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ブログ友達のなほまるさんのところで知った「読書メーター」。使いやすくて嵌っています。読んでる本、積読本が一目でわかるし、読み終えた後の感想も数行でも、書かなくてもOKな緩さが丁度いい。感想を書いておくと、「いいな」と思った人が「ナイス」という星をつけてくれたりするので、それも楽しい。ちゃんと、自分のブログに貼り付けられるパーツも揃っているので、とりあえず8月分をそれを使ってメモしておきます。上から新しい感想になっています。 2009年8月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:5293ページ■秋の花火華やかさのない恋愛小説集、というべきか?読み出してしばらくしてから「前に読んだ事があるじゃん」と気がついて、がっくりし、まともな感想が書けない(苦笑)読了日:08月31日 著者:篠田 節子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2968353■Xωρα(ホーラ)―死都建築家の愛人を持つ女性バイオリニストは世間の喧騒を逃れて地中海の小島を旅する。そこには「ホーラ」と呼ばれる滅びた都市があった。オカルト風味の幻想的な物語。生と死、宗教、現れる幻。生と死の狭間に揺れる恋人の元で一人孤独に戦う主人公。暗い余韻を残す、幻想的な話でした。読了日:08月31日 著者:篠田 節子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2968323■青の炎 (角川文庫)東野圭吾さんを彷彿させるような青春ミステリー。「最後の藁」が乗せられる事がなければ、将来有望であったに違いない主人公。高校生らしい思考と行動。現役高校生が読んでリアルに思えるであろう人物像と事件描写が上手い。読了日:08月29日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2955432■狐火の家タイトルから、勝手にオカルトホラー短編集と思っていたら、「読みたい」と思っていた榎本&純子ペアの話で嬉しい誤算!2人のちょっと抜けたやり取りが面白くて好きです。あっという間に読めてしまいました。読了日:08月27日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2924123■天使の囀りアフリカに行った恋人が帰国後様子がおかしい。その後の不可解な自殺。不可解な自殺事件は他にも発生し、彼の死に疑問を持った恋人がその謎を追う、話。久し振りにホラーを読みました。読み進むにつれて気持ち悪い状況がわんさと現れてくる。自分の脳内に広がる映像をシャットアウトしつつ読み進めました(苦笑)こういう小説を読むたびに、知らなかった自然の脅威、その生態に思いを馳せます。今も、新種のインウルエンザウイルスに怯える現状を考えつつ。読了日:08月24日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2890118■硝子のハンマー密室殺人事件を弁護士と防犯のプロが解く、という話。密室の謎については前半で幾通りも解釈が出てきて、それが尽く覆される。・・・勿体無い。短編になら使えそうなアイデアもあるのに、と思う私は貧乏性(苦笑)美人弁護士と防犯のプロ(というより、本職泥棒っぽい)のコンビが面白い。特に防犯のプロ、榎本がいい。飄々としてて仕事は確実で速い。損得勘定で動くタイプの筈なのに、リスク覚悟で、自分に突っ込みを入れつつヒロインのために働いてしまう辺りに惚れました(^^)このコンビの話をまた読みたい。読了日:08月20日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2854535■三匹のおっさん還暦を迎えたけれど、まだまだ現役の「おっさん」3人が町の平和のために立ち上がる!という話。そこに娘や孫の恋バナが絡むのは、有川流(笑)カッコイイお年寄りを書くのが上手い方なので、3人の活躍は爽快で、ウィットも効いています。ハズレなし。今回本の内容よりも個人的に衝撃だったのが、著者紹介欄。「恋愛小説の女王の名をほしいままにしている」・・・確かに、恋愛小説も書かれているし、そうじゃなくても必ず絡んでくるけれど、「恋愛小説家」という認識はトンとなかったので。この作家さんはそういう括りではくくれないゾと思うんです読了日:08月14日 著者:有川 浩http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2792332■阪急電車リレーのバトンを繋ぐように、登場人物たちが電車という小さな区間で起す出来事を綴った話。16話も詰まった短い話の連続だけれど、短編集ではなくて、これ1冊で一つの小説。登場人物たちは少しずつ重なりながらそれぞれの物語をつむぎます。始まりや、途中経過やその後まであって、彼らの人生の一時を垣間見れる楽しさ。多分、こうして単に同じ車両に乗り合わせた人たちが触れ合えるのは、大阪のお国気質も大いにあり。あの町では実際にありそうなふれ合いでした。不特定多数の人が乗りあう電車って、結構ドラマがあるのかも。読了日:08月11日 著者:有川 浩http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2759863■純愛小説タイトルを見た瞬間にやりとした。果たして、予想通りの大人の純愛短編集。最も純愛らしい初さを感じたのは「知恵熱」。ちょっと捻った純愛モノの「純愛小説」。一番刺激的だったのは「蜂蜜色の女神」。「鞍馬」も最後まで面白く読めました。10代20代を魅了する純愛モノとは一味違った、大人テイストの純愛小説です。こういう小説を楽しめるのは、大人の喜びかな~。読了日:08月10日 著者:篠田 節子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2750562■インコは戻ってきたかファッション雑誌の編集者が、おしゃれなリゾート地の取材で訪れた異国の地で、戦争を体験する・・・という話。日本人が如何に平和ボケしているかという話なのだが、主人公がキャリアのある女性であることから陳腐な感じにはなっていない。内戦の恐ろしさと虚しさ。非日常の中で芽生える愛のようなもの。「非日常」のりリゾート地で「非日常」の戦争体験。当たり前に海外旅行に行く現在、いつあってもおかしくない事なのかもしれない。読了日:08月05日 著者:篠田 節子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2700317■新世界より 下読了日:08月04日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/b/4062143240■新世界より 下面白かったです。一気に読みました。著者の想像力には感服。ホラーを読んでいたときと比べてぐっと評価が上がりました。人間って本当に業の深い存在だ・・・。とても日本らしいテイストのエンターテイメントでした。映画化できれば海外から評価されそうな題材だけど、あの世界を画像で見たいかと問われると・・・・遠慮したいかも。読了日:08月02日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2667190■新世界より 上なじみのある単語、日本語名。私達が馴染んでいる世界のようでいて、その実まったく違う異世界。呪力と呼ばれるサイキック能力者たちの物語は謎に満ちていて、引き込まれた。下巻も快読中。読了日:08月01日 著者:貴志 祐介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/2667139▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/8月は、読んだ作家さんに偏りあり。9月はまた違ったテイストを読みたい。8月の「一番印象的だった本」は「新世界上・下」ですね~。
