華神学園

華神学園

クラス発表



「緋斗探したぞ…」

「朝練が終わったと思ったら姿を消して」

「箋、勇」

「箋くん。勇くん。おはよう」

『おはよう』

 緋斗の親友で同じ男子中等剣道部に所属している黒髪に短く切ったか髪、いかにもスポーツマンという髪型をした少年、轟箋と茶色い髪を無造作に肩まで届くかと届かない所まで伸ばした少年、双真勇がいかにも探し疲れたという表情をしながら声をかけてきた。箋は怜奈、眸、空を見るやいなや緋斗の耳元で囁いた。

「緋斗…お主も悪じゃの~。玲さんだけでは飽き足らず弥一さんや鴇さんにまで手を出すとわ」

 箋の言葉を聞いた途端、緋斗は表情強張り。箋の口をつまみ上げ。

「その口か…そんなふざけた事を言う口は」

 緋斗は容赦なく箋の口を力一杯引っ張った。箋が緋斗に口を引っ張られていた時。勇は怜奈、眸、空の前に行き。いつもの口説き文句が始まった。

「おはようございます。鴇さん、玲さん、弥一さんいつ見てもお美しい…」

「勇くんも相変わらずね」

「相変わらずというか、飽きもせず毎日同じ台詞よね」

「それは言いこなしですよ鴇さん」

 勇の口説き文句にウンザリという雰囲気で空が言葉を返した。

「どうです鴇さん、玲さん、弥一さん…。今度4人で映画にでも」

「そうね…双真が全部奢ってくれるなら考えてもいいわよ」

「ちょっと眸、本気にしたらどうするのよ」

「大丈夫よ怜奈。いくらなんでも全部奢りなんだから無理って言うに決まってるわよ」

 怜奈と眸が勇に聞こえない声で会話していると。少し考え込んでいた勇が口を開いた。

「本当ですよね…全部奢りなら…」

『えぇっ!?』

「眸どうするのよ」

 勇がマジメな顔をして迫り怜奈と眸が困り果てていた時。

「こらぁッ!お姉さまに手を出すな」

 聞き覚えのある声が後ろから聞こえたと思われた次の瞬間。勇は後ろで叫んだ声の主に背中を蹴り飛ばされ、前のりに床に倒れこんだ。声の主、黒紫色の髪をセミロングに伸ばし後ろで束ねた少女、八神 梓は勇の背中を蹴り飛ばした反動で1回転し地面に着地したのでした。

「梓!?」

「梓ちゃん」

「梓、なんでお前がここに?」

 怜奈、眸、緋斗は同時に梓の名前を叫んだ。箋の口をひっぱていた緋斗の手が緩み、箋は緋斗の手から脱出した。

「お兄ちゃん。私も今日から中等部なんだからね」

 梓は顔を膨らませながら緋斗に答えた。

「梓…待ってよ」

 息を切らしながら翔希は梓の後に走って現れた。

「別について来なくていいのよ翔希は」

「…そっか、翔希くんも梓ちゃんも今年から中等部なのか…」

「私が、中等部に入った以上、お姉さまには手出しさせませんからね」

「あ、梓…」

「良かったわね怜奈。頼もしいボディーガードが出来て」

 梓の言葉に怜奈は右眼の眼帯がずり落ちそうになりながら苦笑していた。梓に蹴り飛ばされた勇は身体を起こし、箋が緋斗と勇が駆け寄った。

「大丈夫か?勇」

「ああ、大丈夫だ…つい油断をして」

「ごめん…俺の妹が」

「別に気にしていないさ。女性に蹴られるのなら本望さ」

 箋の言葉に緋斗と勇は半ば呆れていた。

「みんなそろそろ始業式始まるわよ」

 空が喋っていると。青龍館の証明が落ち天井から巨大スクリーンが降りてきて、スクリーンに電源が入り。スクリーンの中では華神学園の学園長が喋り始め華神学園の始業式が始まった。学園長の話は15分程度で終わり始業式も無事終了した。始業式が終わり、暗がりの青龍館に証明がつくと、放送が入った。

『全校生徒はホールから出る際に学生書を出口に差込、クラスを確認してください。繰り返します』

 生徒達は放送が終わると足早に出口に向かい。学生書を差込みクラスを確認していた。ホールの外ではクラス発表が分かり、喜ぶ生徒や悲しむ生徒で溢れていた。怜奈達もホールの出口で学生書を差込み、クラス発表を確かめていた。

「怜奈は何組?」

「私は2組…鷹薙先生のクラス」

「ほんと!?私も2組よ」

「私もよ、怜奈、眸」

「今年も3人一緒だね」

「怜奈、空、今年もよろしくね」

 怜奈、眸、空の会話を聞いた緋斗はまさかと思い。箋と勇に問いかけた。

「(もしかして)箋!勇!お前らも2組か?」

「なんで分かったんだ緋斗」

「お前らもかよ緋斗、勇」

「…やはりこれは鷹薙先生が」


第3話に続く。

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