆえに、マウントアダプターを介する事で他社のマニュアルレンズを
付けて遊ぶ事ができるのですが、反面、電子接点の多さからマウント内部が狭く、レンズ後端の
ちょっとした突起でも、内壁やミラーに干渉する事があり、使用できないレンズも多数あります。
で、僕が今まで「付けたいけど付けられなかったレンズ」CONTAXの「テッサーT*45mmF2.8」は
まさにこのパターンで、レンズ後端がミラーに干渉するためにEOSには付けられません。・・・しかし!
実はEOS RTなどのペリクルミラー搭載機を除いて、 たった一つ、装着可能なボディ
がありました。
それが、 EOS Kissデジタル
です。
(フルサイズ機とAPSのミラーの比較。IXEの方が二回りほど小さい。)
これは盲点なんですが、KissデジタルのミラーはAPS-Cサイズの撮像素子に合わせた大きさなので、
フルサイズ用のミラーに比べてかなり小さく、クイックリターンの際にギリギリ干渉しないんです。
このことは、アサヒカメラの特集で取り上げられていたのを読んで知りました。
さて、ここまで読めば、IAPC会員の方はピンと来ると思いますが(笑)・・・そう、エンゾーは
「Kissデジタルに付けられるのなら、IXEでもできるんじゃないの?」
と考えた訳です(^_^;。
気になった点は、APS一眼レフであるIXEが、変な言い方をすると「フルサイズAPS」だという所。
つまり、APS-Cサイズよりも大きいAPS-H(ハイビジョン)サイズをカバーしているので、
KissデジタルではOKでも、IXEではミラーが引っかかる可能性もありそうな気がしました。
(仮に大きかったとしても、サイズが伸びるのは横方向ですので、影響なさそうな気もしましたが)
さっそくヨドバシに行ってノギスで実測してみると、EOS Kissデジタルのミラーの前面投影面積は、
おおよそで34mm×21mm。(ミラーの駆動はしゃくり上げ式なので、ミラーそのものの大きさが
分かっても軌道までは分かりません。よって、とりあえず前面投影面積で類推することにしました)
この数字を持ち帰り、自宅でIXEのミラーの前面投影面積を測ってみたのですが・・・
なんと、全く一緒!(◎◇◎)
Kissデジタルは、少なくともミラーボックスの構造はIXEとよく似ていることが分かりました。
ここまで来ると、あとはもうやって見るしかありません。
コンタックスのテッサー45mmは、コンタックスのレンズ群の中では2番目に廉価なレンズで、
中古品も比較的多く出回り、安価で手に入ります。さっそくGET。(むしろ、ハンザ製の
CONTAX&ヤシカ→EOSマウントアダプターの方が高い!)
アダプターを付けてレンズを装着。うまくいくか、ミラーがレンズ後端に当たって砕け散るかは、
神のみぞ知る・・・いざ勝負っ!(-"-;)
「キシュン!」
おおおおお!無事シャッターが切れた!!(T◇T)
という訳で、EOSには原則的に付かないと言われていた テッサー45mmは、IXEには付く
事が
判明致しました。テッサータイプらしい抜けの良さと、ツァイスの血族である事を感じるハイコントラストな
描写をポジで楽しむ事に致します(^-^)/
*IXEとKiss Dのミラーがほぼ同じだったという事は、撮像素子のサイズさえ変われば、Kiss Dは
APS-Hサイズまではカバーする事が可能だという事になります。そういう横長な素子が出て、
APS-Hサイズまでフォローするレンズが出たら、エンゾーは嬉しい・・・( ̄▽ ̄)
ちなみに45mmのレンズは、APSでは56.25mmに相当します。