2009年09月01日
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今朝届いた「日経ビジネスオンライン」で感動した記事の紹介です。「工業高校が地方小都市を再生する~誰が「普通の子」の幸せを考えるのか~今日の記事はシリーズの4回目。「勝ち組以外のキャリア教育」の1編です。当たり前ですが、全ての子供が勝ち組になれるわけではありません。私も自分の子供の将来を考える時に、「勝ち組」を想定したりはしません。特に勉強が出来るわけでなく、特技があるわけでもない我が子が自立できる為の教育ーそれを考えています。地方に住むから判る、地方ならではの危機感。高学歴が保障する将来なんて、幻想だと判っていても、じゃあどうすればいいのか、結論は出ません。今回の記事では、山形県の地方都市を取り上げていて、地方都市の生き残りとしての教育の在り方の一つを紹介しています。私はこれまでの生活で、「地方の方が都会よりも豊かな生活をおくれる」と感じています。でも、これには条件がつきます。「仕事があれば」仕事なくして生活は成り立たない。「誤解される言い方かもしれないけれども……この世に生まれて、誰もが総理大臣や弁護士や医者や大会社の社長になれるわけじゃない。たまたま小さな田舎町に生まれた。家はお金持ちじゃない。勉強はあまり好きじゃない。特別な才能があるわけじゃない。そんな子もたくさんいる。むしろそっちの方が多数派でしょう」「日本が右肩上がりの時代にはなんとかなった。そんな連中も、本人なりに頑張れば幸せになれた。でもこれからはそんなに甘くない。誰かが、彼ら彼女らの幸せな人生を真剣に考えなくちゃ。そのための教育が必要なんじゃないですか。ところがいまの教育論は、肝心のそこを忘れているんじゃないか」(記事より抜粋)仕事を求めて都会に出るよりも、長く育った場所で、これまでに培った人間関係の中で生きていくほうが、大抵の人にとっては幸せだと思う。それが実現できるように、私たち大人は努力していくべきだと思う。地方の再生、活性化は、格差が進む今こそ、重大な課題ではないか。そういったことを漠然と考えていたので、今日のこの記事は嬉しかった。今日は最終回で、バックナンバーも読めるようになっていますし、通しで読んだほうが理解も深まりますが、時間のない方は最終回だけでも!読み応えがありますよ。
2008年05月09日
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今週は、産休でお休みされていた「なほまるさん」の復帰原稿です!企業宛に問い合わせメールまで送って下さっていたのに、回答が遅れてしまって残念。こちらの会社、要注目企業だとは思うんですけどね。既に配信終了していますので、気になる方はバックナンバーでお読み下さい♪来週のやんちゃマダムさんのも既に入稿頂いていまして、こちらも力作なんですよね。皆さん、目の意付け所がいいわ・・・。全体的に株価が低調な今こそ、銘柄選択が楽しいですよね(^^) メルマガ「極楽銘柄探検隊」発行中♪購読は次の4つのメルマガから!→→→ ま ぐ ま ぐ→→→ メルマガ天国 →→→ メ ル マ !→→→ 株ステーション昨日はお昼頃に13000円割れしましたね。「よし、買いだ!!」と思ったのですが、どれを買うか迷ってしまいタイムアップ。幼稚園のお迎えの時間になってしまいました。帰ってきてから株価を見たら、既に反発してしまって、買えず。う~残念。また13000割れするかどうか、微妙ですね・・・・。
2008年02月08日
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先日、高機能自閉症の妻との結婚生活と綴った本を読みました。「僕の妻はエイリアン」~「高機能自閉症」との不思議な結婚生活~「高機能自閉症」はどのくらい世間に浸透しているでしょう。自閉症ときくと、内向的で引きこもった性質の人、という印象をもたれるかもしれませんが、そうではありません。・社会性に欠ける・コミュニケーションをスムーズに取れない・強いこだわりを持つというのが特徴でしょうか。何年か前に、自閉症の子供を主人公にしたTVドラマが放送されたこともあり、子供を持つ女性は結構詳しいかもしれません。私の身近にも「高機能自閉症」の子供が居ます。チビ1と同級生で、そのママとは親しく付き合っています。そのおかげで、自閉症の特徴などは知っていました。でも、やっぱり誤解している部分もありました。本を読んで、「ああ、これはこういうことだったのか」「これはこうなのか」という発見があり、自分の中ですっきり整理がされた感じです。「高機能自閉症」の存在は知られるようになってきている気がしますが、なんとなく、子供に良くある症状、のような受け取られ方をしているような気がします。でも、そうではなく、これは一過性の傾向ではないので大人になってもその特徴は残ります。最近急に「高機能自閉症」という存在が現れたわけではなく、ずっと昔から存在しているわけなので、当然、大人の中にもそういった人たちがいるわけです。「なんか、ちょっと変わってるなぁ」と思っていたあの人が、「高機能自閉症」かもしれません。是非一度読んでみて欲しいなぁと思える本でした。全体的に、とっても暖かい本です。判りやすい文章で、時には図解など入れて理解しやすく書かれています。「自閉症の本」ではなくて、エッセイ、ですね。最後まで楽しく読めました。内容としては、夫婦生活での大変な事を書いてある箇所が多いのに、「楽しく読める」って凄いですよね。それは、底に「愛情」を感じるからなんでしょう。心温まる本に仕上がっています。高機能自閉症の人って、不得手な事がある代わりに、出来る事は物凄いレベルで出来ちゃったりするのが特徴のようです。天才的物理学アインシュタインも実は高機能自閉症だったって話です。チビ1の同級生も、将来はきっと何処かの分野で皆から尊敬をされる大物になるに違いない。彼のママと、彼のことを話すたびに、話の〆はこういう会話で終わります。自閉症の人も、体に何らかの障害を持つ人も、それを理解する人がまわりに増えれば、ずいぶん生き易くなります。「知る努力」は怠けちゃいけませんね。
2007年09月21日
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「お腹が重い~」と言いながら横になっている時間が結構あるので、寝転がってよく本を読んでいます。先週読んだ本はこれ。東京タワー2007年春に映画が公開されるそうで、ロケ地は宮城県・栗原市。地方紙に大きく取り上げられていたので、「映画が公開される前に読んでおかないと」と借りてきました。サブタイトル「オカンとボクと、時々、オトン」の通り、主に母親との交流を描いた自伝小説です。私も「母」なので、オカンの立場に立って読み進めました。なので、中盤の主人公の自堕落振りには思わず「しゃんとしなさいよ、しゃんと!!」と喝を入れたくなりました(笑多分、本を読んだ多くの人がそうであったように、物語のクライマックスでは泣きながら読みました。私は祖母を癌で亡くしていて、その時の事がよみがえってとてもリアルで。本の舞台は九州なんですが、何でロケ地は宮城県なんだろう?栗原市は行った事があるので、知っている場所とかが出てきたら嬉しいなぁ。映画の完成が楽しみです。もう1冊はこちら。犯人に告ぐ何となく借りてきた1冊で、著者の雫井脩介さんの初読み本となりました。面白かったです。TV局と手を組んだ公開捜査の話なのですが、様々な思惑が交錯して話の幅を広げています。主人公が50代の男性だったので、何となく著者もそのくらいか、と思っていたらまだ30代の人です。