ruka126053のブログ

ruka126053のブログ

第10章―スバルとタクトの嵐谷の決闘!


マギタウンの平和を守るため、刻印の紋章が光り輝く。セイバーズを離反してまで、藤原ジュリエットは。
「ふはははは、ばかめ」
「負けません」

「ちくしょう」
デジタルワールドに飛ばされても大空ケントの運命は変わらない。
圧倒的な力を前にただ踏み潰されていく。
選ばれたかったのに。

ゴ―ンゴ―ン。圧倒的なまでの静寂と沈黙。デジタルワールドやその関連の出来事を事実を世間から隠してきた情報収集と工作に努めてきた大人たちの組織ダブルエ―は、お台場事件から今日までのデジタルモンスターによる事件の裏でうごめく、今日のテイマ―同士の争いのはったんとされる仮面の少年、要注意危険人物、エックスの捜索におぼつかない協力者の活躍に今日も頭を悩ませていた。
昼下がりのスイスの中心地。ビジネス風のビルの中にその組織は慈善団体として存在していた。
「凶悪デジモンの現実世界に対する発生率が上がっているのは、やはりデジモンカイザーの歯車の件ですか」
スーツを着た中年の男たちの中に神山と書かれたネームプレートを胸につけた40代くらいの男。
「ミスター神山、行方不明の息子さんの件もそうですが、あなたは今回のエックスの暴走について、どう対処するつもりです」
中央の席に座る老人がタクトに似たその男に聞く。
「それについては、既に現場で私の部下が動いています」

「おやおや、嫉妬ですか」
ピンクの結った髪、耳元のカール、ギャルファッションのテイマ―の少女、ララにサラは突っ込まれた。
「ちがっ、誰があんなちび!!」
顔が赤い。
「まあ、さらさんったら」
響古はなぜか楽しそうだ。
「何やっているんだ、あいつら」
「ガールズト―クだろ」
キラの言葉にタクトとランドモンは首を傾ける。
「モテ期のようだな」
タクトの方をスバルは叩く。
「え、俺が?」



                  2
テイマモンとみギュ―レモンは、神殿の外に出た。
「あれ、なんだろう」
ミフューレモンは現実世界でそれがコロシアムといわれるものと知っていた。突如その建造物は現れ、夕日がいつもよりも輝きを増していた。聖獣といわれる種類のデジモン達は、煉獄という言葉を思い出し、恐怖に震えた。赤紫の光の柱は空と地上を突き刺し、まるで罪人であるかを示すように燃えており、星がまるで金貨のように散らばっていた。
「ミフューレモン」
「・・・怖いな」
「ミフューレモンでも」
「私だって知らないことは怖いさ」

【データクラッシャー!!】
「キラ!」
「早く、サラ、くそっ」
「兄さん!!」
成熟期、クリサリモンの縮手がきらの体に絡みつく。巨大イカのような姿。スバルは泳いで、キらに手を伸ばすがあと一歩のところで手が届かない。

テイマモンの聖なる祈りが、邪気に包まれたその場を浄化する。
「おお」
「なんて、光だ」


「いい加減にしろ、かなわないことくらい、理解しろ」
スバルは拳をぎゅっと握り、タクトをにらむ。
「・・・・・いやだ・・・っ」
タクトはまっすぐにスバルをみる。
「この強情が」
「お前がわかるまで、やめない・・・」


                3
エジプトの少女、イシアが神殿のような場所から猫のような眼で響古と出会う。腕を伸ばすと聖鳥型デジモン、シンドぅーラモンがその手の先に飛び立つ。必殺技はぷ―やヴァ―ハだ。電撃で敵を倒す技だ。



まるで大きい偉大な、
「・・・・神様?」
目を覚ますと、金髪のポニーテールの12歳の少女に膝をつかまれ、腰を抱かれていた。
「大丈夫かい、君」
「・・・・え、君?」
見ていたメンバーは驚いたようにタクトとその少女をみる。天使型デジモンが散らばって、岩場の上に見下ろしていた。
「よく頑張った、あとは僕達に任しておいてくれたまえ」
「僕達?」



「八神ヒカリって」
ミハエルが身体を起こす。
「あの大規模な、デジモン事件の」
「誰だよ」



                       4

「選ばれし子供だよ、八神太一・・・デジタルワールドと現実世界を救った伝説の八人のリーダーの妹だ」
「八神太一!」
那岐が大きく反応する。


「ここまできたらもう大丈夫よ」
「そう、誰も来ないのね」
「ええ、安心して」
「ええ・・・」

「イシア?」

「そういえば、自己紹介が遅れたわね、私はディスアグモン付きの親衛隊所属、イシア・ストーンよ、響子お前を人質にさせてもらうわ」

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: