宮木京子の さらさら散文

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宮木 京子

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カテゴリ: 読み物
この本は、綾辻行人氏.の初の本格ホラー小説です。

と仰っていますが、私にとっては、「怖い話」では無かったです。

主人公は、ずっと恐怖しています。
自身の母親が、白髪痴呆で若くして痴呆状態になり、1/2の確率でそれが自分にも遺伝しているかもしれない、という事に対して。

それと、近くで起こる子供を狙った猟奇的犯罪事件。
母が語る、殺人鬼の記憶。そして、その記憶を残して全てを忘れていく母。

それらを合体させた、「恐怖」の物語。

主人公が怯えているものだから、なかなか物語が進まない(苦笑


現実に、自分が主人公の立場に立たされたなら、同じように引篭もってしまっただろうけど、物語の世界には非現実的なことを要求してしまうのです。

「ぐたぐた悩んでたってしょうがないんだから、気持ちを切り替えて、謎を解いてみようよ!」
そう言いたくなる読者の気持ちを、「彼女」が代弁し、行動してくれて、いくつか散りばめられた謎が、解かれていきます。

最後の「謎」は、主人公が体験することで解決し、そこからは、主人公も主役らしく活躍。
全てを知り、穏やかなラストシーンを迎えます。

どの人にも、「終わりの時間」はやってきます。
徐々に記憶を無くしていくのか、事故で命を落とす間際のことか。
その時に蘇える「最後の記憶」はどんなものでしょう。

「叶うならー」主人公は思います。
幼い頃、未来を夢見たあの時の情景であって欲しい、と。



私ならー何を思い浮かべたいと願うだろう?


3人の子供たちが、3人とも「私の子供」でいてくれている、今の瞬間。

あともう少しすれば、チビ1は親よりも友達を優先するようになり、親離れの準備を始める。
「私の子供」から、一人の個人として。

その少し手前の、今の時期が、一番幸せな記憶になるのかもしれない。

そう思うと、今の瞬間を大事にしないと、と思うのですが、現実には・・・・(苦笑


【送料無料商品】最後の記憶


今日の日記は、 なほまるさん も同じ題材で書いておられます。

なほまるさんとは、好きな本の系統が似ているのですが、同じ時期に同じ本を読むというのは稀な事。

偶然、同時期に読んでいることを知って、同じ日に感想を書くことを提案しました。

同じ本でも、読み手によって、感想は違うし、そのレビューの切り口も異なります。
なほまるさんがどのような感想を書かれるのか楽しみです(^^)






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Last updated  2005年05月06日 12時39分39秒
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