今後が楽しみ。他にも何冊か書いておられるようなので追っかけて読んでみたいと思います。これから読む予定の本はICO(イコ)半島を出よ(上)(下)事故係生稲昇太の多感「ico」はPS2のゲームノベライズだそうです。かなり話題になったゲームだそうですが、全然知らなかったなぁ。本を借りてきた事でゲームそのものを知りたくなってHPを観ましたが、ゲームのCMも見覚えなし。TVも余り観ていないからしょうがないか。私的には「宮部さんの本にハズレはない」ので、きっと楽しむ読めると思います。「半島を出よ」は刊行当時から気になっていた本です。話題になりましたよね。最近きな臭い話が多く、先日新聞にも政府広告で「テロへの心構え」が掲載されていました。多分、もはや他人事ではないのだと思います。「かなりリアル」という評判なので、心して読みたいと思います。最後の「事故係生稲昇太の多感」は、「脳男」を書いた首藤瓜於さんの本。リンク仲間のなほまるさんが「脳男」を借りたと日記に書いておられたので、久しぶりに借りてみました。「脳男」は確かに読んだ記憶があるのですが(タイトルにインパクトがあるから)話の筋が~よく思い出せない~(泣)もう1回読むのは癪なので(?)「脳男」はなほまるさんの感想を読んで思い出す事にして、私は未読本に挑戦です。日本列島、残暑が厳しいようですが、宮城県はこのところ日中の最高気温が26~27℃とまぁしのぎやすい温度です。動くと暑いので、ごろごろしながら「夏の読書」を楽しんでいます。
2006年08月15日
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今週は、ほのぼのほのかさんの担当でお仏壇の「はせがわ」レポートです。「たぶん一生に一度のお買い物」とご自身でコメントされていますが、そうですね、何個も買う人は珍しいでしょうね。買う機会がないので、なかなかその企業と触れ合う機会がないけれど、その商品サービスは身近なもの・・・・という微妙な位置にある会社です。もうすぐお盆入り。お墓参りをしたり、家の仏壇にお飾りをしたり、という方も多いと思います。こういう仏事って地域によってやり方が様々で、一番いいのはお世話になっているお寺さんで聞く事だと思いますが、なかなかそういう機会もなくて・・・・という方には「はせがわ」のHPがお勧め。一般的なやり方やQ&Aコーナーが充実していて参考になると思います。いずれは、自分たちの親を看取り、その供養の担い手になるわけですからちょっと予備知識を仕入れておくのもいいかもしれません。我が家は義父を亡くしているので、盆の行事は慣習に習ってきちんと行なわれています。今は姑が中心に動いていて私は言われるがままにお手伝いする立場ですが、そろそろ、そのやり方を覚えていかないとなぁと感じています。「はせがわ」HP メルマガ「極楽銘柄探検隊」発行中♪購読は次の4つのメルマガから!→→→ ま ぐ ま ぐ→→→ メルマガ天国 →→→ メ ル マ !→→→ 株ステーション
2006年08月11日
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先日のオーストラリア戦はTVも観ずに本にかじりついていた宮木ですが、昨日のクロアチア戦ではTVを掛けながら(同じ部屋で夫がサッカー観戦していたため)本を読んでいました(笑相変わらず、非国民なことしています。サッカーよりも、本の続きが気になったのでしょうがない。読んでいた本はこちらです。まず、「オーストラリア戦」の時に読んでいたのが宮部みゆきさんの「孤宿の人」。重いテーマでした。重くて、暗くなりそうなテーマの時でも、この方のお話には何処かほんわかとした救いがあるのですが、今回はそのほんわかが消えそうなくらい重かった。個よりも組織の存続や面目を重んじる時代の話。個人の命のなんと軽いことか。この時代背景だから、ではなくて、現代でも、こういうことはまかり通っているのかもしれない。戦争なんかはそのいい例だと思います。重い話ですが、謎に満ちた展開と最後の読後感の良さは、さすがに宮部さんです。昨日の「クロアチア戦」で読んでいたのはハリーポッターシリーズ第5弾、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。現在発売中の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のひとつ前の話になります。本は図書館で借りて読んでいますので、「もうそろそろ借りやすくなったかなー?」と思って予約を入れておきました。5日間くらいで、すぐに手元に回ってきました。ハリー・ポッターシリーズも、回を重ねるごとに売れ行きが悪くなってきた感がありますが、私は巻を重ねるに従い面白くなってきていると思います。本気で楽しみだしたのは、3作目の「アズカバンの囚人」からですね。「炎のゴブレット」も面白かったけど、今回の「不死鳥の騎士団」は更に面白かった。大人でも楽しめる内容で、更にこのページ数だと、本来のターゲットである子供たちにはちょっと大変になってきているのかも。この話は全7部作で、次の「謎のプリンス」の後最終巻となるのですが、もうすぐに最終巻になだれ込もうかと言うくらいの勢いがありました。読んでいて、「ハリーも成長したなぁ」としみじみ。当分手元には来ないと思いますが、とりあえず、すぐに「謎のプリンス」も予約しておこうと思います。楽しみ楽しみ♪
2006年06月19日
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今週は、なほまるさんが「東北本社のあま~い会社」をレポートして下さっています。あま~い、と言っても、お菓子メーカーではありません。アパレルです。甘いのは、社名の方。今回のレポートも、女性で構成する「極楽銘柄探検隊」ならでは、です。この会社は女性衣類を扱っているので、男性にはなかなか書けないレポートだと自負しています。と言うことで、興味を持って頂けましたら、是非、メルマガの登録を今日の私は、病院からお呼び出しを受けて、血液検査に行ってきました。実は、私の通う病院の近くには前から注目していた「東北銘柄の甘い会社」があるのです。こちらの甘い会社は、今回のメルマガで取り上げた会社とはまた別物。「甘いもの」を製造販売する会社です。優待が人気のようで、優待ファンの方のブログで社名が登場します。今日の感想は、またの機会にメルマガで・・・・。いやもう、最初からメルマガネタにするつもりで来店したので、色々チェックしてきました~♪来週は私が執筆当番ですが、今日訪問したところとは別の会社についてのレポートです。こちらも、ある意味、限られた層の人しか体験機会がないかも・・・・。ということで、これからのメルマガの内容も気になる方は、是非、購読登録をお願いします
2006年05月19日
