EP82スターレット・サーキット走行最高! 警察は?( ^ ^ ;

EP82スターレット・サーキット走行最高! 警察は?( ^ ^ ;

その29-37以降



つづいて内容が変わりまして、「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P167の内容をどうぞ~。

『 藤井世紀子さんの夫は、刑事事件で起訴され、現在、東京地方裁判所で無実を主張して争っている。
 その日、藤井さんは、夫の裁判を傍聴するため、勤務を午前中で終わらせた。職場の更衣室で衣服を着替え、表に出ようとすると、職場内で待機していた愛宕警察署の私服警察官三人に取り囲まれた。一九八九年六月二十日のことだ。
 三人の警察官は、理由もつげず、警察手帳も見せず、令状の提示もなく「ちょっと来い」と、まるで誘拐か強姦でもする時のように、力ずくで藤井さんを近くに止めてあったワゴン車に連れ込んだ。
 ワゴン車に連れ込まれるまで、藤井さんはありったけの抵抗をした。が、腕力を日頃から鍛えている体格の大きい男たちにかなうはずがない。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P167より)


その29-38

つづいて内容が変わりまして、「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P167の内容をどうぞ~。

『「何をするんですか。きょうは夫の裁判なので時間がないから、用があるなら明日にしてほしい」と何度も言った。
「そうはいかない。とにかく来い」
「令状をみせて下さい」
「そういうことをいわないで、ついて来い」
 二人が両脇から腕をかかえ、一人が背中を押して、藤井さんの体をひきずるようにして、警察のワゴン車まで連れて行った。
 藤井さんは、以前にもワゴン車に押し込められて“身体の捜索”と称して裸にされているので、恐怖を感じた。
「捜索なら職場の更衣室でして下さい」といったが無視。ワゴン車に入れられるなら、道路上でやられた方がいいと思い「この場所でやって下さい」とも言った。もちろん無視。
「身体の捜索」は、刑事訴訟法に規程されている「身体検査」とは別個のもので、ポケットの中など、身体の外側を捜索する範囲をこえないものなので、路上でもどこでもできるはずなのだ。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P167・P168より)


その29-39

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P168の内容をどうぞ~。

『 ワゴン車まで来ると、車の入口にさらに三人の男の警察官がいた。
「とにかく怖かったです。なにをされちゃうんだろうって―。それに、犯罪をおかしたわけでもないのに、令状も見せずに人の体を引きずって来るなんて、とんでもないと思いました」
 藤井さんが必死で「令状を見せて下さい」と叫ぶと、一人が書面のようなものを藤井さんの前に差し出し、その書面を猫をじゃらす時のようにピラピラさせた。ニヤニヤしながらいつまでもピラピラさせているので、内容が読めない。とにかく書面を固定させ内容を書きとめようと、バッグからボールペンとメモ用紙を取り出すと、脇から他の警察官がいきなりボールペンを取り上げた。その警察官は、次にピラピラさせている書面を手に取ろうとする藤井さんの腕を殴りつけ「破ったら逮捕するぞ」とどなった。
 結局、藤井さんは書面の内容を確認できないまま、六人の男たちによって暴力的にワゴン車に押し込まれた。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P168・P169より)


その29-40

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P169の内容をどうぞ~。

『 六人の男たちも一緒に車に乗り込んで来てドアを閉めた。中には一人、女性警察官がいた。男たちはうすら笑いをしている。
 藤井さんは「男の人に何をやれれるか分からない、男の人は車の外に出て下さい」と抗議したが、警察官たちは「お前らには何をやったっていいんだ」「さあ、これからストリップが見られるぞ」などと大声で言い放って、そのまま居続けた。
 このことだけでも、警察は初めから性的屈辱を与えることだけを目的として藤井さんをワゴン車に連れ込んだことが、はっきりわかる。
「一応これをつけておくか」と言いながら男の警察官が一メートル四方の白い薄手の布きれを、車の中央部分に、ガムテープで吊った。
 床から七〇センチくらい、天井から五〇センチくらいあいている。両脇も隙間があって、藤井さんが少し顔を動かすと、すわっている男たちの姿が見えた。下の部分は当然、全部見える。
「グズグズ言ってると逮捕するぞ!」と脅迫され、藤井さんは「腹わたが煮えくりかえるようだった」が、言われるままに従うしかなかった。
「夫の裁判をかかえ、この上、私まで逮捕されたら大変なことになる、警察はどんな不当な逮捕でも平気でするので、反抗したら本当に逮捕されるかもしれないと思ったんです。とにかく、密室であんな脅され方をしたら拒否できません」』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P169・P170より)


その29-41

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P170の内容をどうぞ~。

『 布きれの片側で、女の警察官に命令されるまま衣服を脱いだ。脱いだ衣服、下着は全部男の警察官が受け取って“調べる”という性的いやがらせが続けられた。
 その間、何回も、屈辱感と恥辱感のあまり、体が硬直して、次の動作に移れない、ということがあったが、そのたびに、布きれの向こうから「グズグズするな、逮捕するぞ」とどなられた。
 下着を一枚一枚、男の警察官に渡す女性警察官に、藤井さんは言った。
「なんで男に下着までわたすの。あなたには人間としてのプライドがないの」
「仕事ですから」
 二五歳くらいの女性警察官は平然としていた。
「そんな仕事を恥ずかしいと思わないの。私はいくら仕事だってやれないわ」』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P170・P171より)