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つわりのおかげ(?)で読書が快調に進みます。寝ている姿勢が一番楽なので、ごろごろしがちなのですが、寝転んでいても気持ち悪いのは収まらないので、気晴らしに本を読んでいます。昨日読み終えたのが、こちらの本です。昭和60年8月に起こった日航機墜落事件が題材になっています。最大の航空機事故。520人の命が飲み込まれました。この事件が起こったころは、まだ飛行機に乗ったことがなくて、実感があるようなないような感じでした。でも、潜在意識に「飛行機は怖い」というのが植えつけられたような気がします。多分、そういう人は多かったのではないでしょうか?本を見ながら、改めて、「こういう事件だったんだなぁ」と思いました。主人公は、地元の新聞社に勤める記者です。ですから、事故も「報道」の側から追われます。報道の現場の様子、事故の様子、どちらも迫力があります。で、なぜタイトルが「クライマーズ・ハイ」かというと、主人公が山を登るからです。この日航機の事故後17年目が、本編の時間軸で、回想を織り交ぜながら、進みます。中身の8割くらいが、17年前の回想になります。この「山登り」をする人の心理も、しない私には結構謎です。死と隣り合わせの危険を覚悟で、なぜ山に登るのか?主人公はもう一人の「山屋」にこの疑問を投げかけます。「なぜ、山に登るのか」答えは「降りるために登る」この回答の答えを求めて、主人公は山に登ることになります。色々な要素がてんこ盛りの、読み応えのある本でした。で、今朝新聞を見ると、日航がこの事故の遺品を展示する、という記事が出ていました。日航、墜落残存機体などを公開・「安全啓発センター」オ-プン次期社長西松遥専務の仰るとおり、もっと早くこういう施設を作るべきだったと、私も思います。墜落事故こそおきていませんが、トラブルが多い航空機業界。2度と、こんな悲惨な事故がおきないように、安全第一に組織運営をしていって欲しいと思います。これは、株主としてのお願いでもあります。ついでに、最近読んだ本も少しアップしておきます。「オリエント」は再読で、勢いで「ポアロのクリスマス」も読みました。ポアロの推理が冴えてます。直木賞作家、東野圭吾さん。さすがにうまいです。両方とも、一気読みさせられました。最後に。「クライマーズ・ハイ」は映画化されてたんですね!しかも主演が佐藤浩市さんだ!これは、見たいかも。
2006年04月20日
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十三の黒い椅子久し振りに本が読みたくなって、図書館で借りてきたのがこの本です。目次を見ると、複数の作家の名前が並んでいて、知った名前は1つもないけど面白そうかな、と思って借りてきました。アンソロジーのようです。しかも、トップバッターの作家紹介を見ると、この作品を最後に他界されたらしい。これは興味を惹かれます。1話目を読み終わり、ページをめくると、あれ?日記???そうです、この本はアンソロジーではなく、アンソロジーの形を取った長編小説だったのです。かなり凝った構成で、ホラーの要素とミステリーの要素の両方を持った小説です。箱の中に箱が入っていて、その箱の中にも更に箱が・・・・といった感じの話。新しい箱が空くたびに、世界観がどんどん変わります。さて、どのように落ち着くのか・・・・・。と思っていると、「読者と謎の共有」で終わりました。謎の共有と言うか、答えの共有というか・・・。本の最後のほうを読みながら昼寝してしまって、ぼんやりとした頭で読んだので理解の度合いが今ひとつなのか?(笑最後の謎解きをどこかで解説していないかと探してみましたが、今のところ発見できていません。この本の評価は概ね高いようです。「世にも不思議な奇妙な話」的な物語が好きな方にはお勧め。個人的には、もう少しすっきりさっぱりハッキリな作品が好みです。で、今はこちらの本を読んでいます。泣く大人雰囲気が違いますか?(笑でも、私とって江國さんて結構恐い話しを書く作家なんです。一応、この方は恋愛小説家ですが、ある本を読んでから印象が変わりました。甘い話しを書く人ではないのです。この本も、江國ワールド全開な感じで、楽しんで読んでいます。
2006年02月23日
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ミッキーマウスの憂鬱史上初ディズニーランド青春小説 ようこそ裏舞台(バックステージ)へ! 東京ディズニーランドのバイトになった21歳の若者。 友情、トラブル、純愛……。様々な出来事を通じ、やがて裏方の意義や誇りに目覚めていく。 秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉で働く人々の3日間を描く、感動の青春成長小説。 著者は、松岡圭祐。映画化された「催眠」「千里眼」の著者です。どこかで書評を読んだ記憶があり、手に取りました。先の紹介にある通り、ディズニーランドのバックステージを舞台にした小説です。まさに、青春小説。主人公は、結構単純で夢見がちな青年で、ディズニーランドの「現実」に一喜一憂します。確か、「ディズニーランドの秘密」とかいう暴露本みたいなものがあったと思うのですが・・・あれの小説編という雰囲気。たとえば、バックステージは一切ゲストの目に付かないように徹底的に隠されてる様子とか、関係者しか入れない「クラブ33」の事とか、ミッキーマウスの体のパーツの話とか。そういった事が、沢山出てきます。まぁ、今では周知のことなのでしょうけれど、そういう「裏ネタ」を噂程度にしか知らなかった私にとっては、とても興味深い内容でした。そういった職場環境を説明しながら、物語は進みます。物語のヤマ場は「ミッキーマウスの失踪」(紛失、とは言わない)で、ここで「ミッキーマウス」とはどういう存在なのかも明らかになります。「ミッキーマウス」、単なるキャラクターと舐めて掛かっていましたが、とんでもないですね。彼の名誉を傷つける事態が発生したら、日米関係にまで発展するかもしれない。物語の終盤、主人公達はかみ締めます。「ゲストの為にディズニーランドは存在するけれど、それを維持しているのは会社の偉い人でもなければ、スポンサーでもない、私たち。」ディズニーランドの最大の魅力は、「夢の国再現のための、徹底した努力」だと思います。その努力の担い手は、そこで働く人間です。それが痛感できる小説でした。読んでいて、本当に感動してしまいました。小説はあくまでもフィクションですが、きっと、同じように感じ、思い、そこで働いているキャストがいると思うのです。いくら豪華な施設を作っても、そこに働く社員に自覚と誇りがなくては「魅力的なテーマパーク」にはならない。ディズニーのキャストは皆そういう教育を受けて働いているけれど、でも、「現実」は厳しくて、その誇りに翳りがでることもあると思う。そういう時に、この本を読んでもらえたら・・・・・そうしたら、「誇り」を取り戻してもらえそうな、そんな気がする。そして、オリエンタルランドの株主である私は・・・・・。今度行ったら、キャストの手を握り締めて「いつも笑顔でありがとう!私たちの夢の王国を支えてくれてありがとう!」と叫びたい衝動に駆られています(笑実際にやっちゃうと、「ヘンな人」という目で見られることは確実ですね。
2005年09月06日
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一気読みしてしまいました(笑謎に次ぐ謎。数々の陰謀。「真相は????」と続きが気になって、ページを繰る手を止められませんでした。少々の前知識はありましたが、ストーリーの流れについては知らぬまま読み始めました。キリスト教のあり方を根底から覆しかねない、隠された真実。突然、その事実を委ねられ、謎を解く必要に迫られた主人公達。1つの謎の先にはまた一つの謎が立ちふさがり、それを解析しながらの逃亡の旅が繰り広げられる。この小説の、どこまでが真実かって・・・前提条件は多分真実なんでしょうね。半年ほど前に、日本のTVでもこの話題を取り上げて放送をしていたらしいし。宗教に関心のない人でも十分に楽しめるエンターテイメント作品で、読んだ人はきっとキリスト教に興味関心を持つと思う。読みながら思い出したのは、同じようにキリスト教を扱った「薔薇の名前」という作品。難解だと言われていたけれど、お話としては楽しく読めました。こちらも映画化されています。そしてもう一つ思い出したのが、自分の中にある、宗教への関心。キリスト教だけでも物凄い研究がされていて、知ろうとすると底がないのですが、個人的に、世界の宗教って共通点があるような気がして、そこをちょっと探ってみたいと思っています。最近、社会人になってから、また定年を迎える年になってから、大学に入り直して勉強する人が増えていますね。その姿に憧れながら、勉強の対象がなかった私ですが、もし、そういう機会があれば。そういったことを勉強してみたいなぁ。先の話です。 薔薇の名前 特別版
2005年09月02日
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私は小学生の頃から本が好きな子供だったので、「本にまつわる記憶・思い出」というのがいくつかあります。「本がらみエッセイ」といことで、不定期に書いていきたいと思って、今日はタイトルに「1」と入っています。今日は、夏休みの思い出です。私が通っていた小学校では、夏休みの間にクラスで本を回覧する「読書リレー」がありました。夏休み限定の行事で、1クラスあたり3冊を数人でリレーしていきます。Aさんが終わったらBさん、BさんからCさんへーと順番に本をまわします。夏休み中なので、本はそれぞれの家に届けに行きます。同じクラスでも家まで行ったことのない友達もいますし、当然男女混合の順番です。当時、私は同じクラスに好きな男の子がいました。長い休みは嬉しいけれど、会えないのはつまらない。そんな状況でのこの行事。利用しない手はない!(笑結果として、私はその男の子の前の順番を確保しました。そこに姑息な策略があったか、偶然の産物かはよく覚えていません。「策略」をするほどの知恵もなかったので、まぁ運が良かったんでしょうね。一人の生徒が本を手元において置ける日数はあらかじめ決まっています。大体いつ頃に自分のところ日本が届くか、判っています。指折り数えてその日を待ちました。当然、相手の男の子の家は既に調査済みです。そして、待望の本が届きました。果たして、本の中身をちゃんと読んだのか?よく覚えていません。本がきてから、意中の彼に渡すことばかりを考えて、ドキドキの毎日を過ごしていました。いっそ、渡す本に告白の手紙でも挟んでおこうか、とも思いましたが、彼は読書が好きな男の子ではありません。まわってきたものの、読みもせずに次の相手に回す可能性、大。そんな事になれば、2学期が始まってから大いに冷やかしとからかいにネタにされてしまいます。あっさり、却下。じゃあ、手渡す時に少しでも会話に繋がるような話題でも考えてーと考えているうちに、当日が来ました。家から、その男のこの家までは精々5分の距離。でも、凄く長かった記憶があります。家の前まで来て、息を止めて、インターホンを押します。ドキドキも最高潮です。本人が出てくることしか、頭にありません。出てきた瞬間笑顔で微笑むことができるように、必死で顔を作ろうとする私。ところが、待てども反応はありません。何度かインターホンを押しますが、家の中は静まったまま。「あれ?」疑問が浮びます。その家は、留守の雰囲気ではないのです。窓は開いています。さてどうしようか、としばらく家の前をウロウロしました。門から玄関まではほんの少し距離があります。敷地の中に入って、玄関先で声をかけるかどうか迷いました。その時。お隣の家で大工仕事をしていたおじさんが声を掛けてきました。「どないしたんや?そのうちになんか用か?」本を届けに来たことを打ち明けると、おじさんは「ほな、ちょっとそこの窓から中を覗いたげよ」と言って、お隣の2階部分にひょいと上って行きました。しばらくして戻ってくると「なかに男の子がおるけど、よぉ寝てんで。こんだけビンポン鳴っても起きへんのやから、熟睡やな」・・・・・・がっくり。その「爆睡中の男の子」が愛しの彼なのは間違いありません。諦めて、帰宅です。勢い込んできた分だけ、すっかり疲れて(笑夕方、再度届けに行った時にはお母さんが出てきて「変わりに受け取っとくね」と言われておしまい。本人には会えず、です。あんなに楽しみにして、ドキドキしたのに、何だったんやー!と、当時の私は思いましたが、今になっては愉しい思い出です。「夏休み」「本」というと、このことが今も思い出されます。こういう「夏休みの本リレー」って行事は珍しいように思うのですが、どうでしょう?他の学校でもあるものなのでしょうか。私は、小学6年生の時にこの行事のある小学校に転校しました。同じ市内の学校でしたが、前の学校にはこの行事はありませんでした。単に1冊の本をリレーするだけのことですが、当人達の間には、ちょっとしたドラマがあったりする、という話です。これは私の小学6年生の時の夏の思い出です。
2005年07月22日
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「気分は夏休み」なようで、読書三昧の日々です。メルマガが終わってちょっと気が抜けて、中休みしています。さて、現在読んでいるのは、これ。幻夜著者の東野圭吾さんは、「秘密」が有名ですね。広末涼子主演で映画化されました。この話は、阪神淡路大震災から始まります。この頃、私は京都の実家に居ました。幸い、我が家はコップ一つ壊れることなく、全く普段どおりの生活を送ることができました。その一方で、すぐ近くの兵庫県では、まるで戦時のような状況。今でも、色々な事が思い浮かびます。さて、小説の中では現在「地下鉄サリン事件」の頃にうつっています。2人の主人公は、それぞれに不吉な過去を引きずり、ゆるやかな悪夢の中にいます。「ああ・・・落ちていくなぁ」と苦い物を感じながら、どんどん読み進められる本です。このあとには、こちらが控えています。黄金の島真保裕一さんは「ホワイトアウト」が有名ですね。こちらも映画化されています。「ホワイトアウト」も読みましたが、私は「ダイスを転がせ!」が好きです。「ダイス~」は選挙の話です。主人公は学生時代の親友が選挙に立つというので、その秘書を引き受ける事になります。もしかしたら、近く総選挙もあるかもしれませんし、時期的にお薦め(笑実は、この本は、偶然選挙時期に読みまして、臨場感があって面白かったです。どちらも、1P2段構成で530Pほどあります。読み応え充分。しばらく、読書三昧の日々が続きそうです。
2005年07月21日
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昨日は恩田陸さんの「小説以外」について書いたのですが、この方の存在を初めて知ったのは、NHK「6番目の小夜子」でした。土曜日の夕方、(もしかして日曜日だったかも)子供番組が終わった後そのままNHKをつけていたら始まったのが「6番目の小夜子」でした。印象的な音楽と、ミステリアスでワクワクするようなストーリー展開。夕飯の仕度をする時間に重なって、じっと見ることはできなかったけど、物語の断片が非常に印象的でした。その後、夏休み時期になり、偶然総集編を放送しているのを知り、騒ぐ娘を叱り付けてまで(笑)真剣に全話を観ました。凄く、面白かった。どこにでもありそうな学校の不思議な言い伝え、怪談話。それを1つ物語として、魅力的に再現されていました。これは誰が書いた話しだろう?エンドロールを追いながら見つけた名前が「恩田陸」でした。この面白さは、原作がいいのか、脚本がいいのか、演出か?ともかく、原作者の他の小説も読んでみないと話にならない。そう思って図書館で探して、最初に本として読んだのは・・・・?ちょっとここら辺の記憶があやふやです(苦笑「恩田陸」を知って、早い時期に「ネバーランド」を読んで、そのあたりで「ライオンハート」を読んで、「黒と茶の幻想」も時期的には一緒くらい・・・。明確に、「私はこの人のファンだ」と意識したのは「木曜組曲」です。「ああ、これも恩田陸さんだわ」と思って借りてきて、もう夢中で読みました。5人の女性が、ある作家の命日に集まって、ひたすら美味しい料理とお酒を飲みながら思い出を語ります。まぁ言ってしまえばそれだけの話。それだけの話しをこうも面白くする、この人の手腕は凄いと思います。私は、こういう閉鎖的でらせん迷路のような話が好きなのです。実はこの頃まで、「恩田陸は男性」と思い込んでいました。女性と知ってビックリしましたが、知ると確かに女性的な話しを書かれていますね。この「木曜組曲」は映画化もされていますので、近いうちに観ないと、と決心をしました。今現在の、私の恩田作品ベストは、この「木曜組曲」と「夜のピクニック」が同列1位です。木曜組曲木曜組曲 ◆20%OFF!