その29-42

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P171の内容をどうぞ~。

『 カーテンの向こうから「つべこべ言うな」とどなられた。
 全裸にされたあと、三回の跳躍と三回の屈伸を強要された。次に、腰部をわざわざ男たちのいる布きれ側に向けて、腰を曲げさせ、体内までみた。
 怒りと屈辱のあまり、藤井さんは体が震えるのをおさえることができなかった。命令されたとおりの姿勢を、すぐにとることなどできない。
「グズグズするな!」
「そんな姿勢じゃ、よくみえない」
「もっとよくみせろ!」
 男たちにどなられながら、約一時間の、警察が言うところの“身体捜索”を終え、怒りがとまらないまま、夫の裁判に駆けつけた時は、すでに過半が終わっており、大事な部分を傍聴することができなかった。
 愛宕警察署は、この“捜索”で、何も押収しないと権威を失うと思ったのかどうか、ハンドバッグに入れておいた、現金の入った封筒の中から現金をぬいて、その封筒を押収した。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P171より)


その29-43

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P171の内容をどうぞ~。

『「本当に怒りで胸が張り裂けそうでした。悔しくて悔しくて、いつまでたっても怒りがおさまりません。こんな警察の横暴がまかり通るなんて、ファシズムの世の中です。私は徹底的にこの七人の警察官の責任を追及します」
 藤井さんは、八九年九月この七人を特別公務員暴行陵虐罪で告訴し、記者会見を行なった。(二七四頁、告訴状参照)
 また、九〇年二月には、日本弁護士連合会の人権擁護委員会に、人権救済の申立てを行なった。
 告訴した七人のうち、一人の警察官の名前は以前から知っていた。しかし、他の六人はわからない。名前を聞いても「言う必要はない」。警察手帳の提示を求めても「見せる必要はない」で押し通す。その六人については「氏名不詳の警察官」で訴えることしかできない。
 どこのだれかもわからない人間に、ある時突然おそいかかられ、理由もわからないまま密室に連れ込まれて裸にされてしまうとは、それも国家権力によって行なわれているとは、なんと日本は恐ろしい国なのだろう。
「私の夫が無実を主張して裁判を闘っていること、そしてそれを、私が生活をかけて支えていること、このことに対する警察の圧力であり、いやがらせだと思います。私が女であることを意図的についてくるというやり方は絶対に許せません」。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P171・P172より)


その29-44

つづいて「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P172の内容をどうぞ~。

『 藤井さんが性的拷問のような「身体捜索」を受けた同じ六月、同じ愛宕警察署で身体捜索を受けた女性がいる。港区内に勤務しているYさんは「被疑者不詳」被疑事実は「爆発物取締法違反」という令状で、警察署に呼び出されて身体の捜索を受けた。令状は、被疑者が特定されていない点ではいいかげんなものだが、捜索は、女性によって着衣の上から行なわれ、やり方としては常識的なものだった。行なった場所は取調室で、もちろん男性は居合わせていない。捜索の前に、Yさんが令状の提示を要求すると、警察官は当然のことだが令状をYさんに見せ、それを書き写すこともさせた。
「同じ時期に、同じ警察署によって行なわれている捜索のやり方が、人によって違うということは、完全に相手を意図的に選別して、性暴力を使い分けている、ということですよ。藤井さんの場合は、女性をどうすればつぶせるか警察はわかっていて、その手段として『身体捜索』を使ったということが、はっきりわかりますね。私の職場と藤井さんの職場とどちらが愛宕警察署に近いかというと藤井さんの方なんです。それなのに、私のほうは警察署に呼び出しているのに、歩いて五分ぐらいの所にいる藤井さんのことはワゴン車に連れ込んでいる。このことだけでも卑劣な意図があったことがわかります」とYさんは言う。』

(「警察官の性暴力」手塚千砂子編著、三一書房、P172・P173より)

今回のシリーズでは警察官の性暴力に焦点を当ててみました。
みなさんはどう思いましたか?
こういった出来事は例外的なのでしょうか。
普通はあり得ないくらいひどいことですから。
でも私には通常的に起こっていることなんだろうな、
という感想があります。

警察の取り締まりを受けているときなど、
彼らが全く人権のことを考えていないとよく感じます。
社会の治安のため、犯罪防止のため、交通の安全のため、
そんな目的もなく彼らがただやりたいこと、彼らがやる必要があることを
やっているようにしか思えないことによく出会います。
そんなことを平気でやっている警察の体質をなんとかしたいものですね。

実際に先日あった警察の取り締まりについて
次回シリーズよりレポしていきたいと思います。

その29シリーズおしまい その30シリーズにつづく












※  GTの別HP では、参考書籍について紹介しています。役に立つものばかりなので、是非読んで見てください。


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