2005年07月19日
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小説以外今朝から恩田陸の「小説以外」を読んでいます。タイトル通り、小説以外のエッセイを集めた本です。なんと、113のエッセイが収録されています。正直、余り期待していなかったのですが、これが面白くって止まらない。1編が1Pしかないような短い物が多いので、次々に読めてしまう。内容も、書いた小説の裏話的なものや、好きな小説の話、影響を受けた作家の話、大好きなビールの話ありで、楽しめる。この人は相当な読書家なので、あちこちに色んな作家の名前が登場します。知っている作品もあるにはあるのだが、知らない物が圧倒的で、これでまた「読みたい本」のストックが相当増えた(笑メモっておいて、順番に読んでいこう。でも、結構昔の本もあるので、図書館で見つかるかな?もしかして、古本屋で探した方がいい物もあるかも?昔むかし。1冊の本を探して、何箇所も書店を巡っていた頃のことを思い出します。今は、本屋の数自体が少ないし、「これ」という目当ての本があるならネットで探して注文した方が何倍もラクで早い。でも、ラクで早い分、楽しみが減ったような気がします。「この本屋にならあるかもしれない」とドキドキしながら本屋を訪ねた気持ち。それが、その本の魅力を高めてくれたような気がします。当時、「欲しい本」のストックが常に何冊かあり、何件か本屋を巡ればその内の1冊くらいは見つかったものです。見つかった時の喜びを体験したくて、常に「欲しい本」を切らさないようにしていた気もします。どうしても読みたい本がなかなか見つからず、仕方なしに書店で注文して、でもそれがなかなか届かなくて。昔は、本が手に入るまで随分時間がかかりました。この頃は本当に、便利です。でも、少しだけ、寂しい。多分私の子供たちの世代は、そんな不便から来る愉しさを経験することはないんだろうと思うと、残念な気もします。さて、今日は夫がブログ用の画像を撮ってくれました。チビ1の朝顔の写真です。 全体がジャングルな割りに、花はまだ2つしか咲いていません。夫は、私がブログを書いているのは知っていて「文章だけなんて単調で面白くないだろう。写真でも入れれば?」と写真を撮ってきてくれました。が、多分私のブログを読んだことはありません(笑「あなたも書いてみたら?」と勧めましたが「毎日書くようなものは続かないから」と興味なさそう。最近は携帯からでも書けるし、書き出すと面白いのに。でも、もし書くんなら、「楽天」以外のブログサイトを勧めたいと思います。だって、何となく、一緒の処というのは、嫌(笑
2005年07月18日
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恩田陸お得意の、閉じられた空間、閉じられた人間関係、閉じられた時間の物語。この人は、ノスタルジーを刺激する物語を書くのが得意ですが、この話にノスタルジーを感じると、ちょっと怖いかもしれない。遠い過去、未解決の殺人事件と事故死に係りがある記憶を共有する5人を巡る話だから。高校の夏休み、合宿という名目で集まった5人の9日間の物語。それぞれが、2つの「死」に何らかの係りをもっているのだが、真相はまだ藪の中で、手探りで真実を探るように話が進んでいく。全体が4部構成になっているが、1章ごとに語り手が変わり(これも恩田陸のお得意パターン)視点が変わっていく。似たような話に「ネバーランド」がある。こちらは、寄宿生活をしてる少年達の夏休みの話。「蛇行する川~」は女の子達の話。「ネバーランド」は3年位前だったか、ジャニーズ主演でTVドラマ化されている。「蛇行する川~」も映像化するにはもってこいかもしれない。何といっても、登場人物が美男美女揃い。登場人物の美しさが、物語をより怪しい雰囲気にしている。そういえば、ホラー映画には美女が付き物だというし。そういう効果があるのかな?物語は、2つの死の真相を追う形で進み、最終章で本当の姿が明らかにされる。でも、これは、推理小説ではない。少年、少女から大人への過渡期を描いた物語で、「罪」で繋がってると思われていた関係は、実は「愛」で繋がっていたと気付く物語。今回も、「恩田ワールド」にたっぷり浸ることが出来ました。さてさて、今回もなほまるさんと示し合わせて、同じ本の感想を同じ日にアップしています。なほまるさんとの出会いは恩田陸の本だったので、この作家の本の感想を一緒に書けるのは、嬉しかったです。前の時も、そうでしたが、お互いに図書館で借りて読んでいるので、同じ時期に同じ本に当たるのは、稀な事。特に、私のほうは最近読書量が減っています。でもまた機会があれば、チャレンジしたいです♪蛇行する川のほとり(1) ( 著者: 恩田陸 | 出版社: 中央公論新社 )蛇行する川のほとり(2) ( 著者: 恩田陸 | 出版社: 中央公論新社 )蛇行する川のほとり(3) ( 著者: 恩田陸 | 出版社: 中央公論新社 )ちなみに、私は1冊に合本した物を読みました。こちらは定価¥1800+税。バラで買うほうが安いんですね。
2005年06月03日
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この本は、綾辻行人氏.の初の本格ホラー小説です。ご自身が「恐さのツボというものは、驚きのツボ以上に人それぞれだからなぁ」と仰っていますが、私にとっては、「怖い話」では無かったです。 主人公は、ずっと恐怖しています。自身の母親が、白髪痴呆で若くして痴呆状態になり、1/2の確率でそれが自分にも遺伝しているかもしれない、という事に対して。 それと、近くで起こる子供を狙った猟奇的犯罪事件。母が語る、殺人鬼の記憶。そして、その記憶を残して全てを忘れていく母。 それらを合体させた、「恐怖」の物語。 主人公が怯えているものだから、なかなか物語が進まない(苦笑主人公だけでは物語は進行しないので、ちゃきちゃきした「彼女」が登場して、主人公を動かしてくれます。 現実に、自分が主人公の立場に立たされたなら、同じように引篭もってしまっただろうけど、物語の世界には非現実的なことを要求してしまうのです。 「ぐたぐた悩んでたってしょうがないんだから、気持ちを切り替えて、謎を解いてみようよ!」そう言いたくなる読者の気持ちを、「彼女」が代弁し、行動してくれて、いくつか散りばめられた謎が、解かれていきます。 最後の「謎」は、主人公が体験することで解決し、そこからは、主人公も主役らしく活躍。全てを知り、穏やかなラストシーンを迎えます。 どの人にも、「終わりの時間」はやってきます。徐々に記憶を無くしていくのか、事故で命を落とす間際のことか。その時に蘇える「最後の記憶」はどんなものでしょう。 「叶うならー」主人公は思います。幼い頃、未来を夢見たあの時の情景であって欲しい、と。 私ならー何を思い浮かべたいと願うだろう?「今」なのかなぁ。 3人の子供たちが、3人とも「私の子供」でいてくれている、今の瞬間。 あともう少しすれば、チビ1は親よりも友達を優先するようになり、親離れの準備を始める。「私の子供」から、一人の個人として。 その少し手前の、今の時期が、一番幸せな記憶になるのかもしれない。 そう思うと、今の瞬間を大事にしないと、と思うのですが、現実には・・・・(苦笑でも、努力だけはしていかなくては、と思います。【送料無料商品】最後の記憶今日の日記は、なほまるさんも同じ題材で書いておられます。なほまるさんとは、好きな本の系統が似ているのですが、同じ時期に同じ本を読むというのは稀な事。偶然、同時期に読んでいることを知って、同じ日に感想を書くことを提案しました。同じ本でも、読み手によって、感想は違うし、そのレビューの切り口も異なります。なほまるさんがどのような感想を書かれるのか楽しみです(^^)
2005年05月06日
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すっと、「読んだもの」とおもっていた「夜のピクニック」。手に取ったのは、偶然のような物です。前に図書館に来たときにも確かにあったのに、素通りして手に取ることもしなかった。でも、昨日は何故か手に取る気になり、ぱらぱらと中を見ました。最近、読んだ筈の本でもしっかり内容を覚えていないことが多いけど、ぱらぱらと眺めると大抵は「読んだ」記憶くらいは蘇える。なのに、どのページを見てもどうも馴染みのないフレーズが並んでいる。にもかかわらず、「読んだ」という記憶がある。この本は「夜通し歩く、学校行事の1夜の話」と私の中で分類されているのに。何となく、納得いかない気分のまま本を借りてきて、読み始めました。そして、5ページ目に差し掛かる時に、気がつきました。この本はまだ読んでいない。では何故読んだと思い込んでいたか、あらすじを記憶していたかというと、この本の物語が始まる前夜の話しを以前読んでいたのだ。それは短編集に収録されていて、あとがきで、作者がそのような解説をしていた。自分の勝手な思い込みで、読むのが遅れて凄く損をした気分と、これから読める期待と嬉しさ。本好きでないと判らない感情ですね、きっと。私が記憶していた通り、夜通し歩く学校行事の1昼夜の話、です。朝の8時から翌朝の8時まで、24時間近くを歩く「歩行祭」。それに参加する高校3年生の異母兄弟の物語。夢中になって読んでしまいました。物語を流れる空気が懐かしくて。私の卒業した高校では、同じような事が「適応遠足」という名称で、朝の8時から夕方までの1日で行われていました。「遠足」とは名ばかりの、長距離マラソンコースです。体育会系のメンバーは順位付けがあるので気合万万で走り、午前中でさっさと終わらせて帰ってしまいましたが、一般人の私たちは、せっせと歩いてもゴールまで辿り着くは午後3時~4時くらい。休憩は、「お昼休憩」のために確保された場所で取る程度で、後はずっと歩いているのですが、それでもそのくらい時間が掛かる長距離です。毎年「誰と一緒に歩くか」が大問題で、色々と駆け引きがありました(笑「適応遠足」を彼氏と一緒歩くのが女の子達の憧れで、その前に付き合う相手を見つけようとする子、せっかく彼氏が居ても男友達優先で、ふられちゃう子、「ゆっくりおしゃべりしながら友達と歩きたいのに~」といいながら先輩に引きずられて走っている子。仲良しが居ても、体力的に差があるとお互い気を使うので、「長い間一緒に居て疲れず、楽しく、尚且つ自分と同じペースで歩ける友達」を確保するのがポイントでした。「適応遠足」が始まる少し前から、体育の授業はマラソンオンリーになり、そのハードさが噂として流れ始めます。物語と同じように、私の高校でもコースは3種類くらいあり、「今年のコースは、こうらしい」という話が廻ってきます。毎回、「今年は、楽」という話は無くて、「去年に比べて、ここがハードで辛い」という話ばかり。(笑車の通りが少ない道を歩くので、必然的にコースは山道です。かなり急勾配なところも多くて、山の景色を堪能する余裕なんてまるでなく、ひたすら歩きます。最初はおしゃべりしながら楽しく歩いていたのが、だんだん無口になり、1歩踏み出すのが辛い状態にまで追い込まれます。「ごめん、先に行ってて」と言って、一人グループから脱落したり、また、追いついたり。「もう駄目だ~」という弱音に「あともう少しだから、頑張ろう」と励ましてもらったり。仲間と一緒でも、自分で歩かない限りゴールには到達できない。その事をつくづく感じました。当時は「何でこんな行事があるんだ」と恨みましたが、振り返ると、貴重な体験だったと思います。この本を読むまで、そういう行事があったこともすっかり忘れていました。でも、本を読むことで、当時の事が生々しく蘇えってきました。凄く、懐かしい。ところで、こういう行事はどこの高校でも行われているものなのでしょうか?夫に聞いてみたところ、「15Kmマラソンならあったけど、そんなに長距離じゃなかった」とのこと。自分たちが歩いたコースがどのくらいあったのか、きちんと覚えていないのですが、6~7時間くらいかけて歩いたので、もっと長かったと思います。そういう経験がある人には、この本はお薦め。きっと、当時のことを色々思い出しながら読めると思います。
2005年04月10日
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18日から、27日まで10日間、京都に里帰りします。まだ、具体的な準備は、飛行機のチケット購入くらいなんですが、里帰り中に普段読めない本も読んで来たいなぁと思い、持ち帰る本を物色しています。今取り出してあるのは「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)「道は開ける」(カーネギー著)どちらも、何年も前から持っている本です。ずいぶん前に読んだ本で、しばらくぶりに読みたくなりました。「7つの習慣」のほうは、実は本を読む前に、セミナーに参加ました。講師は、日本語訳を書かれた川西茂氏が担当されていました。今から10年近く前の話です。東京のお台場で、3日間の研修でした。とても印象的な、研修でした。川西氏は「皆さん、リラックスしてください!」と呼びかけ、自分も着ていた背広の上着を脱ぎ、シャツの袖をを少しまくって、ネクタイを外し、ラフな雰囲気作りに勤められていました。講習の参加者の大部分は35~40代後半のビジネスマンで、初日は皆さんネクタイ着用のビジネススーツスタイルです。私も、それなりにきちんとしたスタイルで参加したと思います。それが、翌日からはラフなビジネスカジュアルスタイルになり、それと共に、グループでのディスカッションのやり取りが活発になりました。普通、研修中は、休み時間を除き、飲み物などは不可です。ですが、この時は飲み物も可。(アルコールは当然禁止・笑)こうしたりラックスした雰囲気の中で行われた研修は、とても楽しい物でした。「7つの習慣」はビジネス書の部類に分類され、このセミナーもビジネスマンを対象とした物です。ですがその内容は、ビジネスでの成功だけではなく「人生の全てで成功すること」を教えてくれるものでした。「健康で、家庭にも、仕事にも恵まれた一生を送る」ことは、多分誰もが理想としていることだと思います。では、そのための努力が充分になされているかというと、どこかが手落ちになっているのが現状ではないでしょうか?仕事を優先するあまりに、家庭のことが疎かになっていたり。仕事と家庭を優先するあまりに、自分の健康管理が不十分だったり。先のための勉強よりも、今目の前にある仕事の対応に追われていたり。1つ1つの事柄について、「こうした方がいい」という答えを既に持っているにもかかわらず、実行にうつせない。そういう人への、具合的アドバイスが「7つの習慣」です。興味をもたれた方は、是非本を読んでみてください。多分、図書館とか、リサイクル書店で、簡単に入手できると思います。発売当時、結構売れた本なので。私も、かなり忘れているところがあるので、今回もう一度読んで見ます。本のほうは、定価で¥2000ですが、セミナーの方は3日間で10万を越えるお値段だったそうです。もの凄い、お値段ですよね。私は幸運にも、会社に費用を出してもらって参加することが出来ました。参加者の多くは、私と同じように会社に費用を負担してもらってる人で、そのせいか、中間管理職クラス以上の人が多かったですね。私は、ちょっと浮いていたかもしれません。でも、ここで学んだことは、とても為になりました。在職中は、このときに貰った手帳を元に、自分の目標を書き出して、チェックしたりしていました。仕事を辞めてからは、全くしなくなってしまいました。勿体無いことです。仕事だけでなく、家庭生活でも充分使えるのに。今回もう一度勉強して、ちゃんと頭に入ったら、この日記にも要約して書きたいと思います。今回、書こうとして、いかに自分が忘れてしまっているかを痛感しました(苦笑他の方のブログを拝見していて、いつもいい本をたくさん紹介して貰っています。その時に「これ、読んでみたい」と思ってもすぐに忘れてしまうので、読みたい本リストも作らなくちゃなーと思う今日この頃です。
2005年03月13日
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昨日、ずいぶん前に予約していた「世界の中心で愛を叫ぶ」が返却になったと図書館から連絡が入って、借りてきた。「今更」な気がするけど、相変わらず人気があるらしい。読み出したら止まらなくなり、一晩で読んでしまった。(話の筋を入れた感想を書きますので、未読で、先入観を持ちたくない方は、ここでお帰り下さい)物語は、ヒロイン・アキの死後から始まる。アキの不在を信じきれない朔太郎がオーストラリアを訪れるところから。今と、過去が交互に語られていく。とってもシンプルに、淡々と、物語は進んでいく。読みながら、泣いてしまう話かと思っていたが、ちょっと違った。読みながら、ではなく、本を閉じてから、胸に迫ってくる本。物語の最初から、物凄く落ち込んだ状態の朔太郎。アキとの思い出は、あまりに美しく輝いていて、現実を受け入れられない。読み進みながら、彼にはどこで救いが与えられるんだろう?と思っていたけど、それはどこからも与えられなかった。乗り越えるきっかけになりそうな箇所はあったけど、結局は時間だけが彼の傷を癒したような気がする。その辺りが、説得力があった。17歳の多感な時期に、あんな幸福の絶頂で恋人を亡くしたら、人生が変わってしまうと思う。物語の中では、彼が恋人の死を如何に乗り越えたかは書かれていない。時が流れて、大人になった彼が、恋人と思しき女性とアキと初めて会った中学校を訪れる。そこで、やっと、アキの遺骨を撒くことができる朔太郎。それまで、何年間もずっと、遺骨の灰を身につけていたのだ。これから先、誰と恋をし、誰と結婚しても。アキは朔太郎にとって「特別」でありつづけるんだろうな。朔太郎は、多分、自分が死ぬ時には、うっすら笑うんだ。「アキ、やっと会いにいけるね」とか思って。ちょっと待て。現配偶者(いるだろうと仮定して)の立場はどうなるよ?「男の純愛」はよく聞くけど「女の純愛」ってあまり聞かない。お付き合いをしている、現在進行形の時には、女性の方が一途かもしれない。女性は、「今一緒にいる人」が1番だから。過去とはキッパリ決別して、今の彼が一番。でも男の人は違うような気がする。心に別の人を擁きながらでも、恋愛ができる。恋愛の仕方が違うのは、種の保存への関り方が違うんだからしょうがないけど、「朔太郎の純愛」を素直に受け入れて感動できない私ってヘン?朔太郎の次の彼女の立場になると、物事の見方も変わってくると思うのだけれど。まぁそんな感情はさておいて、読み物としては、とてもよかったです。ずっと「瞳を閉じて」が頭の中でリフレインしていました。映画も、TVもまともに観ていないけど、まっさらな状態で読んでみたかったなぁと思いました。一晩で読み終わった「せかちゅー」を持って、今日も図書館へ行きました。今日借りてきたのは「お金がいっぱい!人生の「勝ち組み」になる」(中島孝志・著)「おじいさんは山へ金儲けに」(村上龍・著)「穴があったら落っこちたい!」(中村うさぎ・著)フィッシャーも頑張って読まなきゃ(笑反省して、毎日必ず1ページは読んでます。読むのは遅いけど、確実に勉強になる本です。進まないのは、読むときに頭を使うから。本に書かれていることを、自分の中でできるだけ具体的な事柄に置き換えて理解しようとするので、頭を使う。自分が理解していること以上のものを理解しようとすると、努力が要ります。でも、今月は確実に読み上げる予定です。
2005年02月05日
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今日の午前中まで掛かって、読み上げた。総ページ数P570。1ページを2段にした構成の本なので、かなり読み応えのある本だった。3日かけて、読んだ。集中して読んだ後は、自分の一部が物語りの中に取り込まれたような、不思議な感覚が来る。物語に圧倒されて、自分の日常が希薄になると言うか。主人公の風子は、幸薄い女性。彼女の暮すアパートの一室で、顔を潰された男性の他殺体が発見される。殺された男の身元は判らず、風子とその夫は行方不明。そのうち、夫も他殺体で見つかり、風子は重要参考人として追われる。この風子が、本当に不運な女性。物語は彼女の過去を追いながら進んでいくが、坂道を転がり落ちるように転落していく。身近にはそういう境遇の知り合いはいないけど、現実の世界ではきっと小説よりも不運な出来事が溢れているんだろうと思う。3人の子供に恵まれて、その子供たちを自分の手で育てることが出来て、寝る場所にも、食べる事にも困らない。この幸せは、当たり前ではないのかもしれない。そう考えることは、ある意味恐い。できれば、そんなことを実感しないで済む人生を歩みたい。体験することなく、そういう世界も存在することを教えてくれる「読書」は貴重だ。「水底の森」は推理小説で、物語の中では何人も人が殺される。現実の世界でも、殺人は日常的に起こっており、事件にならない日はない。最近、町内で夫が妊娠中の妻に暴行をして、妻と胎児を死亡させてしまうという事件が起こった。自分の住む場所の近くで起こった事件なので嫌な気はするが、大して驚かない自分がいる。殺人事件が、珍しくないなんて、日本も物騒になったものだと思う。今年は「災」の年。年末には駄目押しのように、津波による大惨事が伝えられ、最後の最後まで「災」がついてまわったと思う。自然災害は予知も、防御もしようのないことが多い。起こってしまった事は受け入れるより仕方がないのだと思う。大惨事の後を見ると、悪夢のようでなかった事にしたくなるけれど、それでは何も解決しない。起こった事を受け入れる事から始めないと、前には進めないのだと思う。小説の風子は不運な女性だったけど、もう少しその運命に抵抗すれば、流されるままにならなければ、きっと違った人生を歩めたんだろう。最後の最後に彼女はそれに気がつく。気がついた後、彼女がどうなったのかは、本には書かれていない。私のこれからの人生にも、抗えない不運な出来事はあるかもしれない。でも、その運命を受け入れて、前に進もうとする限り、不幸にはならないのではないか?そんな気がする。年末になると、色んなことを振り返って考えてしまうものですね(笑今日の日記も、取り留めのないものになってしまいました。そろそろ、帰省や旅行を理由に「楽天」を正月休される人も増えています。私は年末年始は家でゆっくりする予定で、日記も休まず更新・・と行きたいところですが、正月中は子供たちとゆっくり遊ぶつもりで、どの程度日記も更新できるか、微妙です(笑今日で、お休みに入られる方も多いようですので、ご挨拶を。今年、このブログで知り合った皆様、ありがとうございました。半年ほどのお付き合いですが、私にとっては得るものの多かった半年でした。来年もまた、宜しくお願いします。どうぞ、良いお年を。
2004年12月29日
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